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「誕生日のプレゼントに生まれ年のワインをあげたいけど、どうやって選べばいいの?」
「ヴィンテージワインってそもそもどういうワインのこと?」
ワインブームとともに、「ワインが好き」という人を多く見かけるようになりました。
とくに、ワインが好きな人たちの間で、今、関心が高まっているのが「ヴィンテージワイン」です!
その人気からヴィンテージワインを専門にあつかうお店が増えてきているそうです。
さて、あなたは、ヴィンテージワインと呼ばれるワインを知っていますか?
もしかすると、誰かの誕生日プレゼントに「生まれ年のワイン」をプレゼントしようと考えたことはありませんか?
「ヴィンテージワイン」とは、生まれ年のワインのように、何年もの時を経た古くて価値のある年代モノのワインのことをいいます。
では、一体なぜ、古いワインに価値があり、人気があるのでしょうか?
私たちがふだん気軽に飲んでいるワインは、ワインをボトルにつめて1~4年くらい経ってから飲むものがほとんどです。
一方、ヴィンテージワインは、ワインをボトルに入れてから十数年以上、ワインによっては何十年もの間、ボトルの中で熟成させます。
長期間熟成させたワインは、独特な味わいになり格別に美味しくなるんです。
だから今、ヴィンテージワインを好んで飲む人が増えているというわけです。
でも、ワイン初心者にとってヴィンテージワインは、手を出しにくいイメージがあります。
なぜなら、ふだん気軽に飲んでいるワインに比べて金額が高いイメージがあるし、いつも飲んでいるワインと同じように飲んでいいのか、それとも、特別な飲み方があるのか、イマイチよくわかりません。
それに、ヴィンテージワインは、どうやって選んで買えばいいのかも気になります。
そこで、ヴィンテージワインについて調べてみました。
すると、ちょっと奮発すれば5,000円台で手に入るワインがあることがわかったんです。
また、ちょっとしたポイントを押さえれば、初心者でも十分楽しめることもわかりました。
となれば、ヴィンテージワインという、新しいワインの世界を広げてみたいですよね!
というわけで、こんにちは!
Betters編集部の西村です。
僕はワイン初心者ですが、今、ワインの魅力にハマリはじめています。
きっかけは、先日、ワインエキスパートの資格(※)を持つ人にワインショップへ連れて行ってもらい、2014年につくられた比較的新しいワインと1990年につくられたヴィンテージワインの飲み比べをさせてもらいました。(※日本ソムリエ協会認定資格 詳細は下記に記載)
すると、新しいワインとヴィンテージワインではビックリするくらい、味に違いがあったんです!
その時に飲んだワインの写真がこちらです!
このとき、さらに驚いたのは、2014年につくられたワインと1990年につくられたワインでは、同じ人が同じようにつくったのに、24年経つとこんなにも色が変わっていたんです!
どちらにもそれぞれの美味しさがあって、ワインの奥深さを初めて体験しました。
これを機にすっかりワインのおもしろさにハマってしまい、僕は「毎年、自分の誕生日には生まれ年のヴィンテージワインを飲んで変化を楽しみたい」と思ったんです。
そこで、さっそく、今年の誕生日のためにヴィンテージワインを買おうとネットで検索したら、いろいろな疑問が浮かんできました。
「3000円台のヴィンテージワインが売っているけど、味に問題ないのかな・・・?」
「というか、ヴィンテージワインって、どうやって選べばいいんだろう?」
そして、結局決めかねてしまい、買うことができなかったんです・・・。
そうなんです。
ワイン初心者が1人でヴィンテージワインを選ぶのは、とても難しかったんです。
でも、せっかく興味があるヴィンテージワインの世界を、ここで終わらせたくありません!
そこで、僕のようにヴィンテージワインを楽しみたいワイン初心者や、ヴィンテージワインのことはなんとなく知っているけれど、もっと知りたいという人のために、ヴィンテージワインの選び方や買い方、飲み方などを調べることにしました!
今回の記事では、ヴィンテージワインが大好きでよく飲まれている方に、ご協力いただくことにしました。
先日、僕をワインショップに連れて行ってくださった「ワインエキスパート」の資格をもつ、塚田ゆみさんです。
塚田さんは放送作家の顔もお持ちですが、普段から幅広い人たちとワインを楽しんでいられるそうです。
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塚田 ゆみさん
放送作家/日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート/日本ソムリエ協会認定ワイン検定講師テレビ番組のディレクター、プロデューサーを経て、現在は放送作家としてこれまでにNHK 、民放5局の番組制作に携わる。
代表する番組には「ぴったんこカン★カン」「題名のない音楽会」「平成教育委員会」「たけしのニッポンのミカタ!」「どうぶつ奇想天外」など。
2016年に日本ソムリエ協会が認定する呼称資格「ワインエキスパート」を取得。(「ワインエキスパート」は、ソムリエの実技試験以外はソムリエと同等ともいわれるワインの知識を学び、認定資格試験の合格者に与えられる)
塚田さん、ヴィンテージワインを初めて買う人や飲んでみようと思っている人に、基礎知識を教えてください。
よろしくお願いします。
ご指名をいただきありがとうございます。
私の周りにはワインの世界で活躍されている方がたくさんいまして、いろいろと教えていただきました。
今日は、放送作家という職業を活かしてヴィンテージワインの基礎知識をできるだけわかりやすくお話ししたいと思います。
塚田さんのレクチャー、とっても楽しみです!
ところで、塚田さんはこれまでヴィンテージワインをどれくらい飲んでこられたんですか?
何本飲んだかは数えていませんが、いろんな種類や幅広い年代のものを飲む機会に恵まれました。
一番古いものでは1937年のボルドーワインをいただいたことがあります。
80年以上も前のワインでも飲めるんですね・・・!
はい、飲めるんです。
そのワインは、コルク栓を抜いてしばらくすると生き生きとした素晴らしい香りがして、感動しました。
でも、長い年月を経て状態が悪くなってしまうワインもあるので、全ての古いワインが飲めるわけではないんです。
やはり、ヴィンテージワインの中には飲めなくなっているワインもあるんですね。
そういう話を聞くと、ワイン初心者の僕がヴィンテージワインを買うのは、ちょっと怖くなりますね・・・。
たしかに、ヴィンテージワインは難しいこともありますが、大丈夫ですよ!
初心者でも、安心して買えるお店や、飲み方を教えてくれるお店があります。
それに、初心者でも簡単にあつかえるヴィンテージワインがあるんです。
お祝いなどでプレゼントしたら、きっと喜ばれると思いますよ。
そうなんですね!
ヴィンテージワインのことをよく知らないので、ありがたいです。
それでは、初心者でも楽しめるヴィンテージワイン入門、よろしくお願いします!
わかりました!
それでは、塚田さんにヴィンテージワインの基礎知識について教えていただきます。
後半では、ヴィンテージワインのショップやヴィンテージワインが飲めるレストランも紹介します。
憧れのヴィンテージワインの世界を楽しみましょう!
ヴィンテージワインの基礎知識
ヴィンテージワインの「ヴィンテージ」とは、ブドウの収穫年のこと
それでは、最初の質問ですが、「ヴィンテージワイン」と呼ぶのは、何年以上前のワインを呼ぶんですか?
あっ、その質問が、最初にきましたか(笑)
いきなりの衝撃発言からになりますが、実は、ヴィンテージワインには、「何年前につくられたもの」という定義がないんです。
え!そうなんですか!?
そうなんです。
でも、一般的には、ワインをつくった年から15年くらい経つと、ヴィンテージワイン特有の味わいが出てくるので、「15年以上前」を一つの目安として考える人が多いですね。
中には、「10年前なら立派なヴィンテージワインだ」という人もいれば、「20年以上前でなければ、ヴィンテージの価値はない」という人もいます。
なるほど・・・。
ヴィンテージワインの考え方は、人によって前後5年ほどの差があるんですね。
ワインは嗜好品(しこうひん)なので、個人の感覚の差が出てくるんですね。
同じワインを飲んでも人によって感想もさまざまです。
たとえば「イイ感じの古さが出てきているね」と言ったり、「思ったよりもまだ若いね」と言ったり。
「思ったより若いね」ってどういうことなんでしょう?
「若い」という言葉は、新しいという意味なんです。
ワインのプロや愛好家は、4~5年以内につくられたワインを「若いワイン」と言ったりします。
そうなんですね・・・!
覚えておきます。
ちなみに質問なんですが、何年前につくられたワインかどうかを確認するには、この写真のボトルに貼ってある年号(赤い矢印の年号)を使って計算すればいいんでしょうか?
はい、そうです。
ボトルに貼ってあるエチケットに書かれた年号の呼び方は、ワイン生産国によって違いますが日本では「ヴィンテージ」と呼びます。
一般的に「ヴィンテージ」という言葉は「古くて価値のある」という意味で使われています。
この語源をたどるとラテン語の「ぶどうを収穫」という意味で、今でもワインの場合はヴィンテージのことを「ぶどうを収穫した年」という意味で使っているんです。
ボトルの年号は、ブドウを収穫した年だったんですね!
僕は、ワインをボトル詰めして、出荷した年かと思っていました。
では、このボトルのワインは、1990年に収穫したブドウでつくれらているということですね。
そうです。
実は、ここまで「古くて価値のあるワインをヴィンテージワイン」と呼んでいましたが、正しくは「オールドヴィンテージワイン」と呼ぶんです。
なるほど!
オールドヴィンテージワインとは、「ブドウを収穫した年が古いワイン」という意味になるんですね!
