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「疲れた・・・。もう会社を辞めたほうがいいのかな・・・」
「上司や同僚と肌が合わない。あんな人たちがいない職場に転職したい・・・」
「会社をすぐに辞めたいけれど、引き継ぎのことなどを考えると、辞めるタイミングがなくて困っている・・・」
人生の三分の一を占める仕事の時間。
あなたは今の仕事に満足していますか?
おそらく、満足していないはずです。
何かしらの悩みやモヤモヤがあるからこそ、この記事にたどり着いたはずです。
唐突ですが、断言します。
この記事を読んでいただければ、きっと、あなたの悩みやモヤモヤは減るでしょう。
なぜなら、この記事では、「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と思う人たちが抱える悩みやモヤモヤのほとんどを取り上げ、その対処法について語っているからです。
また、この記事では、あなたと同じように「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と悩んでいたひとりの人間が、苦悩の末に会社を辞め、自分の理想の働き方を手に入れた思考法も語られています。
・・・というわけで、こんにちは。
京都と東京で、株式会社ウェブライダーというWeb制作会社の代表を務め、数多くの転職者を受け入れてきたBetters編集部の松尾です。
先ほどお話しした「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と悩んでいたひとりの人間、実はそれ、私なんです。
今回の記事をお読みいただく前に、少しだけ私の話をさせてください。
(ちょっと暗い話をするので、読みたくない方は、読み飛ばしてください)
私は過去、新卒で入社した会社において、仕事のストレスから軽いうつ状態になり、会社を辞めたことがあります。
その会社は音楽やWebサイトを制作する、いわゆる「制作会社」でした。
私はその会社に3年間勤務していたのですが、自分がつくる制作物のクオリティの低さが原因で、上司から怒られ続ける日々を過ごしていました。
自分の制作したものに対して「そんなクオリティはダメだ!」「センスねーな!」「お前を雇って失敗した!」と怒鳴られる日々。
怒られ続けるということは、すごく大きなストレスを生み出します。
とくに「自分はできるはずだ」と信じていた自己肯定感の高い人ほど、理想と現実とのギャップに心を病んでしまいます。
心を病めば病むほど、仕事のクオリティも落ちてしまい、私は逃れられない悪循環の沼に落ちてしまっていました。
正直なところ、私は本心では「この会社をすぐに辞めたい」「この仕事とは別の仕事をしてみたい」と思っていました。
しかし、自己肯定感の塊のようだった私は、「今辞めると、役立たずの烙印を押されてしまう」「友人たちからバカにされる」という気持ちに邪魔され、誰に相談することもなく、自分の苦悩をひっそりと自分の中にため込んでしまっていたのです。
そんなある日、仕事から帰宅したばかりの私は、視界がグルグル回るような強い目まいを覚え、その場で倒れこんでしまいます。
今でも忘れません、2004年の9月のことでした。
いまだかつて感じたことのないような目まいに、自分の頭はどうかしてしまったのではないか、このまま自分は命を落としてしまうのではないか、そんな強烈な不安を抱き、かろうじて動く指で携帯電話のダイヤルをプッシュし、救急車を呼んだのでした。
救急車で京都の日赤病院に運ばれた私は精密検査を受けますが、とくに異常は見つかりません。
代わりに、医師から述べられた病名は「軽度のうつ病」。
医師曰く、私の心身は限界に達していたというのです。
そこから私の2年間の治療の日々が始まります。
治療の方針は「投薬治療」と「ストレスをためないように日々を過ごす」というものでした。
ただ、医師の診断を受けてからというもの、私の身体の不調はどんどんひどくなっていきました。
(人って、自分の身体の不調の原因がはっきりと病気だとわかった瞬間、逆に気にしてしまうのだと思います・・・)
少しでも考えごとをすると頭がクラクラしてしまい、身体全体が脱力したような状態になるほか、書店に足を踏み入れると、その書店の棚に並んでいる本のタイトルがまるで情報の洪水となって押し寄せてくるような怖さをおぼえ、2年ほど書店に足を運べない日々が続きました。
そんな状況ではまともに仕事などできるはずありません。
よって、結果的に私は会社を辞めることになりました。
会社を辞めたばかりの私は、とにかく「会社に対して申し訳ない」という思いでいっぱいでした。
新卒の自分を雇い、一流のクリエイターに育ててくれようとしてくれていたのに、その期待に応えられなかった。
毎日怒られていたとはいえ、怒るほうも体力が要ります。
その怒りは私にとっての愛のムチだったはず。
そう思うと、情けなさや申し訳なさで、自分の心が押し潰されそうになりました。
職場の人たちだけでなく、自分に期待をかけてくれていた両親にも申し訳なく思いました。
自分は長男ということもあり、弟や妹はどう思っているだろうか、兄のことを恥ずかしいと思っていないだろうか、と自分をさらに責めました。
そしてそれと同時に「なぜ、もっと早く会社を辞めなかったのだろうか・・・」「別の仕事を選んでいれば、こんなことにならなかったのに・・・」と思うと、後悔してもしきれないのでした。
やがて、それらの自己嫌悪は私をますます苦しめ、不眠症や原因不明の腹痛など、さらなる体調不良を引き起こします。
家で寝ているだけの日も増えていきました。
正直、自分の人生はもう終わったと感じていました。
しかし、そんな自分の体調は2006年から徐々に回復していきます。
“ある3つのこと”が大事だと気付いたことで、私の足は前へ進めるようになったのです。
そして今では、経営者として自分の会社をもち、「働き方」に関する記事を書けるまでに回復しました。
一体、どんなことに気付いたのか?
それは以下の3つのことでした。
- 当時の私が気付いた、大切な3つのこと
-
- ひとりで悩まない
- 悩みの理由を「具体化」する
- 何かしらの「行動」に移す
すごくシンプルなことですが、上記の3つに気付いたことで、私の人生は大きく好転しました。
上記の3つがなぜ大事なのかというと、人は、会社や仕事を辞めたいと思っているとき、以下のような心理に陥りやすいからです。
- 「会社を辞めたい」ときに陥りやすい心理
-
- ほかの人に相談することに抵抗がある
- 強いストレスを感じれば感じるほど、自分をなかなか客観的に見つめられない
- 何か行動を起こすべきとは思うけれど、何をしたら良いのかわからないし、行動する勇気が出ない
「ほかの人に相談することに抵抗がある」、この心理が邪魔をしてしまう人はたくさんいます。
多くの人は自分の弱みを他人に見せることを嫌がりますし、そもそも、自分の将来に関するデリケートな相談ができる相手はなかなかいません。
職場の仲間に相談してしまうと、噂が広がる可能性もありますし、「人に相談する」ということはなかなかに難しいことなんです。
私は結局、2年以上、ひとりで悩み続けていました・・・。
しかし、ひとりの人間がもてる視点には限りがあります。
他人に相談するからこそ、自分では絶対に気づかない視点に気付けることはたくさんあります。
だからこそ、会社を辞めたいと悩んだときは、できるだけひとりで悩まないことが大事です。
では、どんな人に相談すればいいか?
その理想的な相談相手のパターンについては、のちほどお教えします。
また、「自分をなかなか客観的に見つめられない」という人もたくさんいます。
人は悩めば悩むほど、視界が狭くなり、自分を客観視できなくなります。
そうなってしまうと、本来見えるはずの選択肢が見えなくなり、迷路の奥にどんどん追いこまれてしまうんです。
その状態から脱するためには、自分を客観視するために、「そもそも自分は何に悩んでいるのか?」を言葉にして“見える化”する必要があります。
たとえば、マインドマップなどを用いて、自分が何に悩んでいるのかをドバーっと書き出すのです。
そうすることによって、自分が悩んでいる理由を整理できるだけでなく、どう行動すべきかも見えてきます。
(マインドマップツールを使ったことがない人は、無料の『Xmind』がオススメです)
ただ、こういった自分の悩みを書き出すためには、自分の悩みをできるだけ具体的な言葉に落としこむ必要があります。
人によっては、その言葉がなかなか出てこず、難しいと感じる人もいるでしょう。
よって、今回の記事では、多くの人の悩みのパターンを具体的な言葉にしています。
正直、今回の記事さえ読んでいただければ、ほぼ99%の人の悩みの正体が具体的になると思います。
詳しくは記事を読み進めていただければと思いますが、読み進むにつれて「そうそう!そのことで悩んでいた!」という具体的な言葉に出会えるはずです。
そして、「なかなか行動できない」という心理状態に関しては、多くのケースで「現状維持バイアス」という脳の仕組みが働いています。
この「現状維持バイアス」という言葉は、2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン博士提唱の『プロスペクト理論』の中で度々登場します。
この言葉がどんな意味を指すかというと、「私たちは未体験のことを怖く感じ、現状からの変化を恐れる」という行動心理を指すんです。
たとえば、あなたが今の会社のことをどれだけ嫌っていても、新しい職場や環境に移るときには勇気が要りますよね。
それはあなただけでなく、多くの人も同じ。
多くの人は、変化する勇気をもてずに現状維持にとどまってしまう・・・実はそれらの行動には、ほぼすべて「現状維持バイアス」の心理が関わっているんです。
でもそれって、ぶっちゃけなところ、私たちの脳が行動することを怖がっているだけなんですよね。
本来、私たちは、他人に縛られた人生よりも、自分の意思で人生を選択できる状態のほうが、はるかに心的ストレスが低いはずです。
それにも関わらず、行動できないでいる。
「現状維持バイアス」の呪縛はとても恐ろしいものです。
ただ、「今、自分が行動できないのは、自分の脳が怖がっているからなんだな」と理解しておけば、今までよりも勇気を出して一歩を踏み出せますよね。
よって、今回の記事では「実は何かしら行動したかった」と思っているあなたの背中をちょっと押すお手伝いができればと思っています。
ちなみに、その行動には「いろいろ考えたけれど、結局、会社にいることを決めた」というものも含まれます。
「会社を辞めるかどうかを真剣に考えてみる」ということも、立派な行動になるわけですから。
いろいろと行動した結果、今の会社でのあなたの環境が改善されて、今までより働きやすくなるケースもあると思います。
だから、今回の記事では、安易に「会社をすぐに辞めましょう」「起業しましょう」とはいいません。
長々と話してきましたが、以上のようなことを踏まえると、あらためて以下の3ヶ条を意識することが大事だと理解してもらえると思います。
そこで今回の記事では、この3ヶ条をもとに、「会社辞めたい」「仕事辞めたい」という人たちの悩みを払拭するための思考法をお伝えしていきます。
あなたの人生を決めるのは、あなた自身。
今回の記事をぜひ最後までお読みください。
目次
ひとりで悩まないために、第三者に相談に乗ってもらう
先ほども言いましたが、「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と思う人の多くは、ほかの人に相談することに抵抗があります。
なぜなら、多くの人は自分の弱みを他人に見せることを嫌がりますし、そもそも、自分の将来に関するデリケートな相談ができる相手というのはなかなかいません。
職場の仲間に相談してしまうと、噂が広がる可能性もありますし、「人に相談する」ということはなかなかに難しいことなんです。
しかし、ひとりの人間がもてる視点には限りがあります。
そもそも、自分ひとりで考えられる思考には限界がありますし、悩んでいるときほど、疲れ果てて思考力が落ちています。
だからこそ、できるだけ誰かに相談したほうがよいのですが、では、どんな人に相談すれば良いのでしょうか?
