この記事はアフィリエイト広告および、サントリー株式会社のプロモーションを含みます。
「ジンってどう楽しむといいんだろう?」
「ジンを使ったカクテルを家でつくってみたいな」
「クラフトジンって最近よく聞くけど、普通のジンと何が違うの?」
ジンといえば、カクテルのジントニックやマティーニが有名ですよね。
今、家飲みを楽しむ人が増えてきているので、ジンをベースにしたカクテルに挑戦してみたいという人も多いはず!
こんにちは!
仕事のあとの晩酌がいやしのひととき、Betters編集部の伊藤です。
最近、TVや雑誌などで「クラフトジン」や「プレミアムジン」が特集されるようになって、なんだかジンがとても気になる存在!
というわけで、今回の記事のテーマは「ジン」。
「ジン初心者だけど、飲んでみたい!!」という私の一言がきっかけとなり、編集部でジンについて徹底的に調べることにしました!
調べる中でわかってきたのは、「飲む香水」と呼ばれるジンの香りの秘密や、その香りを楽しむ方法など。
今回はその調査で私が手に入れた、ジンのとっておきのノウハウをご紹介します。
さらに、初心者の方にぜひ試していただきたいオススメのジンを24本厳選!
オススメのジンの選定には、ジンの第一人者で、700以上の銘柄を扱うジン専門店や飲食店を展開されている三浦武明さんにご協力いただきました。
ジンは香りづけに使うボタニカル(ハーブやスパイスなどの植物原料)によって味わいがまったく変わるので、作り手の個性が強く表れるのが魅力です。
個性豊かなジンの中から、自分のお気に入りを見つけるのが楽しいですよ。
三浦さんにはオススメの銘柄のほか、ロックやジントニックなど各銘柄に合った飲み方も教えていただきました。
ぜひ、家飲みの参考にしてくださいね。
(もちろん編集部でも全銘柄を試飲し、三浦さんオススメの飲み方で味わってみましたよ!)
さっそく本編に入る前に、今回選定した24本のジンの中から、編集部がとくにオススメしたい3本のジンをご紹介します!
「本場イギリスのジン」「日本人の口に合う国産ジン」「イギリス・日本以外の世界のジン」の3つの産地に分けてピックアップしました。
どれも個性豊かで本当においしくて、試飲したメンバー全員がうなったジンです!
【産地別】編集部オススメのジン3選
もし今回ご紹介するオススメのジン全24本をすぐに見てみたいという方は、以下のリンクをクリックしてください。
この記事の下部に移動できます。
それでは、本編のスタートです!
目次
■この記事を監修いただいた専門家
-
三浦 武明さん
ジンフェスティバル東京 主宰/株式会社フライングサーカス 代表取締役2000年のHERE WE ARE marbleのプロデュースによりカフェブームを牽引、以降数々の飲食店の企画・開発に携わる。
2006年に開業したTOKYO FAMILY RESTAURANT(渋谷)や二子玉川 蔦屋家電内のGOOD MEALS SHOPなど都内に直営4店舗を経営し、2012年からはクラフトジンのセミナーやワークショップを開催、国産ジンの誕生や日本のジンカルチャーの発展に注力する。
2018年よりジンフェスティバル東京を主宰、ジン専門メディア CRAFTGIN.JPを立ち上げ、2020年にはジンラバーズ専用アプリJUNIPERをリリース。2021年春には念願であったジンの蒸溜所をスタートさせる。株式会社フライングサーカス(直営店情報):https://www.flyingcircus.jp
ジンフェスティバル東京:https://www.ginfest.tokyo
ジンラバーズ専用アプリ:JUNIPER
ジン専門メディア:CRAFTGIN.JP
三浦武明近況(Instagram):@takeaki.miura
まずはジンの基礎知識を押さえよう
オススメのジンをご紹介する前に、まずはジンの原料や製法、歴史を解説していきます。
ジンは他のお酒に比べて作り手の自由度が高く、個性が出やすいお酒。
そのような基礎知識を押さえることで、ジンを飲んだときの味わいをより深く理解できて、もっと楽しくなるので、ぜひチェックしてくださいね!
ジンとは?