はい、その通りです!
でも、ワイン業界では「オールドヴィンテージワイン」を指す言葉として「ヴィンテージワイン」と呼ぶのが浸透しているので、このままヴィンテージワインという呼び方でお話しを進めさせていただきますね。
そうなんですね、わかりました。
先ほどのお話の続きですが、生まれた年の年号が入っているワインは、生まれた年に収穫したブドウ、つまり生まれた年に実ったブドウで作ったワインだというのを初めて知りました。
だから、生まれたときや結婚したときなど、思い出に残るその年に実ったブドウたちは、同じ年を一緒に過ごしているんです。
同じ年の空気を吸い、同じ太陽、同じ月を見て育ち、そして、ボトルの口元には当時の空気がそのまま詰まっている・・・。
そう考えると、とっても神秘的でロマンチックですよね。
これが、記念日にヴィンテージワインを飲む最大の魅力ともいえますね!
なるほど・・・。
ヴィンテージワインの魅力って、味だけではない壮大なストーリーもあるんですね!
ワインの美味しさの目安「当たり年」は、あくまでも参考程度
そういえば、ワインの年号というと「当たり年」という言葉を聞いたことがあります。
「当たり年」のワインって、やっぱり良いワインなんですか?
とても良い質問ですね!
たしかに、「当たり年」のワインは良いワインだといわれています。
でも、「当たり年」以外のワインでも美味しいワインはありますし、美味しく熟成することもあるんです。
実はみなさん、ワインの「当たり年」という言葉にまどわされているんですよね。
まずは、「当たり年」という意味についてお話ししましょう。
ワインの「当たり年」とは、気候に恵まれて「ブドウの生育状態の良い年」のことを言います。
生育状態が良いブドウは、果実味がしっかりしていて、香りも味わいも濃く、長期熟成のワインにむいているといわれています。
ところが、「当たり年」以外のワインでも、長期熟成をしている間に美味しくなるものもあるんです。
熟成する中で味わいがどう変化していくかは、実際にはコルク栓を開けてみないとわからないんですね。
また、ワインは、好みもあります。
たとえば、最近の当たり年は「2015年」と言われていますが、私が好きなブルゴーニュワインでは、果実味が濃すぎるかなと感じます。
私と同じように感じる人も多くいて、中には、あえて当たり年ではない年のワインを好む人もいます。
だから、「当たり年」は気にせず、飲みたいと思った年のワインを飲むのが一番素敵な時間になると思います!
なるほど・・・!
実は、僕の生まれ年を調べたら、当たり年じゃなかったので気になっていたんです。
その話を聞いて、生まれ年のワインを飲みたくなりました!
ヴィンテージワインの価格にはかなり幅がある
ヴィンテージワインの平均的な価格っていくらぐらいなんですか?
ヴィンテージワインというと、高いイメージがありますが、実は、探せば5,000円台くらいからあります。
でも、高いものは驚くほど高いです!
数十万円、100万円、300万円を超えるものも多いです。
そんなに高いものがあるんですね!!
はい、とても手が出ませんね・・・(涙)
しかも、驚かないでください。
2018年のワインオークションに出されたヴィンテージワインの最高額がニュースになりました。
なんと、1945年のワイン1本に5,000万円の値がついたんです!
(出典:ロマネ・コンティ 史上最高5千万円で落札|日テレNEWS24)
5,000万円!!
家が1軒買えるじゃないですか!!!
ホント、そうですよね。
これは、特別なワインだったので・・・(笑)
でも、先ほどお話ししたように、5,000円台のワインでも、探せば美味しいものを見つけられます。
その金額なら僕でも買えます!(笑)
ヴィンテージワインの特徴は?
香りと味わいの特徴
実は僕、ヴィンテージワインの味が若いワインとどう違うのかにすごく興味があります。
若いワインとヴィンテージワインでは、味がどう違うのかあらためて教えてください。
若いワインは、ブドウが持つ果実の香りや味わいがそのまま感じられます。
よく使われる表現では、白ワインやシャンパンは「グレープフルーツなどの柑橘類」「青りんご」「ハーブ」など。
赤ワインだと「イチゴ」「ブルーベリー」「ドライフルーツ」と言われることが多いです。
たしかに、僕が最近飲んだ若いワインは、甘いフルーツの香りがしました。
はい、若いワインはフルーツ系の味わいに例えられることが多いですが、ヴィンテージワインには、若いワインにはない独特な味わいが出てきます。
その味わいを一言でいうならば、「うまみのかたまり」ですね。
うまみのかたまり!?
うまみ成分は、「アミノ酸」とも呼ばれています。
長い年月とともに、ワインはボトルの中でも熟成を重ねて、うまみがどんどん増えているんです。
すると、「うまみのかたまり」と言いたくなるくらい味わいが変化するんです。
では、どんな変化が起こっているかというと、白ワインやシャンパンが長期熟成すると・・・
ハチミツのような濃くて甘い香りや、ドライアプリコット、カラメルや甘露飴(カンロアメ)のようなお砂糖を煮詰めたような香りと風味に変化します。
色も若いワインに比べて、黄色味が強くなった「黄金色」や、褐色をおびた「琥珀色(コハクイロ)」になります。
実は、この色の変化は、私たちの身近にある野菜でも同じ現象を見ることができます。
その野菜は「玉ねぎ」です!
玉ねぎと白ワインの色の変化にどんな共通点があるの!?と思った方も多いのではないでしょうか。
玉ねぎをゆっくりと時間をかけて炒めると「飴色になって、甘くなる」というのを聞いたことがあるかと思います。
この現象は「メイラード反応」といって、アミノ化合物(アミノ酸やペプチドなど)と糖が反応して起こります。
このメイラード反応が、ワインを長期熟成させるとボトルの中でも起こるんです。
赤ワインでも同じ反応が起こり、色が変化します。
色は、若いワインは、鮮やかな赤やしっかりした濃い赤です。
それが熟成すると・・・。
ガーネット色、レンガ色と呼ばれる少し茶色が入ったような色になってきます。
そして、長期熟成した赤ワインの香りと風味は・・・
さまざまなドライフルーツ、若いワインにはなかった、キノコ、紅茶、アミノ酸たっぷりのカツオ出汁のような香りと風味がしっかりと現れてくるんです。
ワインなのに、紅茶?カツオ出汁?と思いますよね。
私も初めて飲んだ時は驚きました!
ヴィンテージワインの香りと味わいの特徴を聞いて、ますます飲みたいと思いました!
そういえば、先日飲ませていただいた赤のヴィンテージワインでもカツオ節の香りがしましたね!
はい、しましたね。
赤ワインとカツオ出汁の組み合わせ、どうでしたか?
まったく違和感がなく、今まで出会ったことのない美味しい飲み物だと思いました!
ヴィンテージワインを飲む人は、みなさん同じように喜んでハマっていくようです。
私もそのひとりです!(笑)
コルクやエチケットは、汚れているほうが美味しい!?
ヴィンテージワインならではの特徴は、他にもありますか?
ヴィンテージワインと若いワインでは、違うことがまだまだあります。
では、ちょっと驚く違いをお話ししますね。
この写真を見てください。
な、なんですか!?
この汚れは!!?
これは、カビです。
え!
カビが生えているんですか!!?
そうなんです。
ふつうは、カビが生えているともう飲めないと思いますよね。
でも、ヴィンテージワインの場合は、古くなればなるほどコルク栓の上部やボトルの口元にカビが生えているのが当たり前で、しかも、カビが生えているのは美味しい証拠とも言えるんです。
カビが生えているのが美味しい証拠!!?
聞いておいてよかったです!
知らずにコルク栓にカビがあったらガッカリして捨ててしまうところでした。
でも、どうしてカビが生えていると美味しいんですか?
その理由を説明しますね。
ワインをつくっているワイナリーの多くは、地下のカーヴ(洞窟・地下蔵)でワインを保存します。
そのカーヴは、温度が10℃~15℃くらい、湿度が70%前後に保たれています。
この環境は、カビにとっても繁殖するのに好都合な環境です。
つまり、コルク栓にカビが繁殖しているということは、ワインが正しく保存され熟成できる環境にあったという証なんです。
そして、カビは、ボトルに貼ってあるエチケットに生えることもあります。
湿度が高くエチケットの紙が湿めり、カビが繁殖しやすいからです。
つまり、ヴィンテージワインのエチケットが汚れてボロボロなのも、コルク栓のカビと同様にワインが正しく保存されていたサインなんです。
ということは、正しく保存された状態の良いヴィンテージワインは、コルク栓やエチケットが汚れているのが当たり前ということなんですね!
それが、そうとも限らないんです!
正しく保存された状態の良いヴィンテージワインでもコルク栓やエチケットがキレイな場合があるんです。
実は、ワイナリーではワインをボトルに入れて長期間保存するときに、エチケットが汚れないようエチケットを貼らないまま保存します。
そして、出荷の時にエチケットを貼るのでワインは古くてもエチケットはきれいなんです。
同じくコルク栓も出荷するときに、新しいコルク栓に打ち換えることがあります。
このことを「リコルク」と言います。
実は、ワインを保存するときにボトルを寝かせておくので、コルク栓はワインを吸ってやわらかくなっていきます。
コルク栓全体にワインが染みてやわらかくフニャフニャになると、ワインが漏れてきたりボトルの中に外気が入ってワインの状態が悪くなってしまいます。
そこで、ワイナリーでは、コルク栓が寿命となる20年~30年くらい経つと、新しいきれいなコルク栓に打ち換えるんです。
つまり、正しく保存された状態の良いヴィンテージワインには、コルク栓やエチケットがキレイな場合も汚れている場合もあるというわけです。
(コルク栓にワインが染みていたのは途中までで、問題なく美味しかったワインのコルク)
ゴミのように見える澱(オリ)が特徴
このワインの写真を見てください。
西村さんが買ったワインに、こんな黒いかたまりが入っていたらどう思いますか?