それは以下のような人です。
- 「会社を辞めたい」ときに相談すべき人
-
- あなたと同じように仕事で悩んだ経験がある人
- たくさんの人の悩み相談に乗ってきた人
- 他人の悩みを根気よく聞き、その悩みの理由をわかりやすく言葉で表してくれる人
実は、上記をすべて満たす人は案外身近にいます。
それは、「転職エージェント」に所属するキャリアアドバイザーたちです。
転職エージェントは別名「紹介会社」とも呼ばれ、転職を希望している人たちに、求人中の会社を紹介し、転職を成立させることをビジネスとしています。
いわゆる転職のプロなわけですが、転職を成立させるには、転職を希望している人たちの悩みを親身になって聞く必要があります。
だからこそ、転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザーは、転職相談=仕事の相談に乗るプロでもあるのです。
それが、転職エージェントを利用すべき理由です。
- 転職エージェントを利用すべき理由
-
- 転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザー自身が、ほかの会社から転職してきたケースが多い。
つまり、あなたと同じように仕事で悩んだ経験がある。 - 転職エージェントは色々なキャリアアドバイザーがいるため、あなたの価値観に合ったアドバイザーと出会いやすい。
- キャリアアドバイザーは、まさに「転職」に関する業界で仕事をしているため、「働く」ことの本質について日々研究している。
つまり、働き方に関する悩み相談に乗ったときに、分かりやすく説明してくれやすい。 - 利害関係のない第三者のため、あなたの相談内容が職場に漏れないよう、秘密を守ってくれる。
- 転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザー自身が、ほかの会社から転職してきたケースが多い。
そして、キャリアアドバイザーには以下のような質問を投げかけましょう。
- キャリアアドバイザーに投げかける質問例
-
- 今の仕事を続けるべきか、辞めるべきか?
- 自分と同じような悩みをもっている人たちは過去いたか?
もしいたのであれば、どのようにしてその悩みを乗り切ってきたか? - 今の自分の市場価値はどれくらいか?
- もし、今の自分が転職するとしたら、どんな会社がオススメか?
信頼できるキャリアアドバイザーなら、上記の質問に親身になって答えてくれるはずです。
ちなみに、転職エージェントを利用する際はお金がかかりません。
なぜなら、転職エージェントを通してあなたの転職が決まれば、あなたの転職先の企業から転職エージェントに「採用報酬」が支払われるからです。
ただ、それを知ると、ひとつの懸念点が出てきます。
それは、「転職エージェントは結局、相談者が転職しないと収益が出ないわけだから、転職するかどうか分からない人の相談になんて乗ってくれないのでは・・・?」というものです。
それに対する私の回答は以下のふたつです。
- 転職エージェントに相談したからといって、必ずしも転職する必要はない。
- 転職エージェントに相談した結果、転職せずに今の会社を選んだ人も多い。
実は、キャリアアドバイザーの中には、相談者との長期的な関係を結びたいと考え、やみくもに転職を勧めないケースがあります。
相談者が今すぐに転職しなくても、今後、もし転職したいと思ったときにまた相談してほしい、そのための信頼関係を結んでおきたい、ということが目的です。
そもそも、転職に後ろ向きな人に強引に転職を勧めてしまうと、その人が新しい会社に転職したとき、きっと長続きしません。
そうなると、その人を転職先に紹介した転職エージェントはとても困ります。
だから、あなたが思っているよりも、キャリアアドバイザーという人たちは、あなたの悩みを慎重に聞いてくれるということを知っておきましょう。
・・・ただし、残念ながら、キャリアアドバイザーの中には、ノルマを追い求めるあまり、転職を強引に勧めてくるような人も一部います。
たとえば、以下のような人が担当に当たってしまった場合は、遠慮なく、別のアドバイザーにチェンジしてもらいましょう。
- すぐに他のアドバイザーに代えてもらうべきケース
-
- 話し方が高圧的で、あなたの話をゆっくり聞いてくれない人
- あなたが行きたくない会社の求人を強引に勧めてくる人
- こちらの都合を考えず、何度も何度も電話してくる人
このようなリスクがあることを考えると、転職エージェントは複数申し込んだほうがいいことがわかります。
複数のエージェントを利用すれば、それだけ、信頼できるキャリアアドバイザーに出会える確率が上がるからです。
●上記のスライドに掲載されている転職エージェント
「すぐに転職したい」という気持ちがあるのなら、転職エージェントを積極的に使う
あとは、当然のことですが、あなたが「すぐに転職したい!」と思っているときには、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
彼らはあなた以上に、この世の中にある求人情報を知り尽くしていますし、忙しいあなたに変わって、あなたが見つけられないようなオススメの求人情報を見つけてくれます。
また、転職先の会社との給与条件などを、あなたの代わりに交渉してくれます。
あなたからすると、基本的にはデメリットがないはずなので、積極的に利用しましょう。
【2020年8月追記】転職まではまだ考えられない・・・という方のために、気軽にお仕事について相談ができる「クマレル」というサービスが登場しました
仕事をやめるべきなのかどうか、「今はまだ考えられない」もしくは「まだ、悩んでいる」という方もいらっしゃると思います。
そういった方が、気軽に相談ができる「クマレル」というサービスがありますので、ご紹介します。
クマレルは、「話し手」とやさしい「聞き手(クマさん)」とをつなぐ、プラットフォームです。
さまざまな分野のお話を聞いてくれる、「聞き手(クマさん)」が登録されていますので、検索画面から「転職」「キャリア」などで検索をすると、優しくお話を聞いてくれる「聞き手(クマさん)」が見つかります。
まだ、転職まで方向性は固まっていないけど、もやもやしたものを気軽にぶつけてみたい、という方におすすめです。
(2020年8月現在の料金は、30分1,000円~)
ここまでのまとめ。
第三者に相談したいときは、まずは「転職エージェント」や「クマレル」を活用してみる
ここまで、ひとりで悩まないためにも、第三者に相談に乗ってもらうことが大事とお伝えしてきました。
そして、その第三者を探す場所として「転職エージェント」や「クマレル」がオススメということもお伝えしました。
これらの「転職エージェント」や「クマレル」を利用する最大のメリットは、彼らは仕事として向き合ってくれますから、あなたを放置することはないということです。
慈善事業とは違った安心がそこにあることを憶えておきましょう。
それでは、ここまでにお伝えしたことを、スライド形式で復習しておきます。
他人に相談するからこそ、自分では気づけない視点に気付けることはたくさんあります。
この世界は持ちつ持たれつです。
自分が苦しいときは、他人の力を借りるようにしましょう。
それでは続いて、第三者に相談する際の準備として、「あなたがなぜ会社を辞めたいと思っているのか?」という理由を具体的にしていきましょう。
人によっては、自分が悩んでいる理由が明確になるだけでも、モヤモヤした気持ちが消えることがあります。
そもそも、モヤモヤした気持ちは、悩みの正体がぼんやりしているときに起こります。
「自分は何かに悩んでいる・・・だけど、その悩みの正体をうまく言葉にできない・・・」そういうときに人はモヤモヤするんです。
だからこそ、大切なのは悩みの正体をクッキリと具体的にすること。
悩みの正体がクッキリと具体化してくることで、「そうか、自分はこれに悩んでいたんだ」という気付きが生まれ、冷静な判断ができるようになるでしょう。
会社を辞めたいと思う具体的な理由とその対処法 11選
さて、ここから取り上げるのは、多くの人が会社を辞めたいと思う具体的な理由とその対処法です。
先ほど、私たちのモヤモヤした気持ちは、悩みの正体がぼんやりしているときに起こると伝えました。
よって、ここからは、あなたの「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」という気持ちの正体を具体的にするべく、いくつかの視点を提供します。
自分に当てはまるな、と思える情報があれば、ぜひ読み込んでみてください。
- 会社を辞めたいと思う主な「理由」 11選
-
- 人間関係が悪い(上司、同僚、後輩とうまくいっていない)
- 給料が少ない
- 仕事内容にやりがいを感じない
- 労働時間に不満がある(残業が多い、休みがなかなかとれない)
- 社風が合わない
- 将来性が不安(経営が不安定)
- 自分の仕事ぶりを適正に評価してもらえない(評価制度が曖昧、キャリアアップできない)
- 起業したくなった、自分の可能性にチャレンジしたくなった
- 家庭の事情で働きづらくなった(子育ての事情や介護の問題、身内の病気など)
- 精神的な理由で辞めたい(うつ状態になってしまっている)
- なんとなく(仕事に飽きた、気分転換で)
1.人間関係が悪い
会社を辞めたい・・・と思う人の多くが、会社の人間関係で悩んでいます。
毎日怒鳴る上司、あなたに仕事を押しつける先輩、足の引っ張り合いをする同期など、世の中にはいろいろな人がいます。
とくに上司との人間関係に悩んでいる人の悩みは深刻。
上司ですから、言い返すことはなかなかできません。
理不尽に怒られたりすると、「なんで、ここまで言われなきゃいけないんだ・・・」と思うこともあるでしょう。
その結果、仕事へのモチベーションが下がり、仕事の失敗が増え、さらに怒られる・・・といった負のスパイラルに突入することも多々あります。
もし、人間関係が原因で会社を辞めたい・・・と思っているのなら、辞めることを決意する前に、次のような方法で人間関係の改善にトライしてみてもいいかもしれません。
ここからは、上司、同僚、部下、それぞれの相手別に人間関係を改善するヒントをお教えします。
上司との人間関係を改善するヒント
上司との人間関係を改善したいのなら、「相手に寄り添ってみること」と「相手が怒っているのか?叱っているのか?」を見極めることが大事です。
1.上司に寄り添ってみる
人間関係を改善したい場合、「相手の性格を変えよう!」と思ってはいけません。
なぜなら、人の性格というものはなかなか変わるものではないからです。
年配の相手となると、なおさらです。
よって、もし、上司と性格が合わないな・・・と感じている場合は、自分のほうから寄り添うしかありません。
そこで提案です。
会社を離れて、上司のプライベートを知ってみるのはいかがでしょうか?