ジンは、テキーラ、ウォッカ、ラムとともに世界4大スピリッツと称されるお酒です。
先に、スピリッツとはどんなお酒なのかを、カンタンに説明しますね。
スピリッツとは、穀物や果実などの原料を発酵させて蒸留した「蒸留酒(じょうりゅうしゅ)」を指します。
一般的に、お酒は製造方法によって以下の3種類に分けられます。
- 1.醸造酒
- 2.蒸留酒
- 3.混成酒
スピリッツ=蒸留酒ですが、通常は、同じ蒸留酒のウイスキーや焼酎は酒税法などの関係で含めず、先ほどお伝えした4大スピリッツの「ジン」「テキーラ」「ウォッカ」「ラム」のことをスピリッツと呼びます。
ちなみに、蒸留酒はアルコール度数が高く、ジンも40~50度近くある強いお酒です。
ジンの最大の特徴は、大麦などから造ったスピリッツをさまざまなボタニカル(ハーブやスパイス、果皮などの植物原料)で香りづけしていること。
なかでも「ジュニパーベリー」は、ジンの香りづけに欠かせないスパイスです。
あのジンならではの香りは、ジュニパーベリーから生まれているんです。
(ジュニパーベリーについては、「ジンの原料」の見出しで詳しく説明しますね)
そして、ジンはその華やかな香りから「飲む香水」とも呼ばれています。
ボタニカルの配合によってまったく印象が変わり、生産者ごとの個性あふれる風味に惹かれる人が多いんです。
また、ジンは糖質がほぼゼロなので、ボタニカルを使ったヘルシーな印象も相まって、お酒好きはもちろん健康志向の方からも注目を集めています。
続いて、ジンの原料をみていきましょう。
ジンの原料
先ほどもお伝えしたとおり、ジンはベースとなるスピリッツにボタニカルで香りづけしています。
スピリッツの原料には大麦やじゃがいも、小麦、ライ麦といった穀物類が使われることが多いです。
なぜなら、穀物類から造られたスピリッツはほぼ無味無臭で、ボタニカルの香りを邪魔しないからです。
ただ、最近はブドウやお米のスピリッツを使って、あえてボタニカルとの風味の調和を追求する銘柄も増えてきています!
次に、ベースのスピリッツに香りづけするためのボタニカルについて説明します。
ボタニカルとは、ハーブやスパイス、果皮といった植物原料を指します。
ジンにはさまざまなボタニカルが使用されていますが、必須なのは「ジュニパーベリー」。
セイヨウネズというヒノキ科の木の実を乾燥させたもので、松の木のようなウッディな香りがあります。
ジュニパーベリーのほかは、どんなボタニカルを使ってもOK。
コリアンダーやカルダモン、シナモンなどが一般的です。
たとえば、酒屋さんでもよく見かけるイギリス生まれの「ボンベイ・サファイア」には、以下のような原料が使われています。
- ●「ボンベイ・サファイア」で使用されているボタニカル
- グレイン・オブ・パラダイス、オリス、リコリス、アンジェリカ、アーモンド、ジュニパーベリー、クベブベリー、コリアンダー、カシアパーク、レモンピール
また、日本なら山椒や柚子など、ご当地のボタニカルで特色を出す作り手も多いです。
たとえば、日本のジン「ROKU<六>」には、以下のような原料が使われています。
- ●「ROKU<六>」で使用されているボタニカル
- 桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール
気になるボタニカルが使われているジンを試すのも楽しそうです!