え、、ブドウのカスとかゴミかな・・・。
これは、ワインがダメになったように見えますが・・・、ヴィンテージワインは、このゴミみたいのがあるのが当たり前ということですか?
はい、その通りです!
これまであり得ないようなことが、ヴィンテージワインの特徴だと話してきたので、もう学習しちゃいましたね(笑)
はい、だんだんそのパターンがわかってきました!(笑)
この黒いゴミみたいなものは、ワインの澱(オリ)と呼ばれるものです。
澱は、ブドウの果実の成分と酸素などが結合して塊になります。
若いワインでは澱は目立ちませんが、ヴィンテージワインの場合は長期間保存している間にボトルで結合が進み、増えていくんです。
澱(オリ)は、ワインの成分から作られているので飲んでも体に悪い影響はありません。
でも、舌に触れるとザラつきや渋みを感じます。
そこで、ヴィンテージワインの場合は、澱(オリ)がワインと一緒にグラスに入らないようにしばらくの間、ボトルを立てて保存して澱を沈める必要があるんです。
もし、立たせずに寝かせて保存をすると、澱は右側の写真のように下の接地面に線状に沈んでたまります。
実は、このままの状態でワインをグラスに注ぐと澱が中に入りやすくなってしまうんです。
実は、ヴィンテージワインを専門に扱っているレストランやショップでは、澱をボトルの底に沈めるために届いたワインを1ヵ月~3ヵ月ほど立てておきます。
そして、澱がボトルの底に全部沈んでから、ゆっくり寝かせて澱を底に沈めた状態で保存しているんです。
なるほど・・・。
澱がまわって本来の味わいを楽しめないのは、イヤですね・・・。
澱がまわったら、どれくらいでまた沈むんですか?
それが、澱の量にもよりますが、澱が多い赤ワインの場合、最低でも1週間かかります。
完全に落ち着かせるには、1ヶ月~3ヶ月という人もいます。
えーー。
澱が落ち着くのにそんなに時間がかかるんですか・・・。
ここまでのお話を聞いていると、ヴィンテージワイン初心者の人が家で飲むのは、難しそうですね。
心配になりますよね・・・。
そこで、ヴィンテージワインを初めて家で飲みたい人が、家で上手く飲めるかどうかを判断する目安を考えました!
それは、家でソムリエナイフを使っているかどうかです。
西村さんは、ワインのコルク栓を開けるときにソムリエナイフを使っていますか?
僕は、ウィング型を使っていましたが、最近、ソムリエナイフでコルク栓を開けるようになりました!
でも、まだ上手くできなくって失敗することがあります・・・。
では、ソムリエナイフをあと少し練習したら、家でヴィンテージワインが飲めますね!
というのも、先ほどお話ししましたが、ヴィンテージワインのコルク栓はフニャフニャになりますし、澱がたまります。
そういう状態のコルク栓を開けるには、ソムリエナイフが必要なんです。
そうなんですね・・・。
ソムリエナイフの練習をもっとしないといけないですね・・・。
まだがっかりしないでください!
実は、ソムリエナイフを使えない初心者でも家で楽しめる、あつかいやすいヴィンテージワインがあるんです!
え!そんなありがたいヴィンテージワイン、教えてください!!
わかりました。
では、ソムリエナイフを使って家で飲みたい人には、このあとで詳しい方法をお話ししますね。
僕もヴィンテージワインを家で飲めるようになりたいので、その方法も教えてほしいです。
はい!
では、まずは、ワイン初心者の人でも安心して飲めるヴィンテージワインを紹介しますね!
ワイン初心者への究極の秘策!
めんどうな心配は一切しなくていいヴィンテージワイン
これからお話しする秘策は、これから紹介する種類のヴィンテージワインならば、私たちがふだん飲んでいる若いワインと同じようにあつかっても大丈夫というものです!
(絶対とは言えませんが、ほとんど困ることはないと専門家の方も言われている方法です)
ヴィンテージワインは、温度が10℃~15℃の温度帯で保存すること。
そして、ボトルの中に澱(オリ)ができるので、飲む前に最低でも1週間、長くて1ヶ月~3ヶ月の間、動かさずに澱を沈ませる、というお話をしました。
はい。
澱(オリ)がワインの中にまわると、舌触りがザラザラして渋くなるんですよね。
そんな味のワインは飲みたくないです。
ということで、これからお伝えする秘策は・・・、その心配がすべていりません!
澱がなくって、冷蔵庫で保存ができるヴィンテージワインを紹介します!!
そんな楽して飲めるヴィンテージワインがあるんですね!
はい。
正確にいうと澱が少しある場合もありますが、ほとんど気になりません。
ヴィンテージワインは繊細ですが、これからご紹介するワインは、そこそこ丈夫で初心者の方でもネットショップで買ったりと気軽に飲めるんです!
それは、イイですね。
プレゼントにも使えそうです。
それでは、ふだん飲んでいる若いワインと同じようにあつかえる2種類のワインをご紹介します。
ヴィンテージワインという長期間置かれたワインの性質上、まったく問題が無いというと嘘になります。
ですので、問題がもっとも起こりにくい順番からご紹介しますので、よく考えて選んでくださいね。
安心してプレゼントできるヴィンテージワインのNo1.!「デザートワイン」
「デザートワイン」という言葉を初めて知った人もいるかもしれません。
デザートワインは、もちろんブドウからつくられた正真正銘のワインです!
甘口ワインの中でも特に甘口なので、食事と一緒に飲むというよりも食後にデザート感覚でスイーツやチーズなどと一緒にいただくことが多いです。
でも、フランス料理のレストランでは、フォアグラのテリーヌやソテーとあわせて飲んだりします。
お酒が弱い人や女性に大人気で、アイスクリーム、フルーツのオーブン焼きなどにかけても美味しいんですよ!
デザートワインは、世界的にも有名な3つのワインがあります。
- フランスのボルドー地区でつくられる「ソーテルヌ」
- ドイツの最高等級ワイン「トロッケンベーレンアウスレーゼ」
- ハンガリーのワインながら、フランスの国王ルイ14世も愛した「トカイ・ワイン」
この3つのデザートワインは「世界三大貴腐ワイン」と呼ばれ、ワイン通ならば誰もが知っている有名なワインなんですよ。
世界三大貴腐ワインの3つのワインが飲み比べできるセットがありました!
どんな違いがあるのか興味あります!
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(出典:www.rakuten.co.jp)
世界三大貴腐ワイン飲み比べ3本セット
11,000円(税込)
4.87
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)
どんな味なのか「百聞は一見に如かず」
興味のある方は、最近つくられた若いワインを飲みくらべてもいいかもしれません。
かつて金が含まれていると思われた黄金色に輝く貴腐ワインの特徴とは
貴腐ワインは、白ブドウの収穫を遅くして、ブドウがとても甘くなる菌「ボトリティス・シネレア」、別名「貴腐菌」が自然につくのを待ってから収穫します。
貴腐菌がついたブドウをそのまま枝に実らせ、水分が抜けるのを待ちながら干しブドウのようにシワシワにします。
すると、ブドウの果実味が凝縮して甘みが濃くなるというわけです。
貴腐菌は、自然の中に存在する菌で、人間が意図的に付かせるというものではありません。
またブドウを腐らせないために適度な風も必要なので、産地特有の気候や地形が生んだ、まさに天の恵みから生まれた極上甘口ワインなんです!
黄金色に輝き、ひとくち口にふくめば、トロリとした濃厚な甘いブドウの風味が口いっぱいに広がります。
かの、マリア・テレジア女王(マリー・アントワネットの母)は、この黄金色に輝くトカイ・ワイン(貴腐ワイン)に金が含まれているのではないかと考え、ウィーン大学に分析させたというエピソードが残っているほど。
こんな夢のあるエピソードとともに、黄金色のワインを口にふくみたいものです。
貴腐ワインに並ぶ、高級デザートワイン「アイスワイン」
アイスワインは、ブドウを秋に収穫せずに気温が氷点7℃を下回るのを待って、凍ったブドウを収穫し、凍った状態で搾ります。
すると、水分は凍ったままですが糖度の高い果汁は凍らないので、甘い果汁のみでワインをつくるんです。
凍らしたブドウからとれる果汁はとても少なく、凍っていないブドウの1/8とも1/10ともいわれ、一房からスプーン1杯しか作れないといわれるほど、アイスワインは貴重なワインとして有名なんですよ。
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(出典:www.rakuten.co.jp)
Vita Vidal ヴィタ ヴィダル アイスワイン
4,359円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)ブドウ品種 ヴィダル100% 味わい 白・甘口 アルコール度数 11.0% 内容量 200ml 原産国 カナダ
有名な産地「カナダ」では、アイスワインには厳格なルールがあり、零下8℃以下で凍らせてから収穫する決まりがあります。
他にも、アイスワイン発祥の地であるドイツやオーストリアなど気候条件があう地域でつくられています。
プレゼントで贈りたいデザートワイン
今年成人する人に、記念にヴィンテージワインをプレゼントしたいと考えている人もいるのではないでしょうか?