たとえば、思い切って上司を飲みに誘ってみると、仕事中は見せてくれない新しい一面を見せてくれるかもしれませんよ。
普段厳しく接している相手から飲みに誘われると、上司はビックリするかもしれませんが、誘われるのはうれしいものです。
上司とお酒を飲むことで、「ああ、うちの上司って本当はこういう人だったんだ」という気付きを得て、これからの上司への接し方が変わるかもしれません。
2.上司が怒っているのか?叱っているのか?を見極める
また、上司が怒っているのか?叱っているのか?を見極めることも大切です。
なぜなら、“怒る”ということと、“叱る”ということは別ものだからです。
- ●怒る
- 腹を立てた感情をぶつけること。
- ●叱る
- 諭す(さとす)こと。
(諭すとは“物事の道理をよく言い聞かせてわからせる”ということ)
相手が乱暴な言葉を使っていたとしても、「こういうときはこうするといいんだ」とか「次回はこうしたほうがいい」といったアドバイスをくれているのであれば、それは怒っているという状態より、叱っている状態に近いといえます。
そもそも、本当に怒っているのであれば、口を利いてくれなくなったり、何も教えてくれなかったりしますから。
ただ、人を上手に叱るのにはテクニックが必要です。
「なぜ、それがダメなのか?」を相手にわかりやすく伝える必要がありますし、言葉を選び間違えると、相手を深く傷つけてしまいます。
上手に叱るためには、相手の心に響く言葉選びが必要なんです。
よって、言葉を扱うのが不器用な上司だと、どうしても叱り方が下手になってしまいます・・・。
言葉はシンプルな分、あなたの心の中に深く刻まれています。
つまり、上司の言葉は、あなたが思っている以上に、あなたの心理状態に影響しているということです。
そういうときは、以下のような考え方で上司に接するとよいでしょう。
- 言葉がキツイ上司との上手な接し方
-
- あなたが大人になり、「私のためを思ってくれるけど、ついキツイ言い方になっているんだな・・・」という気持ちで、上司の言葉を聞いてみる
- 「上司も仕事で忙しくて余裕がないから、ついキツイ言い方になってしまうんだな・・・」と思っておく
ちなみに、人を育てるのが上手な人は、叱る一方で、うまく相手を褒めます。
人は誰しも褒められたい生き物。
厳しい言葉ばかりだと、心が疲れてしまいます。
理想の上司は、厳しい言葉ばかりでなく、心を救ってくれるような言葉も一緒に紡いでくれるような上司なんです。
同僚との人間関係を改善するヒント
同僚との人間関係がうまくいかないケースに多いのが、同僚から嫉妬(しっと)されているケース。
人は、自分と、自分に近い状況の人とを比べてしまう生き物。
年の離れた関係ならいいんですが、年齢や入社時期が近い関係だと、どうしてもお互いを意識してしまうんです。
もし、あなたが同僚から嫉妬されているのであれば、次のような方法を試してみてください。
それは、あなたが、上司の前で同僚のことを褒めるという方法です。
人は誰かに承認されたいという生き物。
その承認してくれる相手が、ライバルであるあなたなら、同僚はビックリするはずです。
その結果、「こいつはオレのことを認めているんだな・・・」という意識になり、相手もあなたのいいところを見つけてくれるようになるかもしれません。
そうなれば、同僚からの嫉妬心も減り、人間関係はよくなるでしょう。
部下との人間関係を改善するヒント
部下との人間関係がうまくいかないケースは大きくふたつに分かれます。
- 部下との人間関係がうまくいかないケース 2つ
-
- 部下から怖い上司だと思われていて、距離を空けられているケース
- 部下のスキルが高く、その部下から尊敬されていないケース
それぞれのケースについて取り上げてみますね。
1.部下から怖い上司だと思われていて、距離を空けられているケース
あなたが部下から怖い上司だと思われているのであれば、部下の教育方針を変えたほうがよいでしょう。
先ほど、上司との人間関係を改善するヒントとして、上司が怒っているのか?叱っているのか?を見極めたほうがよいと伝えましたが、このケースにもそのテクニックが使えます。
というのも、あなたの普段の行動を振り返って、自分が部下を怒っているのか?叱っているのか?を振り返ってみてほしいからです。
もし、「自分は部下を怒っていたかも・・・」と感じたのであれば、今後は怒るのではなく“叱る”ことを意識しましょう。
叱るということは、部下の仕事の改善点を言葉にして、わかりやすく伝えてあげるということです。
上手に叱るためには、相手の行動を細かく見ておくことが大切。
そうすれば、部下のよいところが見えてくる可能性があります。
その結果、叱るだけでなく、部下を褒めることもできますよね。
褒められた部下は、「上司は自分の悪い面だけでなく、よい面もきちんと見てくれている」と安心して、あなたのアドバイスをしっかり聞いてくれるようになるでしょう。
2.部下が野心に満ちていて、その部下から尊敬されていない場合
もし、あなたの部下が野心に満ちていて、あなたの仕事ぶりを評価せず、「なんでこんな人が自分の上司なんだ」と思っていた場合、あなたはうまく立ち回る必要があります。(なんとも切ない状況ですが・・・)
最近はTwitterなどを見ていても、上司の悪口を平気で言っている人をよく見かけます。
もし、あなたの悪口がTwitterに書かれていたら、仕事のモチベーションにも支障が出ますよね。
さて、野心に満ちているようなややこしい部下と一緒に仕事を進めていくための方法ですが、実はとってもカンタンです。
それは、部下をうまく立てればいいんです。
たとえば、部下が何かの仕事で調べ物をしているときに、「その情報ならここに載っているよ」とさりげなく後方支援をしたり、ほかの人の前で「さすがの仕事ぶりだな」と褒めたりすると、部下はあなたを味方だと感じるようになるでしょう。
人は自分の価値を認めてくれる人に興味をもちます。
そうすれば、部下はあなたのよさも見るようになり、結果的に部下からの尊敬にもつながるかもしれません。
ここまで、上司、同僚、部下、それぞれの相手別に人間関係を改善するヒントをお伝えしてきました。
ここでもうひとつだけお伝えしたいことがあります。
それは・・・人間関係が悪くなった原因は、あなたの中にもないか?ということです。
たとえば、人の悪口をすぐに言う人や、まわりへの気遣いがない人は嫌われます。
それ以外にも、身だしなみに気を遣わない「清潔感のない人」なども嫌われます。
人間の心は複雑。
人間関係の悪さを感じたときは、まずはいろいろな原因を探るようにしてください。
もし、人間関係が悪くなった原因があなたにあるのなら、次の職場でも同じような状況になるかもしれません。
そうならないように、まずは人間関係が悪化した原因としっかり向き合うことが大事だと思います。
2.給料が少ない・安い
「ああ、こんなにがんばっているのに、給料はこれっぽっちか・・・」
「自分はもっと給料をもらっていいはずなのになあ・・・」
そういうことを考え始めると、モチベーションは低下していく一方ですよね。
仕事をする上で、やりがいは大切とはいえ、給料の金額も大切。
なぜなら、給料の金額は、会社への自分の貢献度が数値化されたものだからです。
「私はあなたの力をこれだけ信頼しているんですよ」という会社からの期待感が給料の金額に現れているんです。
だから、給料の金額が低いと、なんだかモチベーションが下がってしまうんですよね・・・。
給料が安いと悩んでいる場合は、まずは自分がもらっている給料を、世の中の水準と照らし合わせてみましょう。
自分の業界の平均給料はマイナビ転職などのサイトで確認できますよ。
(職種別・業種別・年齢別モデル年収平均ランキング
もし、あなたが質の高い仕事をしているにもかかわらず、同じ業界で働く同年代の給料水準より低い給料を受け取っているのなら、会社側に問題がありそうです。
会社の業績が悪いか、評価の仕組みがよくない可能性があります。
そうなってくると転職を視野にいれたほうがよいのですが、一応、転職活動をする前に、次のような方法にトライできないかも考えてみてください。
これからお話しするノウハウは、今の会社にいながら、あなたの給料を上げるためのノウハウなんです。
今の会社にいながら給料を上げられる方法 3つ
あなたが今の会社にいながら給料を上げるためには、以下の3つの方法があります。
- 今の会社にいながら給料を上げられる方法 3つ
-
- スキルを磨く
- 昇給交渉をする
- 副業OKな会社なら、副業を始めてみる
1.スキルを磨く
あなたの会社で必要とされているスキルを習得すれば、仕事の質が上がり、会社からも評価されます。
スキルを習得する際にオススメなのが、その会社の誰よりもそのスキルに詳しくなることです。
そうすれば、希少な人材として評価されるようになりますので、評価に厳しい会社であっても、昇給交渉がしやすくなります。
ちなみに、20代は給料やボーナスの金額が他人に比べて少なかったとしても、そんなことは気にせず、ひたすらスキルアップに打ち込みことをオススメします。
なぜなら、20代は同期の間での給料の差はそれほど大きくないからです。
勝負は30代から。
30代から一気に給料アップを目指すためにも、スキルはしっかり高めておきましょう。
ちなみに、学歴やキャリアにコンプレックスがある人ほど、スキルの習得はオススメです。
そのスキルがあなたの会社で強く求められているのであれば、学歴やキャリアによる評価よりも、スキルによる評価が高くなりやすいからです。
また、そのスキルを求める会社が多くあるのなら、転職する際も有利です。
スキルを磨くことは、まさに未来の自由度への投資なんですよ。
ただし、どんなスキルを磨くかは大切。
スキルを磨く場合は、そのスキルの将来性も考えた上で磨くようにしましょう。
2.昇給交渉をする
給与査定がおこなわれる時期になったら、思い切って昇給交渉をしましょう。
たとえば、上司や人事に「今の給料が安いので、転職を検討している」と伝えれば、自分が思っていた以上の昇給が実現できる場合があります。
ただ、昇給交渉をする際は、昇給の検討材料となる何らかの実績や成果を見せましょう。
たとえば、自分の仕事によって何らかの改善が見られたのであれば、その改善の証拠をレポートとしてまとめておくとよいでしょう。
その際は、できるだけいろいろな数字をまとめましょう。
言葉で伝えるよりも、数字で見せたほうが相手も納得しやすいケースがあるからです。
また、昇給交渉をおこなう際は、くれぐれも自分の希望だけを押しつけないようにしましょう。
というのも、あなたが今受け取っている給与額に関しては、会社なりの理由がある可能性が高いからです。
そのため、上司や人事からの心象が悪くならないよう動く必要があることを念頭においてください。
3.副業OKな会社なら、副業を始めてみる
もし、副業OKな会社なら、副業にチャレンジしてみることもオススメです。
副業自体は今の会社での給料を上げる方法ではないのですが、副業を通して新しいスキルを習得すれば、それが結果的にあなたの会社での仕事の品質を上げ、給料アップにつながる可能性もあるでしょう。
ちなみに、副業といえば、ブログやホームページを立ち上げて企業の商品広告を掲載する「アフィリエイト」や、個人のスキルを売買する方法などがあります。
実は今、個人のスキルを売買できるサービスがいくつかあり、多くの人が副収入を得ているってご存じでしたか?
たとえば、「ココナラ」や「タイムチケット」などのサイトは有名です。
こういったサービスを通して、どんなふうに自分のスキルを売買するかというと、たとえば、文章を書くのが得意な人は、誰かのブログにアップする文章を一緒に書いてあげることで収入を得られます。
また、メイクが得意な人は相手に合ったメイクを教えてあげることで収入を得られます。
さらには、転職経験のある人が、これから転職しようとする人にアドバイスをすることで収入を得ることなんかもできちゃうんです。
副業に興味がある人は、「ココナラ」と「タイムチケット」のふたつをチェックしてみてくださいね。
- ココナラ
- https://coconala.com/
- タイムチケット
- https://www.timeticket.jp/
もちろん、今は普通の会社でも空いた時間に勤務できる場合があります。
平日の1、2日は別会社で働いてみるという選択肢もあるため、転職サイトでそういった勤務が可能な会社を探してみてもよいでしょう。
また、自分の給料の低さをなげく際は、給料が安いのは今だけなのか、給料が上がる将来性はどれだけあるのか?を確認することも大事です。
たとえ今は給料が低くても、将来的に大きく給料が上がるのであれば、今の会社でがんばれますよね。
ちなみに、今後どれくらいの給料が期待できるかを探るためにも、先輩や上司にこっそり給料の金額を聞いておいてもよいでしょう。
(私の経験上、飲みの席で盛り上がってくると、案外みんな自分の給料についてポロッと教えてくれたりもします)
その金額が、今後その会社でがんばり続けるかどうかの線引きにつながるかもしれません。
3.仕事内容にやりがいを感じない
「なんとなく今の会社で働いているけど、毎日の仕事が楽しくない・・・」
「友人はいつも楽しそうに仕事の話をするけど、自分には真似できない・・・」
仕事にやりがいをもてないということは、仕事にプライドをもてていない状態。
まわりの友人は自分の夢をかなえるために起業したり、会社に勤めながらも目をキラキラさせて仕事をしたりしている・・・なんだかうらやましい。
最近は気が付いたら1日が終わっていることが増えてきた。
ああ、毎日がベルトコンベアのように流れていく・・・。
あなたは今の仕事にやりがいを感じていますか?