次は、ジンの製法を解説していきます。
ジンの製法
ジンを造る工程は、大きく分けると以下の2つです。
- 1.ベースとなるスピリッツを造る
- 2.スピリッツに香りづけする
ジンはEUの規定により「ジン」「蒸留ジン」「ロンドンドライジン」の3種類に分けられ、種類によって製法が異なります。
(ジンの種類については、製法のあとに詳しく説明しますね)
ジンといえば「ロンドンドライジン」が代表格なので、ここではロンドンドライジンの製法をお伝えします。
1.ベースとなるスピリッツを造る
ジン造りは、ベースとなるスピリッツを造ることから始まります。
大麦やとうもろこしといった原料を糖化し、発酵させ、連続式蒸留機で加熱・気化。
すると、アルコール純度が高いスピリッツができ上がります。
このスピリッツにボタニカルで香りづけをしていきます。
2.スピリッツに香りづけする
香りづけの方法には「スティーピング方式(浸漬法)」と「ヴェイパーインフュージョン方式(バスケット法)」の2種類があります。
- ●スティーピング方式(浸漬法)
- スティーピング方式は、スピリッツに直接ボタニカルを浸して、単式蒸留器(ポットスチル)で再蒸留する伝統的な製法。
直接漬け込むため、ボタニカルの風味が強く出やすいといわれています。
- ●ヴェイパーインフュージョン方式(バスケット法)
- ヴェイパーインフュージョン方式は、スピリッツを再蒸留して立ちのぼる蒸気によって、香りを抽出する方法です。
ポットスチルの上部に取り付けたバスケットにボタニカルを詰め、蒸気をくぐらせることで香りをつけます。
直接漬け込まないので、軽快で爽やかなジンに仕上がります。
最近では、ボタニカルの個性に合わせてスティーピング方式とヴェイパーインフュージョン方式を同時におこなう「ハイブリッド方式」のロンドンドライジンもあるんですよ。
こうして香りづけしたスピリッツはアルコール度数が70%以上あるので、水でアルコール度数を調整してから瓶詰めされます。
香水にたとえられるだけあって、どのメーカーもボタニカルの香りの引き出し方にもこだわっていて、とても興味深いんです。
では続いて、ジンの種類についてご説明します。
ジンの種類
先ほどもお伝えしたとおり、ジンはEUの規定で以下のように分類されています。
- 1.ジン
- 2.蒸留ジン
- 3.ロンドンドライジン
これらはまったく別の種類というわけではなく、「ジン」の定義を満たしたうえで、「蒸留ジン」「ロンドンドライジン」の順で規定が厳しくなっていくイメージです。
EUにおけるそれぞれの定義を表にまとめてみました。
1.ジン | |
---|---|
定義 |
|
補足 |
以下も「ジン」にあたる。
|
2.蒸留ジン | |
定義 |
|
補足 |
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3.ロンドンドライジン | |
定義 |
|
補足 |
|
「ロンドンドライジン」の定義が最も厳格なので、品質も高そうだと思われるかもしれませんね。
でも、これらの分類は、品質の良し悪しとはまったく関係ないんです。
実際、「ロンドンドライジン」はもちろん、「ジン」や「蒸留ジン」の中からも、独自の製法を追求した個性豊かな銘柄がたくさん誕生しています。
また、「ジン」「蒸留ジン」「ロンドンドライジン」は製法による分類ですが、その土地で造られていないと名乗れない「原産地呼称」のジンもあります。
たとえば「プリマスジン」は、1700年代からジンを製造するイギリスの港町・プリマスで造られたジンしか名乗れないと法で定められています。
ところで、これらのジンはいつ、どうやって生まれたのでしょうか?
ということで、ここからは、ジンの歴史をご紹介します。
実は、ジンはもともと〇〇〇として飲まれていたんです・・・!
ジンの歴史
今や大小さまざまなメーカーがこぞって新しい銘柄を生み出し、世界中で飲まれているジン。
歴史を紐解くと、古くから人々の生活に溶け込み、親しまれてきたことが分かります。
以下の年表をもとに、ジンの歴史を詳しく見ていきましょう。
もともとは薬だった
ジンの原料であるジュニパーベリーには解熱や利尿の作用があり、古くから薬として用いられていました。
そのため、ジンのルーツも薬用酒だと言われています。
12世紀には、ブドウ酒とジュニパーベリーを混ぜて蒸留した強壮剤がヨーロッパで生まれていたと伝えられています。
(ただ、11世紀にはイタリアでジュニパーベリーを原料とした蒸留酒が造られていたという記録もあり、それをジンの発祥とする説もあります)
ネーデルラント(現在のオランダとベルギーのあたり)でも薬用酒としてジュニパーベリー入りの蒸留酒が飲まれていましたが、16世紀には「美味しくて手軽に酔えるお酒」として娯楽目的で飲まれるように。