そこで、塚田さんと一緒に2019年に二十歳になる人に贈る生まれ年のデザートワインを探してみました。
デザートワインは、水分が失われて一房から搾れる果汁の量がとてもわずかです。
そのため、ふだん飲んでいるワインはボトルに750ml入っていますが、デザートワインは小さいボトルで販売されていることが多いです。
甘くて黄金色に輝くデザートワインは、まだお酒に慣れていないピカピカの新成人にぴったりかもしれせんね。
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(出典:www.rakuten.co.jp)
レ・シャルム・デュ・シャトー・ブルーステ
3,619円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)ヴィンテージ 1999年 原産国 フランス 「三大貴腐ワイン」の1つ「ソーテルヌ」
「ソーテルヌ」とは、フランスのデザートワインの名産地。
その中でもお手頃の価格でいて、本格派。
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(出典:www.rakuten.co.jp)
シャトー・ギロー
7,638円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)ヴィンテージ 1999年 原産国 フランス ソーテルヌワインの格付け1級クラス。
高品質で大変有名。
ハーフサイズですが、デザートワインは、1度に何杯も飲まないのでちょうどいいサイズです。
そして、2019年に還暦を迎える人へのプレゼントも探してみました。
60年も前のヴィンテージワインをもらったら、感激しちゃいますね!
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(出典:www.rakuten.co.jp)
リヴザルト・ブラン・グラン・レゼルヴ
28,917円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)ヴィンテージ 1959年 原産国 フランス こちらは、白ワインなのですが、長期熟成で黄金色を超えて、琥珀色(コハクイロ)まで見事に熟成した高級品です。
お値段はちょっとお高めですが、還暦のお祝いや退職のお祝いに、みなさんでプレゼントしてはどうでしょう。
お求めのヴィンテージが決まっていたら、こちらの検索で「デザートワイン ヴィンテージ」のあとに年号を入れて探してみてください。
記念年のヴィンテージがあると良いですね!
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ワインショップオーナーからのひと言
ところで、なぜデザートワインは、ふだん飲んでいる若いワインと同じようにあつかっても大丈夫なのか。
それは、糖度が高いことにあります。
羊羹やジャム、砂糖漬けが丈夫で長持ちするように、デザートワインはしっかりとした甘さがちょっとやそっとの環境の変化では影響が出にくいんです。
また、デザートワインは5℃~10℃に冷やして飲むことが多く、冷蔵庫で保存をしても味わいの変化の心配はさほどいりません。
デザートワインは冷やして飲む
甘いデザートワインを美味しく飲むための温度は、5℃~10℃が良いと言われています。
また、甘いワインなので、1度に何杯も飲むものではありません。
1杯の量は、いつも飲むワインの量の半分くらいの30ml~50mlが適量と言われています。
(一般的なグラスワインの量は、80mm~100mm)
残ったワインは、冷蔵庫で保存しておけば、何日も楽しめますよ。
その時は、ボトルとコルクの間にサランラップなどを挟んで栓をすると空気が入りにくくなるのと、コルク栓の汚れも入らないのでオススメです。
プレゼントするときは、この方法も一緒に教えてあげてくださいね。
詳しい飲み方は、「ヴィンテージワインの飲み方」で紹介しますので、美味しく飲むためにもぜひ読んでみてください。
だれもが大好き!シャンパン
シャンパンといえば、祝杯にぴったり!
だれもが知っているワインですよね。
シャンパンにもヴィンテージワインがあるの?と思った人が多いかもしれません。
はい、あります!
グラスの中で踊るようにはじける泡の数々。
長期間熟成したらどうなるのか気になりますよね。
ヴィンテージシャンパンの泡は、若いシャンパンよりも泡の粒が小さく、細かくなります。
そして、踊るような泡だったのが、ふわふわゆらゆらとまるで宇宙遊泳をしているかのように舞い上がってきます。
香りも味わいも密度が濃くなり、ヴィンテージシャンパンをお気に召さなかった人に出会ったことがありません。
素晴らしいヴィンテージワインです。
贈ってもよし!自分で飲んでもよし!喜ばれるヴィンテージシャンパン
それでは、シャンパンも塚田さんと一緒に2019年に二十歳を迎える人の生まれ年を探してみました!
ちなみに、シャンパンの年号のことを日本はフランスと同じように「ミレジメ」と言います。
ミレジメ(Millesime)はフランス語で、英語のヴィンテージ(Vintage)という意味なんです。
なぜ、シャンパンだけ年号をフランス語で言うのかというと、理由があります。
シャンパンを名乗れるのはフランスのシャンパーニュ地方でつくられたものだけなので、フランス語がつかわれているんですよ。
シャンパンの年号を見たら、ミレジメって言えるとカッコよく見えそうですね!
(笑)
では、もう一つプチ知識をお話しますね。
実は、日本では「シャンパン」と言いますが、フランスでは「シャンパーニュ」、アメリカでは「シャンペイン」と言います。
日本で使う「シャンパン」は日本独自の外来語なんです。
そうだったんですか。
それでは、ちょっとカッコよく・・・、1999年のミレジメシャンパーニュを紹介します!(笑)
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(出典:www.rakuten.co.jp)
アンドレ・ボーフォール
11,900円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)ヴィンテージ 1999年 原産国 フランス シャンパンの中では、まだ少ないビオ認証(オーガニック認証)を取得しています。
こちらの生産者は、畑でのブドウづくりも、シャンパンづくりも、すべて家族経営で行い、端正込めてつくられたシャンパンです。
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(出典:www.rakuten.co.jp)
ローランペリエ ブリュット・ミレジメ1999年
20,680円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)ヴィンテージ 1999年 原産国 フランス ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚を祝いバッキンガム宮殿で行われた晩餐会で、祝杯のシャンパンとして選ばれた伝統あるシャンパン。
こちらは、1.5リットルのマグナムボトルなので、通常の750mlボトルの2倍の量になります。
二十歳を祝い、みんなで集まって買うのも楽しいかもしれません。
また、ロイヤルウエディングの祝杯の恩恵を受けて、結婚20年記念日に飲むのもステキですね。
そして、2019年に還暦を迎える人へのシャンパンも探してみました。
しかし、残念ながら僕の調べた範囲では、売っているところはありませんでした。
でも、60年モノのシャンパンもまれにですが売りに出されることがあります。
ワイン専門店のサイトをこまめにチェックしてみてくださいね!
ということで、欲しいシャンパンのヴィンテージがありましたら、こちらの検索で「ヴィンテージワイン シャンパン」のあとに年号を入れて探してみてください。
思い出に残る年のヴィンテージがあるといいですね!
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ワインショップオーナーからのひと言
ところで、なぜシャンパンは、ふだん飲んでいる若いワインと同じようにあつかっても大丈夫なのかというと、ヴィンテージシャンパンとして残っているものは、ブドウの品質が特別に良かった年につくられることが多いからです。
ブドウの品質が良いので糖度が高くワイン自体に力があるからとも考えられています。
澱もあまりでません。
ヴィンテージシャンパンの飲み方
シャンパンは、みなさん、冷やして飲みますよね。
でも、ヴィンテージシャンパンは、ふだん飲むシャンパンよりも温度が少し高い方が、香りも味わいも濃く現れます。
冷蔵庫から出したらワインクーラー(氷水のバケツ)に入れず、そのままテーブルに置いてゆっくり飲むのも良いですよ!
他にも、詳しい飲み方を「ヴィンテージワインの飲み方」で紹介していますので、読んで美味しく飲んでくださいね。
ヴィンテージシャンパンの保存方法ですが、ワインセラーがなく屋内の気温が15℃を超える場合は、冷蔵庫で保存することをおすすめします。
本来の味がなるべく変わらないようにする冷蔵庫の保存方法もご紹介しますね。
ワインセラーがない人は必見!ワインを冷蔵庫で保存する方法
ヴィンテージワインに限らず、ワインは18℃以上、5℃以下になると本来の味が失われると言われています。
(※くわしくは「5つのNGに気をつける」)
となると、ワインセラーに保存するのが良いのですが、ワインセラーは、よほどのワイン好きでない限り家にないと思います。
おそらく冷蔵庫に入れている人が多いでしょう。
でも、冷蔵庫は5℃以下になるので長時間入れておくのは、あまり良くないという専門家も多くいます。
一方で、冷蔵庫で2~3ヶ月ならば、高級なワインやヴィンテージワインの白ワイン・赤ワインでないかぎり、味はさほど変わらないという人もいます。
そこで今回、ひと工夫してなるべくワインの味が変わらないように冷蔵庫で保存する方法をご紹介したいと思います。
用意するもの
- プチプチのついた梱包エアマット(全体が包めるもの、2重の方が効果あり)
- 新聞紙 3~5枚(多い方がよい)
- セロハンテープなど(ガムテープは匂いがあるのでNG)
手順
1.梱包エアマットでワインを包み、テープでとめる
2.新聞紙で包み、テープでとめる
3.冷蔵庫の手前(ドア側)に立てて置く
立てられない場合は、冷蔵庫の吹き出し口から離して上から2段目あたりに横にして置く
(※最上段は吹き出し口があるので注意)
野菜室が引き出しタイプでない場合は、野菜室に横にして置く
- ●置き方の注意ポイント
- ・ドアポケットは、開閉の度に揺れて衝撃を受けるので置かない
・野菜室は冷蔵室よりも温度が高いのでワインの保存に良いという話があるが、野菜室と冷蔵室の温度差は1~3℃のため、あまり変わらない
(むしろ野菜室は引き出しタイプのものが多く、野菜を取り出すたびに揺れ、閉めるときに衝撃を受けるのでワインの状態が悪くなりやすい)
ここまでお話を聞いて、ヴィンテージワインでもあつかいが楽なら、初心者でもすぐに楽しめることがわかりました!