もし、仕事のやりがいを感じられていない場合、以下の7つの理由のうち、どれかに当てはまっていませんか?
- 仕事のやりがいを感じられていない7つの理由
-
- 自分の価値が正当に評価されている気がしない
- 自分の仕事が社会にとってどのように役立っているかわからない
- ライバルや目標としたい人がいない
- その仕事で何を達成するのか?という目標が定まっていない
- 仕事で成果を上げても、褒めてくれる人がいない
- 何のために働いているかがわからない
- 自分の仕事の本当のおもしろさに気づいていない
もし、たくさんの理由に該当しているのであれば、仕事のやりがいを見出すのは一苦労かもしれません。
でも、一度きりの人生、せっかくなら、やりがいをもって仕事したいですよね。
そこで、次からは、先ほどの理由を解決するための方法をお伝えします。
仕事のやりがいが生まれそうな対処法 7つ
仕事のやりがいを見出すために試してほしいことは次の7つです。
- 仕事のやりがいが生まれそうな対処法 7つ
-
- 自分の仕事ぶりをまわりの人がどう評価しているかを聞く
- 自分の仕事が社会にとってどのように役立っているのかを知る
- ライバル、もしくは目標としたい人を設定する
- 目標を設定し、まわりに宣言する
- 一緒に成果を喜んでくれる相手を見つける
- 誰かのために働くという目的をもつ
- 一度、本気で仕事に取り組んでみる
それぞれの方法について説明していきますね。
1.自分の仕事ぶりをまわりの人がどう評価しているかを聞く
やりがいというものは、自分で見つけられなくても、他人が気付かせてくれます。
あなたの取引先や仕事の仲間に、自分の仕事がどう役立っているのかを聞いてみるといいでしょう。
たとえば「私の仕事って、会社にとってどんな利益につながっているんでしょうか?」と聞くと、いろいろな視点での意見が集まってくるかもしれません。
そうすれば、あなたの仕事がどういう価値を生み出しているかがわかります。
2.自分の仕事が社会に対してどのように役立っているのかを知る
先ほどの「1」と似ていますが、自分の仕事が社会に対してどのように役立っているかを知ることで、自分では気付かなかったやりがいに気付けます。
たとえば、自分の業界についてポジティブに取り上げてくれているマンガや映画、小説などを読むのもよいでしょう。「あれ、自分の仕事ってこんなにカッコよかったんだ」と気付けば、その気付きがやりがいに変わっていくはずです。
3.ライバル、もしくは目標としたい人を設定する
「この人には負けないぞ」もしくは「この人のようになりたい」と思える人を見つけましょう。
そうすれば、その人を追い越す、もしくは近づくことが仕事の目標となり、日々の仕事にやりがいを見出せます。
ライバルを決めるときは、自分より少し仕事のできる人や、年の近い相手にするとよいでしょう。
また、目標としたい人は、ただの憧れでは終わらないような、がんばればいつかは手が届きそうな相手を設定してください。
4.目標を設定し、まわりに宣言する
「新規の契約を3件多めに獲得する!」「お客さまからのありがとうの声を増やす!」といった目標設定をし、それを皆の前で宣言してみましょう。
宣言をすれば、まわりがあなたに期待してくれるようになります。
その期待がきっとやりがいに変わることでしょう。
5.一緒に成果を喜んでくれる相手を見つける
ひとりで仕事をするのではなく、まわりの人を巻き込み、ほかの人と一緒に仕事を進めてみることもオススメです。
たとえば、「自分ひとりだとアイデアが出ないから、アイデアを一緒に出してくれませんか?」という形で、先輩に相談するというアプローチはよいでしょう。
人は自分が少しでも関わった仕事には興味をもちます。
そうなれば、あなたが仕事で成果を上げたときに一緒に喜んでくれるはずです。
6.誰かのために働くという目的をもつ
「家族や恋人のために仕事をがんばる!」という目的も、やりがいになり得ます。
その目的は具体的であればあるほどよいでしょう。
具体的な目的とは、たとえば、「いつか恋人と一緒にNYへ旅行して、マンハッタンの夜景をバックにプロポーズするんだ」といったものです。
7.一度、仕事に本気で取り組んでみる
自分の仕事に本気で取り組むことで、自分がこれまで見つけられなかった、その仕事の本当のおもしろさに気付けるかもしれません。
たとえば、知見を高めるために、書籍を読んだりセミナーに参加したりすることで、これまで見えていなかった仕事の視点が見つかるかもしれません。
財宝は海の浅瀬にはありません。
財宝は海の深い深いところにあるものです。
だから、あなたも今の仕事の深い部分を知れば、その仕事の本当の価値に気付けるかもしれませんよ。
4.労働時間に不満がある(残業が多い、休みがなかなかとれない)
「今月80時間も残業している・・・。もうイヤだ・・・」
「有給をせっかくもらっても、それを使う暇がない・・・」
労働時間が長くて会社を辞めたい場合、まわりの人はあなたと同じように労働時間が長いでしょうか?
もし、あなただけに仕事が集中している場合は、「私ばかりに仕事を集中させないでください!」ということを伝え、ほかの人に仕事を振り分けてもらえるように上司に相談してみましょう。
どの会社も仕事ができる人は重宝されます。
その結果、仕事ができる人のところにしわ寄せが来ることが多く、しかも、仕事ができる人ほど責任感が強いので、まわりの期待に応えようとしてがんばってしまうんです。
ただ、その結果、気付かぬうちにストレスをためて、いつしか心身に深いダメージを負っていることも・・・。
自分が限界であることをまわりに伝えるのは気がひけるかもしれませんが、SOSを出さないと周囲には伝わりません。
もし、あなただけでなく、まわりの人も残業が多い場合は、職場全体の問題としてみんなで解決に向けて動く必要があります。
そもそも、過酷な残業をしないと回らない会社というのは、経営レベルで問題があります。
世の中には、残業が少なくても業績が順調に伸びている会社はきちんとありますから。
ちなみに、残業を少なくして、社員のワークライフバランスを整えることは、実は会社にとっても大きなメリットがあるんですよ。
- 企業・組織がワークライフバランスに取り組む主なメリット
-
- 働く人を大切にする企業としてのイメージが向上する
- 労働環境に魅力を感じた人材が集まり、定着しやすくなる
- 採用や育成にかかるコストを削減できる
- 社員のモチベーション向上によって労働生産性がアップする
(出典:ワークライフバランスの意味とは? 最新の取り組み事例やメリット、実現アイデアを徹底解説|看護師ライフをもっとステキに ナースプラス)
今の会社から残業を過剰に強いられている場合は、その証拠を残しておきましょう。
たとえば、タイムカードをコピーしたり、給与明細を保管したりしておくことが大切です。
もし、タイムカードに打刻する際、実際の勤務時間と異なる打刻を強いられているのであれば、そのように命じられた証拠も残しておきます。
ちなみに、2017年3月28日に政府が「働き方改革実行計画」を通して、残業時間の上限規制を設定はしたものの、その上限はいまだ「年間720時間」となっています。
「年間720時間」の上限の中で、2~6ヵ月の平均で「80時間以内」、1ヵ月の場合は「100時間未満」までの残業を認めるというものですが、それでもまだまだ残業時間は長いですよね・・・。
日本は残業大国ですね・・・。
あと、今の忙しさが「単純作業」の繰り返しによるもので、頭を使った「思考」によるものではないのであれば、注意が必要です。
なぜなら、作業の繰り返しでは、新たなアイデアを生み出す思考力がなかなか育たないからです。
もし、あなたが今後、独創性を必要とされる仕事に就きたいのであれば、できるだけ、「思考」をさせてもらえる職場を選んだほうがよいでしょう。
5.社風が合わない
会社にはそれぞれの「社風」があります。
オラオラ系の営業会社から、上品に振る舞うことを求められる会社まで、会社の社風はさまざま。
もし、今の会社の社風が自分に合わないな、と感じたときはできるだけ早く転職しましょう。
なぜなら、会社の「社風」とあなたの「性格」との間で整合性がとれなくなって、精神が疲れてしまう可能性があるからです。
その理由をお伝えするためには、ここから、「会社」という言葉に関する話をします。
少しだけ難しい話をしますが、とても大事な話なのでついてきてくださいね。
会社という意味を表す言葉に、「法人」という言葉があるってご存じですか?
法人には法人格があり、法人とは“「法」に守られて生み出された、新しいひとつの「人」格”を指します。
そして、その人格は、その会社に所属する人たちによってつくられています。
人間ひとりの力では何かを成し遂げるには限界があります。
でも、たくさんの人の力が集結したスーパー人間がいたらどうでしょう?
普通の人にはできないようなすごいことが実現できるかもしれませんよね。
そのスーパー人間の正体こそが「会社」なんです。
そして、その「会社」というスーパー人間は、会社に所属する役員、社員、みんなの性格が少しずつ合わさって生み出されたひとつの性格をもっています。
その性格は会社によってバラバラ。
オラオラ&ガツガツした性格の会社は、基本的にはオラオラ&ガツガツした性格の人たちが多く、奥ゆかしくて品がいい会社は、基本的には奥ゆかしい性格の人たちが多い傾向にあります。
そうして生まれた性格が「社風」です。
さて、そこまでわかったところで、人間社会をイメージしてください。
人間社会において、性格の合わない者同士が一緒に暮らすとどうなりますか?
・・・大体トラブルが起きたり、誰かがガマンをしいられたりしますよね。
実は会社も同じ。
会社の「社風」と合わない性格の人がその会社で働き続けると、ストレスをためてしまいやすいんです。
ちなみに、会社の社風を変えようとがんばっても、人の性格がなかなか変えられないのと同様、会社の性格はすぐには変わりません。
よって、会社の「社風=性格」と自分の性格が合わないなと感じた場合は、なるべく早く転職を考えたほうがいいんです。
ちなみに、会社に就職して最初の頃は、会社の性格はなかなかわかりません。
ですが、長く付き合っていったときに、会社の本当の性格が見えてくるものです。
「あ、この会社の性格と今後も付き合っていくのはムリだな・・・」と感じたのであれば、転職を検討しましょう。
転職を検討する際は、「Betters編集部がオススメしたい転職関連サービス」を参考にしてください。
6.将来性が不安(経営が不安定)
「うちの会社はこの先大丈夫だろうか・・・」
「この業界、将来性を感じないし、そろそろ違う業界に転職しようかな・・・」
同じ会社や同じ業界で働き続けていると、自分の会社や業界の将来性に不安を感じるようになることがあります。
もし、あなたが抱えている不安が具体的なものであれば、その不安の中にはいくつかの理由があると思います。
たとえば、会社の将来性を不安に感じている場合、その会社はいくつかの課題を抱えているはずです。
その課題は以下のようなものではないですか?