そして、冷蔵庫の保存方法はさっそく僕もやってみたいと思います。
ありがとうございます。
では続いては、ソムリエナイフを使っている人、既にヴィンテージワインが家にある人にむけてお話しますね。
家でヴィンテージワインを楽しむ方法です!
白ワイン、赤ワインのヴィンテージワインのあつかい方ですね!
僕の憧れは、家でヴィンテージワインを飲めるようになることです!
よろしくお願いします。
ヴィンテージワインは繊細!?家でのあつかい方
ヴィンテージワインは、休ませてから飲む
ヴィンテージワインが家にきたら真っ先に考えないといけないのが、飲むまでの間、どこでどのようにして保存するかです。
ヴィンテージワインには、澱が多く、ボトルを揺らすと澱がまわることをお話ししました。
澱がまわると舌のザラつきや、渋みでワイン本来の味が楽しめなくなります。
そこで、澱を沈めて落ち着かせるために、ボトルを立てて置いて、休ませることが大事なんです。
ヴィンテージワインは、買ってきたらすぐに飲めないものがほとんどなので、今日飲むために買おうとしていた人は、注意してくださいね。
そして、「澱(オリ)が特徴」でもお話しましたが、澱がキレイに沈むまでに1ヶ月~3ヶ月かかると言われています。
でも、3ヶ月も前から休ませるのは、難しい人がほとんどですよね。
その場合は、3週間前をひとつの目安にしてください。
それでも難しければ、1週間前から休ませると、飲んだときの澱(オリ)のザラつきが気にならないくらいになっています。
ワインは、5つのNGに気をつける
続いては、ヴィンテージワインを休ませる間、どのように保存すると良いかをお話します。
ワイン全般にいえることですが、ワインの保存で大事なのは「温度・湿度・振動・ニオイ移り・光(太陽光・蛍光灯)」の5つと言われています。
保存のしかたが悪いと、コルク栓が乾燥して縮み、ボトルとの隙間からワインが漏れたり、カビなどの雑菌が入ってワインの状態が悪くなることがあります。
保存中に、一番気をつけたいのは、温度です!
よく「赤ワインは常温でOKだから、外で保管しても大丈夫」という話を聞きますが、常温で保存するのは、NG!
日本の気候では初春を過ぎたらワインを常温で置いておくと、本来の味ではなくなってしまいます。
ワインを美味しく飲むために適した保存の温度は、12℃~15℃です!
12℃~15℃で保存するとなると、僕の家でヴィンテージワインを保存するのは、なかなか難しいですね・・・。
そうですよね・・・。
ワインセラーが家にないと難しいと思います。
では、ワインセラーがない家でも、保存できる良い方法はありませんか?
・・・・・!
それは、春から初秋の間は、買わない!!ということです。
ええっ!?
それが解決策ですか・・・?
ちょっと意表をついた提案でしたね・・・。
でも、気温が15℃以下の季節なら家の暗いところで保存できるので、ワインセラーがない人にとっては、それが1番なんです。
ワインの保存に適正な温度は、12℃~15℃です。
そして、ワインがダメージを受けて本来の味を引き出せなくなる温度は、18℃以上、5℃以下と言われています。
気温が18℃を超えたところで保存したワインは、少々甘ったるい香りと風味がでてきます。
この現象を「熱劣化」と言います。
そして、5℃以下で保存したワインは、「低温劣化」というトラブルをおこして本来の香りや風味が弱くなるので、繊細なヴィンテージワインや高級ワインは影響を受けやすいと言われています。
そのため、冷蔵庫で保存するとなると、冷蔵室の温度は1℃~5℃なのでヴィンテージワインや高級ワインは、本来の味で楽しめなくなってしまうんです。
(※若いワインを冷蔵庫で保存する方法は、「ワインを冷蔵庫で保存する方法」をご覧ください。)
つまり、家にワインセラーがない人がヴィンテージワインを買って飲むなら、室温が18℃以上、5℃以下にならない季節に買うのが一番いいというわけです。
では、室温が18℃以上、5℃以下にならない時期にヴィンテージワインを美味しく飲むための保存方法をご紹介しますね。
- ●ワインセラーがない家で保存するときのポイント
- ・置き場所は、気温が18℃以上、5℃以下にならず極力温度変化のない暗くて振動のない場所
(クローゼットや押し入れの奥、床下収納、玄関収納など)
・コルク栓の乾燥とニオイ移りがないように、ボトルの口元をサランラップなどで巻いて、ニオイのしないテープやゴムでとめる
・澱(オリ)を沈めるためにボトルを立てて置く
・飲むときは、ボトルの口元に巻いたラップをボトルが揺れないように、 ハサミなどで切って外す
(巻いてあるテープをクルクル回してはがそうとすると、ボトルが揺れて澱がまわることがあるので注意)
ヴィンテージワインに限らずワインは「ワインセラー」で劣化を防ごう
ワインセラーがない場合、ヴィンテージワインは気温が18℃以上、5℃以下になる季節は買えないとなると、夏が誕生日の人は、生まれ年のワインを家で飲めないということですね・・・。
そういうことになりますが、ひとつ提案をさせてくたさい!
ワインが好きでふだんから飲む機会が多い人は、ヴィンテージワインデビューに合わせて、ワインセラーを買うことをオススメします。
せっかくの美味しいワインを本来の味で飲めないなんて、もったいないと思うんです。
確かに、お話を聞いているうちに、ワインセラーが家にあった方がいいかな、って思いはじめていました。
今は、8本入りのコンパクトなワインセラーが1万円前後で買えます。
5年間使うとすれば、1年間で2千円の負担、1ヶ月にしたら166円ほどの負担でワインが美味しくなるというわけです。
それに、ワインセラーがあればワインをネットショップでまとめ買いができますし、6本で送料無料とか割引キャンペーンなどを利用すれば、その浮いたお金で買えると思うんです。
ちなみに、私が初めて買ったワインセラーは、6本入りで1万円くらいの「ペルチェ式」でした。
でも今は、大きな「コンプレッサー式」に買い換えました(笑)
というのも、ワインセラーで保存したワインの美味しさに感動したからなんです。
やはり、ワインセラーで保存すると味に違いが出るんですね。
ところで、ワインセラーには「ペルチェ式」と「コンプレッサー式」があるのを初めて聞きました。
どう違うんですか?
ワインセラーはこの2つの方式が主流で、その違いをそれぞれのメリット・デメリットで説明しますね。
「ペルチェ式」ワインセラーの特徴
- ●ペルチェ式とは
- 冷却側と加熱側の面を持つ半導体の「ペルチェ素子」に通電することで、温度制御をするワインセラー。
- ●メリット
- ・電気で温度調節をするため、音がほとんどせず、振動がないため、寝室に置けるほど静か。
・お手頃な価格のものが多い。
・小さいサイズからあり、置き場所に困らない。 - ●デメリット
- ・冷却力が弱く、暖かい外気が庫内に入ったり、真夏に室内の温度が高いと庫内の温度が上がり、設定温度に下がり切らないことがあるため、置き場所に注意が必要。
・冷却力が弱いため、小さいセラーが多い。
・冷媒機器が24時間稼働しているので、電気代が高くなる。(コンプレッサー式の3~6倍の消費電力がかかる)
・加湿機能がないため、庫内に水で濡らしたタオルやスポンジを置いて湿度調整が必要な場合がある。
・ワインの長期熟成を目的としては使えない。
ペルチェ式のおすすめポイントは、なんといっても「手ごろな価格」と「寝室にもおけるほど静か」ということです!
ワイン初心者が初めて買うワインセラーとして、とても向いています。
ワイン初心者向きのペルチェ式で使いやすそうなワインセラーを、塚田さんと一緒にいくつか探してみました。
最近、商品開発力で話題のアイリスオーヤマが開発した小型ワインセラー
-
(出典:Amazon.co.jp)
ワインセラー ペルチェ方式 PWC-251P-B
18,477円(税込)
(※2021年7月12日時点のAmazonを参考にしています)収納可能本数 8本 UVカット機能 あり 内部の棚を外せば、ヴィンテージワインを立てて保存ができます。
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(出典:Amazon.co.jp)
ワインセラー ペルチェ方式 2段式収納
19,800円(税込)
(※2021年7月12日時点のAmazonを参考にしています)収納可能本数 上段に8本、下段に16本 UVカット機能 あり 下段の棚を外せば、ヴィンテージワインや栓を開けたワインを立てておけます。
上段は、日本酒やビールを入れたり、チョコレートやお菓子などを入れて使え、ニオイ移りの心配がありません。
コンプレッサー式ワインセラーの特徴
- ●コンプレッサー式とは
- 冷蔵庫と同じ原理で、モーターを使ったコンプレッサー(圧縮機)によって冷却するワインセラー。
- ●メリット
- ・扉の開閉が多くて庫内の温度が上がっても、コンプレッサーの力ですぐに適正温度になる。
・冬場、扉を開けたときに冷えた外気が庫内に入っても加温して設定温度に上げてくれる。
・冷却力が強いので、150本以上入る大型のサイズがある。
・コンプレッサー式は4~6時間しか冷媒機器が稼働しないので、24時間稼働しているペルチェ式と比べて電気代が安い。 - ●デメリット
- ・ペルチェ式のような小型サイズがない。
・「ブーン」というモーター音がするので、気になる人もいる。
(最近のものは、音が小さくなったと言われている)
さらに、コンプレッサー式のワインセラーには、「加温装置」と「加湿循環装置」が付いているものがあります。
「加温装置」は、冷えすぎた庫内を温め、1年を通して適正な温度を維持します。
「加湿循環装置」は、外の新鮮な空気をセラーの中に取り込み、中の空気を排出しながら、空気の水分などを利用して湿度をコントロールし、さらに、カビの発生やカビに伴うニオイなどを軽減させるんです。
この2つの機能はワイナリーが保有する、地下に自然の力を頼って作るワインカーヴ(洞窟・地下蔵)と同じ環境をつくっているんです。
つまり、「加温装置」と「加湿循環装置」がついているコンプレッサー式のワインセラーならば、長期間保存ができてワインを熟成させることができます!