将来性が不安な会社が抱えやすい主な課題 6つ
- 1.労働環境が明らかに悪い
- 残業が異常に多く、社員が疲弊している。
- 2.若者が育っていない
- 年配の社員が多く、体や勢いに衰えが出てきている。
- 3.社員のモチベーションを高める仕組みがない
- 給料が相対的に低く、成果を上げても評価されにくい雰囲気がある。
- 4.経営者が夢やビジョンを語っていない
- 経営者が会社の向かうべき方向性を提示できておらず、先の見えない航海のようになっている。
- 5.経営者がほかの会社の文句ばかりを言っている
- ほかの会社との協調関係が弱く、ほかの会社から嫌われている。
- 6.社員同士のコミュニケーションがない
- 社内のコミュニケーションに乏しいため、個人プレイが目立つ。
また、将来性が不安な会社の多くは、その会社で働く人を大切にしていないケースが往々にしてあります。
会社にとっては、人こそが最大の資産といわれます。
人という資産の「運用」が下手な会社の場合、優秀な人は会社を次々と辞めていってしまいます。
ここからは経営者視点での話になりますが、会社は船に例えられることがあります。
その船は誰を乗せて、どこへ向かうのか?
行く先の定まらない航海では船員のモチベーションは上がりませんし、物資も尽きてしまいます。
航海は目的地を設定することが大事。
その目的地に向かって荒れ狂う海の中を進み、目的地に到着したあとは、お互いの健闘を称え、また次の目的地に向かう準備をする。
その繰り返しこそが会社経営なんです。
そして、その船は慎重に動かさないといけません。
豪華客船タイタニックが氷山に当たってあっさり沈没したように、どんなに有名で体力のある会社も油断してしまうとあっという間につぶれてしまう時代です。
会社の進むべき方向について敏感になる社員が多いほうが、その会社が存続する可能性は高くなるでしょう。
さて、もしあなたが、今の会社の将来性に不安をもち、会社を辞めようと考えているのであれば、次の言葉をおぼえておいてください。
それは、安定している会社などは基本的に存在しない、ということです。
世の中は常に変化しています。
しかもその変化は年々大きくなっています。
では、その変化にどのように対処すればいいのでしょうか?
正直なところ、対処方法はありません。
なぜなら、この先どんな変化があるかわからないのですから、準備のしようがないからです。
大事なのは、「未来のことは誰にもわからない」ということを胸に、心の準備をしておくこと。
変化は常に起きていることを理解し、その変化に備えておくことが大事です。
そして、そのためには、日頃からいろいろな経験や知見を増やすことが大事でしょう。
将来どんな技術が重宝されそうか、といったことを日頃から情報収集しておきましょう。
また、最後にひとつだけ。
『モンスターストライク』というソーシャルゲームで奇跡の復活を遂げた『ミクシィ』という会社があります。
この一本のゲームのヒットで、ミクシィは営業利益が一時の100倍を超えました。
会社の業績はある商品のヒットによってV字回復する可能性もあるという一例ですね。
直近の会社の経営状態だけで将来性を判断するのは早計な場合があることも知っておいてください。
ただし、繰り返し言いますが、人を大切にしていない会社の場合、将来性はとぼしいと考えてよいでしょう。
人は会社にとっての大切な資産です。
その資産を大切に扱わないような会社の未来は明るくないと思います。
そのため、早めに転職を考えたほうがいいかもしれません。
7.自分の仕事ぶりを適正に評価してもらえない(評価制度が曖昧、キャリアアップできない)
「自分よりも仕事ができない同僚とボーナスの金額が同じだった・・・」
「評価はよかったはずなのに、昇給額が少ない・・・」
「ずっと評価は高いのに、いつまで経っても昇進しない・・・」
もしあなたの評価が自分で思っていた以上に低いのであれば、次のような理由があるかもしれません。
人事評価が思ったよりも低い理由 4つ
人事評価が低くなる理由には、主に以下のような4つの理由があります。
自分の評価の低さにガッカリしている人は、自分が以下の理由に該当していないかチェックしてみてください。
- 1.自己評価が高いだけで、まわりからの評価は高くない
- 人はどうしても自分の評価を他者よりも高く見積もる傾向にあります。
自分が思っている姿と、他者から見えている姿とのギャップがないか自問自答してください。
また、会社は部署内の評価だけでなく、取引先からの評価も見る場合があります。
取引先からの自分への評価が高いかどうかも、さりげなくチェックしておくとよいでしょう。 - 2.がんばってはいるが、結果(成果)を出していない
- 結果だけでなく過程(プロセス)も大事とはいえ、やはり会社はその人が生み出した結果(成果)を評価します。
- 3.成功よりも失敗のほうが多い
- 人は自分の成功体験を高く評価し、失敗体験を低く捉える傾向にあります。
もし、あなたが仕事で失敗することが多いのなら、その失敗は他の誰かがカバーしてくれています。
自分では小さな失敗だと思っていても、実は会社の大きな損害につながっているなんてことも・・・。
ただ、その失敗が勇気をもってチャレンジをした結果なのであれば、失敗が問題視されないケースもあります。
なぜなら、何もしない人よりもチャレンジ精神あふれる人のほうが評価されやすいからです。
とはいえ、大きな失敗をした場合はそのリカバリが必要なので、どうリカバリするかをチェックされることも多いでしょう。 - 4.会社に溶け込めていない、会社の空気を悪くしている
-
社内で一匹狼のポジションになっている場合は注意が必要です。
なぜなら、一匹狼になってしまうと、まわりがあなたの成果に気付いてくれないケースがあるからです。
また、会社はひとりで働く場所ではなく、社員同士、皆で支え合い、会社を大きくしていく場所。求められているのはチームプレイです。
自分がチームによい影響を与えているかどうかも考えるようにしてください。
では続いて、自分の人事評価を上げるための方法について取り上げてみます。
人事評価は日頃のちょっとした行動で変えることができるんです。
会社を辞めようかなと思う前に、以下の6つの行動を試してみませんか?
人事評価を上げるための処世術 6つ
人事評価を上げたいのであれば、以下の6つのことを意識しておけばよいでしょう。
- 1.評価のことを考えず、がむしゃらに働いたほうが、かえって評価される場合がある
- 評価のことばかり考えていると、やらないことを自分で決めてしまったり、普段の行動があざとくなったりします。
実は、素直にがんばっている人のほうが、まわりからの支持を集めやすく、結果も出しやすいんです。
だから、逆接的ではありますが、評価のことは一旦置いておいて、がむしゃらに働いてみるのもオススメです。 - 2.上司に「なぜ、自分はもっと評価されないんですか!?」と直球の質問を投げかけてみる
- 評価されない理由を上司に直接聞いてみるのもオススメです。
上司から返ってきた答えには、あなたが普段考えたこともないような気付きがあるかもしれませんよ。 - 3.もし、自分のがんばりが上司にしっかり伝わっていないのであれば、自らアピールする
- 自分のがんばりをわかってくれない相手には、自分のがんばりが伝わるよう、資料などをつくって自らアピールしましょう。
たとえば、「私が●●をしたことで、前年度と比較してこれだけの改善が見られました」といった資料をつくって、上司の前でプレゼンしてみるんです。
その際、資料の中にはできるだけ「数字」を散りばめてください。
数字はどんな言葉よりも強力です。
数字に結果が現れていれば、上司もあなたのがんばりを認めざるをえないでしょう。 - 4.積極的に行動する
- もし、あなたが受け身の姿勢で仕事をしているのなら、自ら動く積極的な姿勢をアピールする必要があります。
サイバーエージェントの藤田晋社長と幻冬舎の見城徹社長が書かれた本に「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」というタイトルの本がありますが、このタイトルが人事評価の本質を突いていると思います。
自分を評価してほしいのなら、相手の視界に入るよう行動することが大事です。 - 5.人事評価時に交渉する
- 「3」の「自らアピールする」という方法と被りますが、人事評価の際に、今期、自分が生み出した成果と、来期に生み出すつもりの成果を伝えてみましょう。
もし、今期何かに失敗したとしても、その失敗を来期にどう活かすのかを具体的に伝えるとよいでしょう。 - 6.上司や同僚を味方に付ける
- 上司に「仕事のできる部下だ」と思ってもらえれば、人事評価が上がりやすくなります。
そのためには上司との普段のコミュニケーションが大事です。
仕事で報告すべきことがあれば、すぐに報告したり、相談すべきことがあれば、すぐに相談したりしましょう。
また、自分でどれだけ「自分はすごいんだ」とアピールしても、第三者からの評価がなければ、ただの独りよがりになってしまいます。
ネットで飲食店を探すときに「食べログ」の評価を参考にするように、社内でのあなたのクチコミが広がるような動きをしましょう。
忙しい上司の場合、部下のがんばりに気付けていないケースがあります。
そんなときは、やっぱり自分からある程度アピールする必要があるんです。
8.起業したくなった、自分の可能性にチャレンジしたくなった
「最近、起業がブームだし、自分も何かのビジネスで起業しようかな・・・」
「起業家の本を読んだら、なんだかワクワクしてきた。自分も起業家になれるかな」
もし、あなたがそんな軽い気持ちで起業しようとしているのであれば、注意してください。
というのも、起業したりフリーランスになったりすると、会社の社員という肩書きを失うだけでなく、社会的信用も失ってしまうリスクがあるからです。
会社員でなくなると、ローンが通りにくくなり、クレジットカードをつくるのも難しくなります。
また、会社員時代に取引していたような規模のお客さまとの取引は難しくなるかもしれません。
なぜなら、会社員時代のお客さまは、あなたと取引しているように見えて、実は、その先にいる「あなたの会社」と取引しているからです。
つまり、会社の信用があったからこそ、あなたはいろいろなお客さまと取引ができていたわけです。
また、会社員なら、毎月決まった給料が支払われますが、起業してしばらくは、自分に給料を支払えない状態が続くかもしれません。
さらには、会社が半額負担してくれていた社会保険料は全額負担しなければならなくなりますし、確定申告を自分でしなければいけなくなります。
また、会社のオフィスにあったような便利な備品は、すべて自分で用意しなければいけません。
会社の福利厚生として提供されていた「社員食堂」や「トレーニングジム」なども使えなくなります。
そういうことを考えると、会社員ってメリットが大きいんですよね。
会社員のメリットを以下にまとめてみました。
- 会社員のメリット 8つ
-
- 会社の社員という肩書きを使えるため、信用力が上がり、ローンが組みやすく、クレジットカードもつくりやすい
- 会社の肩書きを使えば、いろいろな人に会える
- 毎月決まった給料が支払われる
- 社会保険料を会社が半額負担してくれる
- さまざまな福利厚生がある
- 勉強やスキルアップに必要な環境を会社が用意してくれる
- 会社が納税してくれるため、自分で確定申告をおこなう必要がない
- 日々の生活が安定するため、人生設計もしやすい
ただ、起業することはけっして悪いことではありません。
誰もが夢見ることですし、起業して成功すれば、会社員時代には考えられなかったような収入と自由が手に入ります。
ですが、起業は安定とのトレードオフ。