若いワインを買って保存をしておけば、いずれヴィンテージワインとして楽しめるというわけです。
コンプレッサー式のおすすめポイントは、「安定した温度管理」です!
「ペルチェ式」に比べると、冷却する力が強く、扉の開閉が多くて庫内の温度が上がったり、真夏の暑い部屋に置いてもしっかりと温度管理ができます。
ヴィンテージワインや、高級ワインの品質を少しも落とさずに保存したいと思う人は、コンプレッサー式をおすすめします。
それでは、コンプレッサー式でも、使いやすそうなワインセラーをいくつか探してみました。
いずれも、「加温・加湿循環装置」付きの本格仕様です!
日本生まれのワインセラーオピニオンメーカー「フォルスタージャパン」
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(出典:www.rakuten.co.jp)
価格設定が低く、今、人気で予約待ちのワインセラー「さくら製作所」
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(出典:www.rakuten.co.jp)
さくら製作所 ワインセラー 12本~20本用
48,889円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)収納可能本数 12本~20本 UVカット機能 あり 長期保存 対応 中段のラックのみ使用した場合は、最大20本入ります。
フォルスタージャパンの職人が日本の住宅事情にあわせ、収納本数は他のメーカーと同じなのにサイズはコンパクト。
ラックを外すと、ヴィンテージワインを立てて保存ができます。
「さくら製作所」公式サイトはこちら
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(出典:www.rakuten.co.jp)
さくら製作所 ワインセラー 24本用
69,259円(税込)
(※2021年7月12日時点の楽天市場を参考にしています)収納可能本数 24本 UVカット機能 あり 長期保存 対応 24本入るのに横幅は、驚異の38センチ。
フォルスタージャパンの職人が日本の住宅事情にあわせ、収納本数は他のメーカーと同じなのにサイズはコンパクト。
ラックを外すと、ヴィンテージワインを立てて保存ができます。
「さくら製作所」公式サイトはこちら
「もっと大きなワインセラーが欲しい」「少しでも安いのが欲しい」など、欲しい条件は、それぞれ違うと思います。
ワインセラーに興味を持たれた人は、楽天市場の人気ランキングを確認してみるのも良いと思います!
ヴィンテージワインの飲み方は?
ここまでヴィンテージワインの特徴やあつかい方を教えていただいて、ふだん飲んでいるワインと違うところがあることがわかりました。
となると、ヴィンテージワインの飲み方も違うと思います。
どのようにして飲めばいいのか、教えてください。
はい、若いワインと比べてヴィンテージワインの飲み方は少し違うんです。
これから紹介する6つのポイントをおさえておけば、格段に美味しく飲めますよ。
ポイント1:飲むときの温度で香りと風味が変わる
ワインは、飲むときのワインの温度で風味と香りが変わっていきます。
とくにヴィンテージワインは、若いワインよりも温度で味が変わると言われています。
そこで、ヴィンテージワインを飲むときはグラスに注いでからゆっくり飲むことで、グラスの中やボトルの中のワインの温度が少しずつ上がり、香りと風味が変化していくのを楽しみます。
この味わいの変化は、ヴィンテージワインの最大の魅力の1つです。
温度が高くなるにつれ、「ヴィンテージワインの香りと味わいの特徴」でお話しした特有の香りが立ち上がります。
しかし、温度が高くなり過ぎると本来の味わいを失ってしまいます。
若いワインと比べて繊細なヴィンテージワインは、本来の味わいを楽しむために温度が低く過ぎず、高過ぎないように注意しましょう。
下のオススメの温度を参考にしてください。
■オススメの温度の表
ワインの種類 | 若いワインの場合 | ヴィンテージワインの場合 |
---|---|---|
シャンパン | 6℃~12℃ | 8℃~12℃ |
白ワイン | 6℃~14℃ | 10℃~14℃ |
赤ワイン | 12℃~20℃ | 14℃~18℃ |
甘口デザートワイン | 5℃~10℃ | 5℃~12℃ |
ポイント2:ボトルは静かにゆっくり運ぶ
せっかくボトルを立てて保存して澱が沈んでいるのに、がさつに運んだら澱がまわって本来の味が楽しめくなります。
運び方は、とても大事な行程です!
まずは、ヴィンテージワインを運ぶ動線と置く場所を先に確保します。
続いて、ヴィンテージワインを手にしたら液体が揺れないように静かに持ち上げて、テーブルに運びます。
この一連の動きを例えるなら、マグカップのフチまでいっぱいに入れたコーヒーがこぼれないように運ぶ感じです!
テーブルまで、無事に到着したら、澱がまわらないようにテーブルに静かに置きましょう。
もし、そのテーブルにヴィンテージワインのことを知らない人がいたら、必ず先に伝えておいてください。
「ボトルには指一本触れないこと!」そして、「テーブルを揺らさないように!」と。
これ、笑いごとではなく本当によくある話なんです(笑)
古くて珍しいワインなので、つい手にして見ようとする人が多いんです!
ポイント3:コルク栓の抜き方
ヴィンテージワインの特徴で、ヴィンテージワインのコルク栓がやわらかくフニャフニャになっているとお話ししました。
そのため、ふだん飲んでいるワインのコルク栓を抜くときよりも、ゆっくり抜くことが大事です。
ちなみに、ワインのコルクを抜いて栓を開けることを「抜栓(バッセン)」と言います。
ワインオープナーは、ソムリエナイフの方が失敗が少ないです。
というのも、スクリューが太くて長いものが多いからです。
ソムリエナイフを持っていない人は、使い慣れたワインオープナーで挑戦してみても良いかもしれません。
そのときは、ボトルが揺れないように手伝ってもらいましょう。
もし、コルク栓が折れたりボトルの中に落ちたときは、このあとに紹介する方法で対応してください。
コルク栓を抜くときの手順とポイント
レストランなどお店ではヴィンテージワイン専門の道具を使うこともありますが、今回は、自宅で抜栓する方法です。
1.ワインのキャップシールをはずす
カビが生えていて張り付いている場合があるので、慌てず、ゆっくりとはずしてください。
2.ボトルの口元とコルク栓にカビが生えているので、きれいなフキンで汚れをふき取る
3.ワインオープナーのスクリューをコルクの真ん中に刺し、ゆっくり回転させながら入れる
このとき、押し込むように力を入れるのではなく、回転させる方に力を入れてください。
【若いワインの抜栓と違う大事なポイント!】
4.スクリューの先端がコルク栓から5mmほど突き抜けるまで入れる
この作業は、ボトルの中に新しい空気を入れるためのものです。
というのも、ヴィンテージワインは長期間保存している間にボトルの中の気圧が低くなり、コルク栓が中に吸引されるように引っ張られて抜けにくくなっているんです。
そこで、新しい空気を入れることで外の気圧とボトルの中の気圧を同じにし、コルク栓を抜けやすくします。
細かい泡が出ることがありますが、これは空気が中に入って気圧が同じになった証拠です。
5.集中して、スクリューをゆっくり引き上げる
途中でコルク栓が折れて、上の方だけ抜けてしまうことがあります。
その時は、慌てず、残ったコルク栓にスクリューを同じ要領で刺して引き上げてください。
スクリューを刺す場所は、一度入れた穴からではなく新しいところから入れるようにします。
もし、また上の部分だけ抜けたら、この作業を何度もくり返してください。
飲む前になかなかの緊張感だ・・・。
根気よく、慎重に続けることが大事ですね。
はい、私もヴィンテージワインを何本か抜栓していますが、いつも息を呑む作業です(笑)
でも、一見難しそうに見えますが、やってみると「思ったよりも難しくなかった」という人が多いですよ。
そうなんですか!
僕も挑戦したくなりました。
ところで、もしもコルク栓がボトルの中に落ちてしまったら、どうしたらいいですか?
初心者ならコルク栓がボトルの中に落ちることは、誰にでも起こることです。
はじめて抜栓するときはコルク栓がボトルに落ちることを想定して、これからお話しするものを用意しておくと安心です。
コルクがボトルの中に落ちたときの対処法
●用意するもの
- ワインを移す耐熱ガラスのポットや空き瓶、ペットボトル
- 茶こし
- じょうご(ロート)
※いずれも、ワインの香りを壊さないように、ニオイがないものを用意してください。
●コルク栓が落ちたワインを移し方
じょうご(ロート)の上に茶こしを置いて、ワインをゆっくり入れる
ワインを移し替える作業は、コルクが落ちたらなるべく早くしてください。
なぜなら、コルク栓にはカビなどの雑菌が付いているので、ワインに触れている時間をなるべく短くして味が落ちるのを防ぐためです。
- ●飲み方の注意ポイント
- 濾(こ)したワインは、ゆっくり飲むことは意識せず早めに飲み切ることをおすすめします。
ワイン全体が酸素に触れているので香りや風味の変化が早く進み、場合によっては味が落ちてしまうことがあるからです。
シャンパンのコルク栓を抜くときの手順とポイント
ヴィンテージシャンパンのコルク栓の開け方は、一般的に売られている若いシャンパンと同じです。
しかし、ヴィンテージシャンパンの場合は、コルク栓がボトルに張り付いて固い場合があります。
でもコルク栓が少しでも動いたら、若いシャンパンよりもスムーズにコルク栓が抜けやすいです。
プロの開け方は、手の小さい人や女性にはちょっと難しいので、初心者でも出来る抜栓方法をご紹介します。
1.キャップシールをはがす
2.万が一、コルク栓が飛ばないように、親指で栓をしっかり押さえながら針金をとる
3.吹きこぼれや栓が飛んだときの危険防止のために、栓の部分をタオルなどで覆う
4.瓶を立てたまま、利き手でナプキンの上から栓の部分をしっかり握る
もう片方の手で瓶を握り、瓶の方を回す(ねじるようにコルク栓も回しても良い)
5.栓は一気に抜かずゆっくり抜き、ボトルと栓の間にすき間を作ってガスを抜く
栓は少し持ち上げるとボトルの中のガス圧で自然に上がってくるので、一気に抜けないように注意してください。
栓をおさえながら、ゆっくり上がってくるのを待ち、ボトルの口元のギリギリまできたら、栓を少し傾けボトルとの間にすき間を作ってガスを逃がします。
こうすることで、シャンパンが泡と一緒に吹きこぼれにくくなります。
ポイント4:ヴィンテージワインの注ぎ方
最難関だったコルク栓が抜けたら、もうこれ以上、大変な思いをすることはありませんので安心してください(笑)
さぁ、ワインをグラスに注ぎます。
このときに一番注意するのは、澱がグラスに入らないようにボトルをなるべく揺らさずに、ゆっくり入れることです。
【若いワインの抜栓と違う大事なポイント!】
若いワインの場合は、写真のように、ボトルの底を斜め上まで持ち上げて入れることが多いと思います。
しかし、ヴィンテージワインの場合は、澱をグラスに入れないためにボトルの底を持ち上げず、写真の通りグラスの方を持ち上げます。
すると、ボトルを少し傾けるだけで、ワインを注ぐことができます。
澱がグラスに入らないように静かにゆっくり注いでください。
グラスに沿わせて泡を立てないように注ぐのがポイントです。
ヴィンテージワインは、一気に空気を含ませると酸化がすすみ本来の味が楽しめなくなってしまいます。
ヴィンテージワインは、グラスに入れる量は少なめです。
ポイント5:飲むときにグラスをクルクルまわさない
ワインをグラスに注いだら、あとは飲むだけですが、飲む前に若いワインと違ってやってはいけないことがあります。
それは、ワイングラスをクルクルまわす「スワリング」です。
スワリングは、ワインの香りを引き立てるためにすることがあります。
しかし、ヴィンテージワインはとても繊細なので、スワリングをすると香りがあっという間に出ていってしまいます。
また、ワインが空気にたくさんふれて酸化してしまい、繊細で複雑な味わいがわかりにくくなってしまうんです。
そこで、ヴィンテージワインの場合は、香りを引き立てたいと思ったら次のようにします。
- グラスをゆっくり斜めにする
- ワインをグラスのふちまで運び、グラスをゆっくり1回転から1回転半まわす
こうすると、グラスの内側全体にワインがまとうので、香りを発する面積が増えてワインの香りを楽しむことができます。
ポイント6:時間をかけて香りと風味の変化を楽しむ
さぁ、いよいよ、念願のヴィンテージワインの香りをいただき、一口ふくみます。
ため息がでるような至福の瞬間が訪れるはずです。
どんな味がしたのか、最初の香りと風味をぜひ覚えておいてください。
ヴィンテージワインは最初の一口目からどんどん変わっていく、これが最大の魅力の一つだからです。
「ヴィンテージワインの香りと味わいの特徴」でお話しましたが、白ワインは「濃いハチミツ」や「カラメル」や「甘露飴(カンロアメ)」の香りと風味が、赤ワインは「紅茶」や「カツオ出汁」のような香りと風味が現れることが多いです。
ぜひ、若いワインにはない、ヴィンテージワイン特有の味わいを楽しんでください!
はぁ~
今、ヴィンテージワインをとっても飲みたいです!(笑)
そうですよね、私もお話をしていて飲みたくて仕方ありません(笑)
西村さん、ここまでヴィンテージワイン初心者の方が知っておくと困らない最低限のことをお話ししてきました。
いかがでしたか?
ヴィンテージワインの魅力をたくさん知って、ますます買おうと真剣に考えています。
抜栓にも挑戦したいな~。
では、ぜひヴィンテージワインを家で飲んでいただきたいですし、プレゼントをするときのためにヴィンテージワインの買い方をお話ししましょう!
はい、よろしくお願いします!
ヴィンテージワインの気になる買い方は?
僕のように、はじめてヴィンテージワインを買う人は、どんなところに気をつけたらいいでしょうか?
ヴィンテージワインを買うときは、信頼できるお店の方にお任せるのが一番良いです。
でも万が一のことを考えて、最低限ですが、状態の悪いヴィンテージワインの特徴をお話ししておこうと思います。
買う前に知っておきたい! 買うのをひかえた方がよいヴィンテージワインの見極め方
ヴィンテージワインの状態が悪い可能性がある特徴をまとめてみました。
これが全てではありませんが、覚えておくと状態の悪いワインを買う確率が少しでも減ると思います。
ヴィンテージワインの場合、状態が悪かったときにお店へ責任を追及することが難しい場合があります。
よほど酷い場合は返金してくれることもありますが、買ったあとにもめないようにこれからお話しするポイントを自分の目で確認するか、ネットショップならメールなどで積極的に相談すると良いと思います。
【買うのをひかえたほうがいいパターン その1】
ワインの液面が通常よりも下がっている
(※この写真の液面の下がり方は正常の範囲)
ワインの中の水分はコルク栓から蒸発していくといわれ、液面が10年で5mm~1㎝ほど下がります。
もし、極端に液面が下がっているワインの場合は、コルク栓が悪くなったり、極端な温度変化でワインが漏れた可能性があるため、買うのを控えたほうがよいでしょう。
【買うのをひかえたほうがいいパターン その2】
コルク栓がボトルの口元よりも上がっている
ワインは急激な温度変化が起こるとボトルの中身が膨張して、下の写真のようにコルク栓を押し上げることがあります。
急激な温度変化が起こるケースとしては、暑い部屋や外に出したままになっていた、冷蔵庫で0℃近くまで冷やされてから移動した、などが考えれ、ワインの状態が悪くなっている可能性が高いです。
【買うのをひかえたほうがいいパターン その3】
コルク栓のキャップシールからワインが漏れた跡がある
ワインのキャップシールは、ボトルに装着するときに空気を逃がすための穴を空けています。
そのキャップシールの穴やキャプシールの隙間から、下の写真のようにワインが漏れた跡が残っていることがあります。
もしワインが漏れた跡がある場合は要注意!
コルク栓が悪くなっていたり、急激な温度変化でボトルの中身が膨張してコルクとボトルの隙間からワインが漏れた証拠なので買うのを控えましょう。
【買うのをひかえたほうがいいパターン その4】
ワインをライトで照らしたときに濁っている
(左が濁っていて状態が悪い可能性のあるワイン、右が透明感のある状態の良いワイン)
何か月間も動かさずに置いているのに濁っている場合は、カビなどの不純物が混ざっていることが多いため、買うのを控えた方がいいです。
良い状態のワインは、どんなに古くても透明感があります。
安心してヴィンテージワインが買えるオススメのお店
塚田さんは、ヴィンテージワインをどちらのお店で買いますか?
店舗に行って、相談しながら買うのは、経堂にある「ANYWAY-GRAPES」(エニウェイ・グレイプス)というお店です。
この前、連れていっていただいたお店ですね!
初めて赤ワインの1990と2014のヴィンテージを飲み比べをして、店長さんにいろいろと教えていただいのがとても楽しかったです。
「ANYWAY- GRAPES(エニウェイ・グレイプス)」
エニウェイ・グレイプスは、ヴィンテージワインにも力を入れていて品ぞろえが豊富なんです。
知識も豊富でいろいろなことを教えてもらえるので、いつも勉強になります。
実は、ヴィンテージワインは仕入れのルートがとても重要なんです。
その理由は、ワインがお店に到着するまでの間、どこでどうやって保存されていたかでワインの品質が変わってしまうからです。
こちらのお店は、信頼できるルートから仕入れることで品質の良いものがそろっているので安心して買えるんです。
最近では、ヴィンテージワインの品質を落とさないために、店頭に並べずリストから選んでもらい状態を確認してから販売するという徹底ぶりです。
また、会員登録をすると、毎月ヴィンテージワインの会員価格(割引価格)の案内が届くので、その中から興味のあるヴィンテージワインを探すのも楽しいんですよ。
会員にならなくてもオンラインショップで買えるので、こちらの左下の年号から欲しいヴィンテージワインを探してみてください。
欲しいヴィンテージがなくても電話やホームページから相談すると、用意できることもあるそうです。
店名 | ANYWAY-GRAPES(エニウェイ・グレイプス) |
---|---|
電話番号 | 03-6413-9737 |
住所 | 〒156-0052 東京都世田谷区経堂2丁目13ー1 |
アクセス | 小田急小田原線経堂駅から徒歩約3分 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 火曜日 |
公式HP | https://anyway-grapes.jp/ |
すべておまかせ! 安心してヴィンテージワインが飲めるレストラン
ヴィンテージワインのことをたくさん教えていただいて、買って挑戦したくなりました!