一時的に不安定な時期が続いてもがんばれる!という方でないと、起業を勧めることはできません。
また、起業は何かとお金がかかるもの。
起業するなら、会社員時代にしっかり貯金をしておきましょう。
あとは、ちょっと身勝手な考え方かもしれませんが、会社員時代に会社のお金を使ってスキルアップしておけば、起業後のスタートダッシュも可能です。
会社員だからこそ与えられているメリットを思いきり使って、起業までのロードマップを描きましょう。
参考までに、起業のメリットとデメリットについてもまとめておきますね。
- 起業のメリット 5つ
-
- 自分の裁量で仕事ができる
- 上司にあれこれ指示されなくて済む
- 自分の実力次第で、高収入を得られる
- 社長という立場になるため、他の会社の「社長」と付き合いやすくなる
- 休みたいときに休める、働きたいときに働ける
- 起業のデメリット 6つ
-
- すべての失敗は自己責任となる
- 仲間が増えるまでは、孤独を感じやすくなる
- 会社員時代に使えていた「会社の信用」を使えなくなる
- 退職金が欲しいのであれば、自分で積み立てをしておく必要がある
- 自分が倒れたとき、無収入になるリスクがある
- 事務経理の作業などをしなければならない場合がある
- 起業家をターゲットにした怪しいビジネスの誘いが増え、世渡りの知識がないと、だまされやすくなる
9.家庭の事情で働きづらくなった(子育ての事情や介護の問題、身内の病気など)
「親の介護のために、急遽、地元に戻ることになった・・・」
「家業を継がなければいけなくなった・・・」
どんなに順調に仕事をしていたとしても、家庭の事情は予期できないもの。
もし、あなたが上記のような状態になった場合、今の会社にとくに不満を感じていないのであれば、辞めるという選択肢をとる前に、何かできることはないかを考えましょう。
たとえば、以下のような行動がオススメです。
- 1.会社の就業規則を確認する
- 産休や育休、介護休暇がほしい場合は、あなたの会社の就業規則を確認してください。
最近では、男性でも育休を取得できる環境が整ってきています。 - 2.先輩や上司に産休や育休、介護休暇の取得実績を聞いてみる
- 休暇に関する決まりが就業規則に書いてあっても、実際にそれらの休暇を取得している人がいるかどうか気になりますよね。
自分より社歴の長い先輩や上司に、実際に休暇を申請した人がいるかどうか聞いてみください。 - 3.自分の地元に本社や支社がある場合、異動の相談をする
- 急遽、親元や地元に戻らなくてはならない事態が起こった場合、その土地に、今勤めている会社の本社や支社があるかどうかを確認してみてください。
もし本社や支社があった場合は、異動できないか上司に相談してみましょう。
異動先に空きがあれば、あなたは会社を辞めずに済みますし、異動先の本社や支社としても、すでに自社のことを知っている人材が来てくれるので双方のメリットが合致します。 - 4.就業時間の変更の相談をする
- 家族が入院して、その看病が必要な場合、就業時間の変更ができないかを会社に相談してみましょう。
たとえば、契約形態を変更することによって、就業時間の変更が可能になる場合がありますよ。
家庭の事情でやむを得ず会社を辞めなければならなくなった場合、ひとつだけ注意すべき点があります。
それは、家庭の事情が原因で会社を辞める際、「本当に家族の事情で辞めるの?」と疑われてしまう場合があることです。
というのも、会社を辞める理由に「家庭の事情」をもちだす人は結構多く、転職系のメディアなどでも、会社を辞めたいときに使えるオススメの退職理由として紹介されてしまっているからです。
ただ、ウソはすぐバレてしまいます。
ウソをついて辞めてしまうと、今後、前の会社にいた人たちと会った際、肩身が狭くなるでしょう。
そのため、本当に家庭の事情で辞める際は、「家庭の事情で本当に困っているんだ」という強い意志をしっかり伝えましょう。
10.精神的な理由で辞めたい(うつ状態になってしまっている)
「朝、なかなか起きられず、毎日会社に行くのがツライ・・・」
「仕事で疲れているはずなのに、夜なかなか寝付けない・・・」
「何が原因かわからないけれど、とにかく毎日身体がだるい・・・」
そういった症状が出ている人は、精神的にかなり疲れている可能性があります。
もし、上記のような症状がなかなか治らず、その原因が会社にある場合は、会社を辞めたほうがよいでしょう。
また、その原因が会社になさそうな場合でも、しばらく「休職」して、症状が回復したら「復職」するといった選択をしたほうがよいかもしれません。
休職したのち、復職したいと考えている方は、次のような行動をとっておきましょう。
- 1.就業規則を確認する
- 就業規則には、長期間の休暇を申請する場合の情報が書かれています。
また、復職までの過程についても書かれていますので、確認しておきましょう。 - 2.賃金や勤続年数について確認する
- 休職期間中、賃金が支払われるかを確認しましょう。
また、その休職期間が勤続年数に含まれるかも確認しておいたほうがよいでしょう。
たとえば、会社での人間関係が原因で休職する場合、いつ復職できるかわからない場合があります。
もし、休職期間中は無給で、しかもその期間は勤続年数に含まれないのだとしたら、早めに転職を検討したほうがよいでしょう。
新しい職場へ転職すれば、精神的な疲れもとれる可能性があります。
11.なんとなく(仕事に飽きた、気分転換で)
「なんだか仕事に飽きてきた、そうだ!海外へ行こう」
そんなふうに、勢いで会社を辞めようとしている方は、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
たとえば、あなたが最近見た映画に触発されて、いきなり海外に行こうと決意し、会社を勢いで辞めたとします。
引継ぎもままならずに勢いで辞められてしまうと、残された人たちは迷惑を被りますし、あなたが日本に戻ってきたときに「無責任なやつが帰ってきた」と思われてしまい、居場所がなくなる可能性もあります。
夢を見るのはよいことですが、その夢を見ることで、まわりの人に迷惑がかからないかを考えてみてくださいね。
ただ、他の人が経験していないようなことを経験することは、今後のあなたの人生を豊かにします。
また、会社を一時的に休職するのなら、新しいスキルや魅力を携えて復職すれば、今まで以上に仕事にコミットできるかもしれませんね。
以上のように、会社を辞めたい理由はさまざま。
どの理由においても、まずは自分が置かれた立場を客観的に把握することが大事です。
また、会社を辞めたい気持ちが一時的な感情的なものなのかそうでないのかも、このあとの行動に影響してきます。
もし「いろいろ考えたけれど、やっぱり自分は今の会社を辞めて、ほかの会社へ転職したい・・・!」と思ったのなら、転職活動の準備を始めましょう。
続いては、会社を辞めたいと思った際にとるべき行動についてお話しします。
会社を辞めたいと思ったときにとるべき行動 8選
もし、会社を辞めることを心に決めたときは、次の8つの行動に移りましょう。
以下の行動は時系列で並んでいますので、上から順に行動するようにしてください。
- 01.異動が可能な会社なら、異動を検討する
- 02.転職について相談するパートナーを得る
- 03.自分の価値を高めるための準備をしておく
- 04.転職を検討するのなら、円満退社のためのシナリオを描く
- 05.転職活動をおこない、次の仕事が決まるまでは退職しない
- 06.次の会社の内定が出るまでは上司に相談しない
- 07.引き留められた場合のことを考え、準備しておく
- 08.ほかの会社のことを知った上で、今の会社に残るという選択肢もある
1.異動が可能な会社なら、異動を検討する
転職活動を考えるのなら、「異動」という選択肢を必ず検討しましょう。
同じ会社でも部署が違えば、構成メンバーや文化、仕事内容も違います。
部署異動であなたの不満が解決されるなら、転職よりリスクが少ないですし、会社にとっても社員が辞める損失を防げます。
もし、部署異動の希望が通らなかった場合は、転職活動の準備を始めましょう。
2.転職について相談するパートナーを得る
転職はある種の情報戦。
自分が理想とする職場に転職できるかどうかは、自分がどれだけの求人情報を知っているかによって決まります。
とはいえ、自分ひとりで求人情報を集めるのは大変です。
よって、そこは求人情報に詳しいプロの手を借りましょう。
そこでオススメしたいのが「転職エージェント」や「求人情報サイト」を利用することです。
このふたつは転職活動をおこなう上で、強力なパートナーとなってくれます。
とくに「転職エージェント」は、数多くの転職希望者をサポートしてきた、まさに転職のプロ。
転職活動で何か悩み事ができたら、前半でお話をしたように、転職エージェントに相談することをオススメします。
ちなみに、この時点では上司や同僚に相談しないでおいてください。
なぜなら、上司や同僚に相談すると、全力で引き留められてしまう恐れがあるからです。
3.自分の価値を高めるための準備をしておく
転職時のあなたの価値を最大化するためにも、今の会社内でのあなたの評価を上げるだけでなく、社外での評価も上げておきましょう。
たとえば、あなたが会社に黙ってこっそりブログを運営していたとします。
そのブログはいつしかファンを多く抱え、ある業界においては有名なブログになっていました。
そんな中、転職活動を始めたあなたは、あるマーケティング系の会社の面接を受けた際にビックリします。
なぜなら、その面接官はあなたのブログのことを知っており、あなたのファンだったからです。
あなたと出会えたことを喜んだ面接官は、あなたのことを社内に強く推薦しました。
その結果、あなたはあっという間に内定をもらえました。
・・・とそんな夢のような話あるわけない!といわれそうですが、実際、こういった話はよくあるものです。
とくにインターネット上での活動は、多くの人の目に触れます。
ブログなどを始めておくことは、自分の価値観や考えを整理するきっかけとなるので、オススメです。
4.転職を検討するのなら、円満退社のためのシナリオを描く
あなたが今の会社に必要とされているのであれば、誰も傷つけずに辞めることはまず不可能だと考えてください。
少し脅しのような書き方になってしまいましたが、あなたが抜けると、上司・同僚・部下に何かしらの負担がかかることは確実です。
だからこそ、転職を検討する際は、辞めたあとのことを考えて、引き継ぎの準備をこっそり始めておくとよいでしょう。
たとえば、自分のノウハウを動画で撮影して残しておくとか、まわりのメンバーひとりひとりに合わせた、わかりやすい資料をつくっておくと好印象です。
また、退職時期を会社の繁忙期からズラすことも、まわりへの配慮となるでしょう。
そのように準備しておけば、あなたが辞めることが判明しても、「この人は残された私たちに迷惑がかからないように行動してくれている」と思ってもらえます。
どんなときも去り際が肝心。
円満退社のためのシナリオをしっかり描いておいてくださいね。
5.転職活動をおこない、次の仕事が決まるまで退職しない
会社を辞めるべきタイミングは、転職先が決まったあとです。
というのも、転職先が決まる前に会社を辞めてしまうと、収入が途絶え、金銭的な余裕がなくなってしまうからです。
そんな状況になると、つい焦ってしまい、転職先をじっくりと吟味せずに決めてしまう恐れがあるんです。
よって、転職活動は、今の会社に在籍している間におこないましょう。
また、転職活動をおこなっても、必ずしもあなたが希望する条件の職場が見つかるとはかぎりません。
たとえば、あなたの年齢や経験によっては、転職すると、今よりも年収が低くなる可能性もあるでしょう。
その場合、自分は今よりも年収が下がっても本当に後悔しないのか?ということを自問することになります。
その結果、「やっぱり転職はしないでおこう」という決断も起こりえるのです。
今の会社に在籍しながらの転職活動の場合、仕事が忙しいとなかなか時間をつくれません。
ただ、そういった事情は求人している側もわかっています。
よって、あなたの退勤後や休日などに面接を設定してくれるケースも多いんです。
もし、どうしても予定が合わず、平日の面接になった場合は、有給休暇を使ったり、遅刻や早退したりしましょう。
その際、あなたが転職活動していることが会社にバレないように注意してくださいね。
ちなみに、転職エージェントを利用していれば、書類の作成や、面接の日程調整などを手伝ってくれます。
仕事が忙しい人は、転職エージェントを使うと効率良く転職活動を進められるので、オススメです。
6.次の会社の内定が出るまでは、上司には相談しない
転職活動をすると決めたら、転職先の内定が決まるまで、上司に相談するのは避けましょう。
なぜなら、ほとんどの上司が退職を引き留めようとするからです。
実は、部下が退職することで上司の評価が下がる会社は結構あります。
また、あなたが抜けた穴を埋めるために、いろいろなところに負担がかかることを嫌がる上司は多くいます。
とはいえ、あなたの人生は誰のものでもありません。
上司や同僚に対しては、自分にできるかぎりのフォローをしつつ、次の職場への準備を進めてください。
ちなみに、上司への退職の報告は、退職の1ヶ月以上前におこなうのが筋です。
短すぎると、あなたが抜けた穴を埋めるための準備ができず、険悪な雰囲気のまま、退社することになってしまいます。
今の会社の人たちと今後もつながっていたいのなら、先ほどの「4.円満退社のためのシナリオを描く」でお伝えしたような円満退社へのシナリオをしっかり描いておくことが大切です。
7.引き留められた場合のことを考え、準備しておく
上司からの猛烈な引き留めにあった際は、「私はどうしても退職したいんです」という強い意志を示しましょう。
そのためにも、引き留められた時点で、次の会社の内定をもらっておくことが大事です。
上司はあの手この手であなたを引き留めようとします。
場合によっては、給料のアップなどの待遇の改善をもちだす可能性もあります。
ただ、その改善の提案が魅力的なものであっても、すぐには応じないでください。
なぜなら、あなたは今の今まで、待遇が改善されない状態でがんばってきたからです。
辞めると言った途端に手のひらを返すのは、ちょっとフェアではありませんよね。
とはいえ、本当に待遇が改善されそうな場合、そして、あなたがその待遇改善によって会社に居続けたいと思えるのであれば、会社への残留を決めてもいいかもしれません。
ちなみに、引き留めに安易に応じてしまうと、今後その会社にいづらくなる恐れがあります。
言い方は悪いですが、「一度は会社を去ろうとした人間」というふうに後ろ指を指されてしまうんです。
会社へ残った際、そのような未来が想像できるのであれば、やはり、その会社を退社したほうがよいでしょう。
8.転職活動をした上で会社を辞めないという選択肢もあり
転職活動をすると、世の中にはいろいろな会社があるということを知ります。
その中には、あなたの理想を叶えてくれる会社があるかもしれませんが、あなたの願望をパーフェクトに叶える会社との出会いは、そうカンタンではないということを知っておいてください。
給料はいいけれど、人間関係に気をつかいそう・・・。
人間関係はよさそうだけど、皆の働く意欲が弱い・・・。
そんなふうに、何かがよくても、別の何かに問題があるケースはしばしば見られます。
よって、結局のところ、あなたは何を重視するのか?という「人生の優先度」をしっかり整理しておいてください。
お金をとるのか、仕事のやりがいをとるのか、人間関係をとるのか、自由をとるのか・・・。
その優先度によって、選ぶべき転職先は変わってくるはずです。
また、転職活動をする中で、「実は今の会社はそんなに悪くない」と気付くこともあります。
転職活動は自分の会社の魅力を再発見するための旅でもあるんです。
【補足】もし、「退職代行サービス」を利用しようとしている場合は、一度考え直そう
今、「退職代行サービス」なるサービスが流行っています。
これは、第三者の力を借りることで、今働いている会社をすぐに辞められるというサービスですが、このサービスを安易に使うのは危険です。
このサービスの具体的な内容に関してはここでは触れないとして、退職代行サービスを使うと、引き継ぎもなしにいきなり退職することになるため、あなたの印象がとても悪くなってしまいます。
下手をすると、今後ずっと恨まれてしまう・・・なんてことも起こりえます。
せっかく、会社から自由になったとしても、今後の人生において、もし辞めた会社の人たちと再会することがあるのなら、とても気まずくなります。
実際に、「以前の職場で嫌いだった人と、新しい職場で再会してしまった」という経験をした人はいます。
また、会社を辞めたら次の仕事を探す必要がありますよね。
それなら最初から転職エージェントに相談して、会社をスムーズに辞めるための作戦を一緒に練ったり、次の仕事の準備を進めておくほうがはるかに効率的です。
転職エージェントは退職についての知識もあるので、あなたの心強い味方になってくれるはずです。
会社をどうしても辞めたいというときには、あなたの精神が相当追い込まれている場合があります。
そんなときも、安易に「退職代行サービス」を使うのではなく、まずは冷静になり、転職エージェントなどに相談することをオススメします。
情報量が多すぎて、何から始めればいいかわからない人へ。
「あなたがするべき9つのこと」を9マスのチェックリストにまとめました。
さて、ここまで、会社や仕事を辞めたいと思う人たちが取るべき行動について、詳しくお話をしてきました。
ただ、とても情報量が多かったため、一体自分が何から始めればいいかわからない、という人も多いと思います。
そこで、最低でもこれだけはしてほしいという行動リストを9マスの図で表してみました。
この9マスを埋めるように行動してもらえれば、きっと、あなたの悩みはスムーズに解決すると思います。
この記事を読んでいただいている時点で、1つ目と2つ目のマスは埋まりましたから、埋めるのは残り7マスですね。
ぜひこの9マスのチェックリストを使って、あなたの人生を素敵なものにしてくださいね。
では、最後に、国内にある主要な求人情報サイト(転職サイト)や転職エージェントについて紹介しておきます。
転職エージェントは繰り返しの紹介になってしまいますが、それだけオススメしたいということなので、復習がてらチェックしていただければと思います。
Betters編集部がオススメしたい転職関連サービス
ここから紹介するサイトは、国内にある主要な「求人情報サイト」、そして「転職エージェント」のサイトです。
1.求人情報サイト編
転職を考えたら、まずは自分がやりたい仕事や条件に合う求人があるかを「求人情報サイト」でチェックします。
求人情報サイトは、人材を募集している会社が費用を払い、自社の求人情報を掲載するサイトです。
各求人の掲載期間は4週間~12週間ほどが一般的。
よって、チェックする時期によって求人内容が変わります。
そのため、求人情報サイトをチェックする際は、できるだけ長い期間チェックしておくほうが、幅広い会社の求人を見られるんです。
また、いろいろな求人情報サイトを一定期間チェックしていると、求人広告をずっと掲載している会社の存在に気付くと思います。
そういった会社は退職者が多く、常に新しい社員を募集している傾向がありますので、要注意の会社としてメモしておきましょう。
(ただし、会社が急成長しているためにずっと求人しているケースもあります)
1.業界最大手でたくさんの求人が集まる「リクナビNEXT」
「リクナビNEXT」の特長はなんといっても、圧倒的な求人数。
求人数は10,466件(※2018年1月26日時点)にのぼり、全国の求人を検索できます。
2.ここでしか見つからない求人情報がある「エン転職」
「エン転職」の特長は、エン転職にしか掲載されていない求人が多いこと。
掲載されている求人のうち、約80%の約4000件はエン転職にしか掲載されていない求人とのこと。
3.Web系の求人やスタートアップに興味がある人は「Wantedly」
「Wantedly(ウォンテッドリー)」の特長は、Web系企業やスタートアップ企業、インターンの求人が多く掲載されていること。
また、Wantedly内でブログを更新して情報発信している企業も多く、企業の雰囲気をつかみやすいです。
ちなみに、Wantedlyは掲載料金がほかの求人情報サイトと比べて安いため、ほかの転職サイトに掲載していない企業の求人が掲載されていることがよくあります。
成長途中の会社と一緒に自分自身も成長したい、そんな成長意欲の高い方にオススメの求人情報サイトです。
4.SEやプログラマーなどIT系職種の人には「@type(アットタイプ)」
「@type(アットタイプ)」の特長は、SEやプログラマーなどIT業界の求人が多いこと。
IT業界で働いている人や、IT業界で働きたい人はチェックしておくことをオススメします。
5.転職を考えている女性は要チェック!「女の転職@type」
「女の転職@type(アットタイプ)」は、女性に特化した求人情報サイト。
このサイトに求人を掲載している企業は、積極的に女性を募集していますので、女性の方はぜひチェックしてみてください。
ただ、このサイトの場合、首都圏の求人が多いです。
もし、地方で転職を考えている人は、リクルートが運営している女性向け転職サイト「とらばーゆ」もチェックしてみましょう。
6.Iターン・Uターンしたい人や販売・サービス業界で働きたい人は「はたらいく」
「はたらいく」の特長は、地元・地域に密着した求人情報が多いことです。
はたらいくだけに掲載されている求人は多いようで、地方で仕事を探したい人には必見といえます。
また、営業系や販売・サービス系の求人が多い傾向があります。
7.人工知能が求人をレコメンドしてくれる「キャリトレ」
「キャリトレ」の特長は、人工知能があなたの興味・関心を学習して、希望条件に合った求人を紹介してくれること。
キャリトレを使えば使うほど、人工知能の精度が向上します。
また、経歴情報をきちんと書いておけば、採用担当者からスカウトが来ることもあります。
2.転職エージェント編
今回の記事で何度も紹介している「転職エージェント」。
転職エージェントは別名「紹介会社」とも呼ばれ、転職を希望している人たちに、求人中の会社を紹介し、転職を成立させることをビジネスとしています。
いわゆる転職のプロなわけですが、転職を成立させるには、転職を希望している人たちの悩みを親身になって聞く必要があります。
だからこそ、転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザーは、転職相談=仕事の相談に乗るプロでもあるのです。
それが、転職エージェントを利用すべき理由です。
- 転職エージェントを利用すべき理由
-
- 転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザー自身が、ほかの会社から転職してきたケースが多い。
つまり、あなたと同じように仕事で悩んだ経験がある。 - 転職エージェントは色々なキャリアアドバイザーがいるため、あなたの価値観に合ったアドバイザーと出会いやすい。
- キャリアアドバイザーは、まさに「転職」に関する業界で仕事をしているため、「働く」ことの本質について日々研究している。
つまり、働き方に関する悩み相談に乗ったときに、分かりやすく説明してくれやすい。 - 利害関係のない第三者のため、あなたの相談内容が職場に漏れないよう、秘密を守ってくれる。