でも、レストランでヴィンテージワインを飲んでみたい、レストランでお祝いのときに乾杯したい、という人もたくさんいると思います。
僕もレストランで飲んでみたいので、お店で飲むときのアドバイスはありますか?
ヴィンテージワインは、私も最初はお店で飲んでいました。
初心者にはちょっと難しいヴィンテージワインですが、お店なら心配せず美味しく飲めます。
それにいろいろと教えてくれるので、とても楽しめますよ!
では、レストランでヴィンテージワインを飲むときに、知っておくといいポイントをお話ししますね。
ヴィンテージワインは、ワイン専門のレストランでも置いていない店がある
たとえフレンチレストランでも、お店からすると繊細なヴィンテージワインに手間と時間がかけられない、ヴィンテージワインのあつかいに自信がない、ヴィンテージワインの良い仕入れルートがない、などの理由で置いていないお店が多いんです。
ヴィンテージワインを飲もうと思ったら、行く前に必ず確認することをおすすめします。
ヴィンテージワインを置いていたとしても、全てのヴィンテージ(年号)をそろえているわけではありません。
飲みたいヴィンテージが決まっていたら、お店にあるかを必ず確認しましょう。
レストランで飲むヴィンテージワインは、お店で買うより高くなることも
ワインショップには10,000円以下のヴィンテージワインを置いているところもありますが、レストランではボトル1本が最低でも20,000円前後はします。
ヴィンテージが2000年よりも前になると、30,000円を越えることも多いです。
飲みたいヴィンテージが決まっているときは、前もってお店に金額を確認しておくといいと思います。
もし、お店に置いてあるヴィンテージワインが予算を超えてしまう場合は、持ち込みが可能か相談するのも手です!
持ち込み料は、だいたい3,000円から5,000円なので、場合によっては持ち込んだ方が安くすむ場合もあります。
お店に持ち込むときは、澱(オリ)を沈めるために最低でも1ヶ月前には、持って行きましょう。
やはり、レストランでヴィンテージワインを飲むとなると、奮発覚悟ですね。
そうですね・・・。
でも、私がいくお店の中に、今お話した一般的な価格よりもお手頃な価格で飲めるお店があるので、ご紹介しますね!
それは、ありがたいです!
「 au deco(おでこ)」
クラシックなフランス料理とフランスのシャンパーニュやブルゴーニュのヴィンテージワインを中心に揃えている「au deco(おでこ)」です。
パリの高級レストランというよりも、南フランスを思わせる木をアクセントにしたゆったりとくつろげる空間です。
ひとつひとつの装飾やお皿などがかわいいので、一緒にいく女子友達がとても喜んでくれます。
お店がオープンしてからまだそんなに日がたっていませんが、すでに人気のお店なんです。
その理由は、代官山で人気のビストロレストラン「Ata(アタ)」で腕をふるわれていた掛川シェフのお料理と幅広い価格帯でそろえている豊富なワイン。
お料理はすべてアラカルトで、どちらかというとクラシカルフレンチのような盛り付けでお味もしっかりしています。
でも、一般的なフレンチに比べて、バターや油の量を控えめにしているので重たさを感じないんです。
先日いただいたマッシュルームのスープ「シャンピニオンのポタージュ フォアグラのグリル」には、フォアグラの表面をカラメリゼした(お砂糖を焦がしてカリカリにした)ものが添えられ、食べる直前にスープに入れていただきます。
濃厚な旨味のスープにカリカリとした歯ごたえも楽しみました。
(左が「シャンピニオンのポタージュ フォアグラのグリル」、右が「タラバガニと蟹味噌のスクランブルエッグのパイ包み焼き」)
他にも、シェフのスペシャリテ「タラバガニと蟹味噌のスクランブルエッグのパイ包み焼き」など、伝統的なフレンチのレシピが今風にやさしいバランスでアレンジされて美味しかったです。
そして、ご紹介したいのがワインです。
グラスワインは常時、シャンパンが1種類、白ワイン4~5種類、赤ワイン3種類も用意されています。
その中に、ヴィンテージワインがいつも2~3種類もあるんです!
この日にグラスでいただいたヴィンテージワインは・・・
- 1997年 ブルゴーニュ・ブラン(フランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン)1,800円
- 1995年 メルキュレ(フランス・ブルゴーニュ地方の赤ワイン)1,800円
- 1994年 サンテミリオン(フランス・ボルドー地方の赤ワイン)1,900円
グラスワインのお値段もお手頃なのでいつも嬉しくって飲み過ぎてしまいます(笑)
そして、ヴィンテージワインのボトルも豊富です。
18,000円前後から250,000円を超えるものまで幅広い価格帯が揃っています。
これだけ幅広い価格のワインを取り揃えているのは、ソムリエの白仁田さんがヴィンテージワインに大変お詳しいからなんです。
いつもいろいろと教えて下さるのでヴィンテージワインデビューを飾るのにオススメのお店です。
店名 | au deco(おでこ) |
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電話番号 | 03-6721-9218 |
住所 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-23-3 |
アクセス | 日比谷線広尾駅から徒歩約7分 |
営業時間 | 18:00~23:00(ラストイン) |
定休日 | 日曜日 |
https://www.facebook.com/kakegawachef/ |
「レヴェランス(reverence)」
広尾駅から歩いて5分くらいのところにあります、フレンチレストランの「レヴェランス」です。
高級感のあるこちらは、コース料理のペアリングを全てヴィンテージワインで楽しめるとても珍しいお店なんです!
ペアリングとは、お料理一品に一種類のドリンクを組み合わせて、両方をより美味しく引き立てるお食事の楽しみ方です。
コース料理のペアリングを楽しめるレストランは増えていますが、全てをヴィンテージワインでペアリングするレストランは日本に数軒しかないはずです。
先日いただいたときは、コース料理10皿にペアリングしたヴィンテージワインを5種類いただきました。
ワイン仲間とうかがったのですが、1度にこれだけの種類のヴィンテージワインが飲める機会はそうないので、みなさんとても喜んでいました。
この日のヴィンテージワインとお料理のペアリングは・・・
(左が「オマールのソテー」、右が「クエのポワレ」)
実は、初めてレヴェランスを知った時に、ヴィンテージワインのペアリングだなんて、独特の旨味に美味しい料理をあわせてもぶつかりあって台無しになるのではと思っていたんです。
でもその予想は見事に裏切られました(笑)
お料理は深みを増し、ワインは素晴らしい余韻が長く続き、正直おどろかされました。
気になる料金も、コース料理とヴィンテージワインがセットで25,000円(サ・税込)と決まっているので、ワインの金額にビクビクする必要がありません。
(ヴィンテージワインは高額なものもあるので金額が決まっていると安心して飲めてありがたいです^^;)
なぜ、レヴェランスではヴィンテージワインがお手頃な価格で飲めるのかというと、状態の良いものを直接ルートで輸入しているからだそうです。
ワイン初心者もワイン愛好家も楽しめますし、お仕事の会食でもあまり飲む機会のないヴィンテージワインのペアリングで話も膨らんで喜ばれます。
このお店で、ヴィンテージワインにハマってしまった人もいるんですよ(笑)
もし、記念年のワインを飲みたい場合は、お店にヴィンテージのストックがあれば対応できることもあるそうなので相談してみるといいと思います。
店名 | レヴェランス |
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電話番号 | 03-5475-3290 |
住所 | 〒106-0047 東京都港区南麻布4-12-4 プラチナコート広尾1F |
アクセス | 日比谷線広尾駅から徒歩約5分 |
営業時間 | 18:30~25:30(L.O.24:30) |
定休日 | 月曜日・火曜日 |
料金 | 1名様 25,000円(サ・税込)※予約は2名様以上から |
公式HP | http://www.rest-reverence.jp/ |
最後に
塚田さん、ヴィンテージワインの魅力をいっぱい教えていただき、ありがとうございました。
最後にもうひとつ、ヴィンテージワインの魅力を語るとしたらなんでしょうか?
ヴィンテージワインの魅力は、まだまだあります。
たとえば、「人の手で何十年もかけて作られた贅沢な飲み物」ということです。
ブドウを育て、ワインにして、保存中も管理に気をつかい、コルク栓を抜くまで人がずっとかかわり、場合によっては50年、60年も人の手で尽くされた飲み物をいただくことになります。
こんなにも長い期間、人の手がかけられた飲み物を口にできるのってとてもありがたくって贅沢なことですよね。
たしかに、たくさんの人の手と長い時間が物語るなんとも贅沢な飲み物です。
ヴィンテージワインは、その魅力にハマればハマるほど美味しくなると思いました!
■この記事を監修いただいた専門家
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亀山 和也さん
日本ソムリエ協会認定ソムリエ
レストラン「reverence」のエグゼクティブプロデューサーを務める松本 政美さん
2018年 日本ソムリエ協会認定「シニア・ワインエキスパート」史上最難易度といわれるテストに合格
2019年 日本ソムリエ協会に新設された最上位呼称資格「ワインエキスパート・エクセレンス」を取得
撮影(一部):浦嶋 直子