- 転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザー自身が、ほかの会社から転職してきたケースが多い。
ここからは転職エージェントの実態について語りたいと思います。
転職エージェントは、そのビジネスモデル上、年収の高い人の転職や、転職がすぐに決まりそうな人を優遇するといわれています。
たとえば、年収500万円以上の人や管理職経験者、これまでの経験を活かして同業他社へ転職しようとする人たちです。
・・・実はそれ、半分当たっていて、半分間違っているんです。
というのも、あなたの価値は、自分が思うよりも低くないケースが多々あるからです。
世の中には「適材適所」という言葉があるように、今あなたが会社で不遇な立場にあるとしても、あなたが別の会社に転職した途端、あなたに眠っていたポテンシャルが開花する・・・なんてケースはたくさんあるんです。
そもそも、どんな人も、自分と水が合う環境でないと、十分なポテンシャルが発揮できません。
仕事の成果、仕事につながるモチベーション、人間関係、すべてはその職場と水が合うか?なんです。
だから、転職エージェントに所属しているキャリアアドバイザーも、今のあなたの評価だけでなく、これから先のあなたの未来の評価を見据えて、求人を提案してくれます。
とくに、もしあなたが社会人1年目~3年目ほどの、いわゆる「第二新卒」などの若い世代の場合、未経験の職種への転職もしやすく、転職エージェントは大歓迎してくれます。
たとえば、マイナビ転職の調査によると、20歳~27歳の転職経験者のうち、61%もの人が「職種・業界ともに変えた」と答えています。
「職種のみ変えた」「業界のみ変えた」という人を含めると、81%もの人が未経験の分野に転職していることになります。
この理由は、いわゆる「第二新卒」などの若い世代は、「スキル」や「実績」よりも、「ポテンシャル」や「やる気」を見られることが多いためです。
だから、もしあなたが第二新卒に当てはまる場合、自分を過少評価する必要はまったくありません。
また、たとえあなたが若くなくても、今は「人材の売り手市場」ですので、きっといい求人を提案してくれるはずです。
そして、一番忘れてはいけないこと・・・。
それは、転職エージェントを、あなたの相談相手として使うということです。
繰り返し言いますが、きっとあなたは「転職エージェントは結局、相談者が転職しないと収益が出ないわけだから、転職するかどうか分からない人の相談になんて乗ってくれないのでは・・・?」と考えていると思います。
それに対する私の回答は以下のふたつ。
- 転職エージェントに相談したからといって、必ずしも転職する必要はない。
- 転職エージェントに相談した結果、転職せずに今の会社を選んだ人も多い。
実は、キャリアアドバイザーの中には、相談者との長期的な関係を結びたいと考え、やみくもに転職を勧めないケースがあります。
相談者が今すぐに転職しなくても、今後、もし転職したいと思ったときにまた相談してほしい、そのための信頼関係を結んでおきたい、ということが目的です。
そもそも、転職に後ろ向きな人に強引に転職を勧めてしまうと、その人が新しい会社に転職したとき、きっと長続きしません。
そうなると、その人を転職先に紹介した転職エージェントはとても困ります。
だから、あなたが思っているよりも、キャリアアドバイザーという人たちは、あなたの悩みを慎重に聞いてくれるということを知っておきましょう。
・・・ただし、残念ながら、キャリアアドバイザーの中には、ノルマを追い求めるあまり、転職を強引に進めてくるような人も一部います。
たとえば、以下のような人が担当に当たってしまった場合は、遠慮なく、別のアドバイザーにチェンジしてもらいましょう。
- すぐに他のアドバイザーに代えてもらうべきケース
-
- 話し方が高圧的で、あなたの話をゆっくり聞いてくれない人
- あなたが行きたくない会社の求人を強引に勧めてくる人
- こちらの都合を考えず、何度も何度も電話してくる人
このようなリスクがあることを考えると、転職エージェントは複数申し込んだほうがいいことがわかります。
複数のエージェントを利用すれば、それだけ、信頼できるキャリアアドバイザーに出会える確率が上がるからです。
繰り返し同じことを言うようで恐縮ですが、転職エージェントに登録すべき理由はもう大丈夫ですよね。
それではこれから、Betters編集部オススメの「転職エージェント」を紹介していきます。
●相談に乗ってくれやすい転職エージェント
1.業界最大手だからこその安心「リクルートエージェント」
「リクルートエージェント」は国内最大手の紹介会社です。
2018年度のNTTコムオンライン NPSベンチマーク調査で第1位をとるなど、信頼と実績があります。
また、Q&Aには「相談だけでもOK」と書かれているので、相談に乗ってもらう際には安心です。
2.電話相談なら「マイナビエージェント」
「マイナビエージェント」では、電話相談を推しています。
「自分は本当に転職すべきなのだろうか」「異業種への転職は可能なのだろうか」といったことが相談できるので、ぜひ利用してみましょう。
3.転職するか決めていなくても大丈夫「doda(デューダ)エージェントサービス」
「dodaエージェントサービス」は、年間18,000人の転職成功実績をもつ転職エージェントです。
dodaも「転職するか決めてなくても大丈夫です」と明記してあるため、仕事の相談に乗ってもらいやすいでしょう。
4.IT系やWeb系の仕事の相談なら「type転職エージェント」
「type転職エージェント」は、IT系やWeb系の求人が多いため、IT系やWeb系で働いている方は、相談に乗ってもらいましょう。
5.人材派遣でも有名な「パソナキャリア」
「パソナキャリア」はキャリアの相談が丁寧という評価がある転職エージェント。
人材派遣の領域でたくさんの実績があるため、他社とは違ったアドバイスをくれる可能性があります。
6.相談実績50万人の「ワークポート」
「ワークポート」は、50万人もの転職相談に乗った実績を持つ転職エージェントです。
相談実績を売りにしている点が安心できますね。
転職の知識やスキルを学べる無料セミナーも行っているので、今後、自分がどのようなスキルを伸ばしたいかの相談に乗ってもらうとよいでしょう。
第二新卒向けの転職エージェント
ここからは社会人1年目~3年目ほどの、いわゆる「第二新卒」などの若い世代の方にオススメの転職エージェントです。
1.未経験職種への転職なら「マイナビジョブ20’s」
「マイナビジョブ20’s」は、登録者の85%以上が社会人経験3年以内の20代という、第二新卒の方にピッタリの転職エージェントです。
すべての求人が20代対象で、その中の50%以上は職種・業種未経験OKということもあり、新しい仕事に興味がある人はぜひ相談してみるとよいでしょう。
2.手厚いサポートの「UZUZ(ウズウズ)」
「UZUZ」は求職者1人あたりにかけるサポート時間が平均20時間という転職エージェント。
もし求人を紹介する際には、UZUZが実際にその企業を訪問して労働環境や教育体制をチェックしてくれます。
3.未経験可の求人を5,000件以上持っている「第二新卒エージェントneo」
「第二新卒エージェントneo」は、18歳~28歳までの就職支援22,500人の実績を持つ転職エージェント。
未経験可の求人を5,000件以上持っています。
さらに、紹介する求人は第二新卒エージェントneoが実際に訪問してチェックした企業のみなので、職場の雰囲気や環境についても詳しく教えてくれます。
4.『若者キャリア応援制度』受託事業者に認定されていた「ハタラクティブ」
「ハタラクティブ」は、2014年度~2016年度、厚労省の「若者キャリア応援制度」受託事業者に認定されていた転職エージェントです。
5.時間をかけずに転職したい場合は「就職Shop」
「就職Shop」は、リクルートが運営する転職エージェントです。
転職を前向きに考えている20代の方で、時間をかけずに転職したい場合には、ぜひ相談に乗ってもらいましょう。
求人はすべて直接訪問して取材した企業のみで、さらに書類選考なしで面接を受けられるとのこと。
6.『職業紹介優良事業者』に認定されているジェイック
「ジェイック」は、就職成功率80%以上、入社後の定着率90%以上の実績を持つ転職エージェントです。
紹介する求人はすべて実際に訪問したところのみで、外食、先物取引、投資用不動産、アミューズメント業界などの離職率が高い業界は紹介していません。
また、ジェイックは2019年8月現在、厚生労働省委託(職業紹介優良事業者推奨事業)が決める「職業紹介優良事業者(1万社以上ある職業紹介会社のうち、43社のみが対象)」に認定されています。
【2020年8月追記】転職まではまだ考えられない・・・という方のために、気軽にお仕事について相談ができる「クマレル」というサービスが登場しました
仕事をやめるべきなのかどうか、「今はまだ考えられない」もしくは「まだ、悩んでいる」という方もいらっしゃると思います。
そういった方が、気軽に相談ができる「クマレル」というサービスがありますので、ご紹介します。
クマレルは、「話し手」とやさしい「聞き手(クマさん)」とをつなぐ、プラットフォームです。
さまざまな分野のお話を聞いてくれる、「聞き手(クマさん)」が登録されていますので、検索画面から「転職」「キャリア」などで検索をすると、優しくお話を聞いてくれる「聞き手(クマさん)」が見つかります。
まだ、転職まで方向性は固まっていないけど、もやもやしたものを気軽にぶつけてみたい、という方におすすめです。
(2020年8月現在の料金は、30分1,000円~)
いかがでしたか。
もし、あなたが転職したい場合、上記のような「転職サイト」や「転職エージェント」を使わず、知人が働いている会社への転職を目指す方法もあります。
その場合のメリットは、その会社で実際に働いている知人から、その会社の実情を教えてもらえるということです。
実情を知っておけば、入社後にギャップを感じる可能性は少なくなりますよね。
ただ、知人の紹介経由だと内定をもらった後に断りづらくなります。
そのため、志望度が高い企業のときにオススメの方法ということで、憶えておいてください。
最後に伝えたいこと
さて今回の記事では、「会社を辞めたい」「仕事を辞めたい」と悩んでいる人たちが、自分の悩みを整理し、行動に移すために必要となる情報・思考法をまとめてみました。
何度も言いますが、人生の1/3は仕事の時間に費やされます。
一度しかない人生だからこそ、仕事の悩みでモヤモヤするのはもったいないですよね。
「時間」は人生で最も大切。
その大切な時間を有意義に使っていただけるよう、今回の記事が少しでもお役に立てるとうれしいです。
そして何より、自分の人生だからこそ、あなた自身でどんな道を選ぶかを考えぬいてください。
【再掲】情報量が多すぎて、何から始めればいいかわからない人へ。
「あなたがするべき9つのこと」を9マスのチェックリストにまとめました
さて、ここまで、会社や仕事を辞めたいと思う人たちが取るべき行動について、詳しくお話をしてきました。
ただ、とても情報量が多かったため、一体自分が何から始めればいいかわからない、という人も多いと思います。
そこで、最低でもこれだけはしてほしいという行動リストを9マスの図で表してみました。
この9マスを埋めるように行動してもらえれば、きっと、あなたの悩みはスムーズに解決すると思います。
この記事を読んでいただいた時点で、1つ目と2つ目のマスは埋まりましたから、埋めるのは残り7マスですね。
ぜひこの9マスのチェックリストを使って、あなたの人生を素敵なものにしてくださいね。