これが現在のジンの原型で、「イエネーフェル(英語読みでジュネヴァ)」と呼ばれていました。
(ここから先は、ジュネヴァと記載させていただきますね)
ジュネヴァは、ネーデルラントが宗主国スペインに対して反乱(八十年戦争)を起こし、オランダとして独立したのをきっかけに世界中で飲まれるようになります。
なぜ世界中に広がったかというと、スペインによる貿易制限などに対抗するために、1602年にオランダで「東インド会社」が設立されたから。
この東インド会社が海外進出したことで、ジュネヴァが世界中で販売されたのです。
ついにジンという名称が生まれた
ジンにとって大きな転換点となったのは、名誉革命が起こった1688~1689年。
オランダからウイリアムⅢ世(オレンジ公ウイリアム)がイギリス国王に迎え入れられました。
イギリスでは、八十年戦争でオランダを援軍したのをきっかけに、ジュネヴァが評判になっていました。
さらに、ウイリアムⅢ世が蒸留酒の製造を奨励する法令を出したこともあり、蒸留酒造りが盛んになり、ジュネヴァがイギリス国内で大ブームになったのです。
名前もジュネヴァ(Genever)から「ジン(Gin)」と短縮されて呼ばれるようになりました。
繊細な香りをもつ辛口のジンが誕生
ただ、ウイリアムⅢ世の奨励策によって、18世紀のイギリスでは粗悪なジンが大量に出回るようになります。
こうしたジンは、人体に有害な物質が使われることも多かったそう。
しかし、パンやミルクよりも安かったため、多くの貧困層が手を出し、最悪の場合、命を落とすこともありました。
この時代は「狂気のジン時代」と呼ばれています。
「狂気のジン時代」後にジンの製造や販売が法で規制され、ジンは品質が求められるようになっていきます。
今も世界的に有名な「ゴードン」というジンも、この頃に誕生しました。
さらにジンの品質を高める後押しとなったのが、イギリスで1800年代はじめに発明された「連続式蒸留機」です。
連続式蒸留機が発明されるまで、ジンはベースとなるスピリッツも単式蒸留器(ポットスチル)で造られていたので、どうしてもスピリッツに雑味が残ってしまっていました。
しかし、連続式蒸留機の誕生により、雑味の少ないベーススピリッツが造れるようになり、繊細な香りとキレが特徴のドライジンが誕生したのです。
このドライジンは「ロンドンドライジン」として輸出されるようになりました。
ちなみに、ロンドンドライジンが主流になる少し前には、ボタニカルの香りが強い甘口の「オールド・トム・ジン」も流行しました。
名前の由来は諸説あり、「ジンの樽に猫のトムが誤って落ちてしまい、トムのフレーバーが付いたから」といった面白い伝説も残っているんですよ。
なお、オランダでは、従来の単式蒸留器(ポットスチル)で蒸留したスピリッツの品質が高かったため、ベースにモルトワインを使った甘口で濃厚なジュネヴァが生産され続けました。
また、ドイツに伝わったジュネヴァは、シュタインハーゲン村で「シュタインヘーガー」として独自の製法で造られるようになりました。
シュタインヘーガーはジュニパーベリーを発酵させて蒸留したスピリッツを使っており、マイルドな味わいが特徴です。
アメリカがジンに栄光を与えた
イギリス生まれのロンドンドライジンはアメリカにも渡り、1900年代初頭くらいからカクテルベースとして一気に脚光を浴びます。
カクテルに合うお酒として、どんどん人気になっていったんですね。
もともとアメリカで人気だったオランダ産のジュネヴァよりもロンドンドライジンが支持されるようになり、世界的に有名なスピリッツへと成長していきます。
ジンは「オランダで生まれ、イギリスで洗練され、アメリカが栄光を与えた」と言われているんです。
世界中でクラフトジン・プレミアムジンが登場
近年は、世界中の小規模生産者がご当地の原料や製法にこだわった個性的なジンを造り、「クラフトジン」として注目を集めるように。
また、大手メーカーからもオリジナリティを追求した高品質の「プレミアムジン」が次々に登場し、ジンの世界は大きな広がりをみせています。
日本においても、和のボタニカルを使った日本ならではのクラフトジンやプレミアムジンが増え、世界で高い評価を得ています。
日本で造られたジンは、日本人の舌に合って飲みやすいものが多いです!
ジンを試すなら、まずは国産ジンを選ぶのもいいですよ。
ジンの楽しみ方
さて、ジンの基礎知識を押さえたところで、次はジンのおいしい飲み方や、ジンと相性のよいおつまみを解説していきます。
ジンの飲み方
ジンは色々な表情の香りを楽しむお酒。
深い森の中のような香りもあれば、南国気分に浸れる香りもあります。
ジンを家で楽しむには、以下の方法があります。
- 【カクテル】家でバー気分を味わえる
- 【ストレート】ジン本来の味をガツンと堪能できる
- 【ロック】氷が溶けるにつれて香りが開く
- 【水割り・ソーダ割り】度数低めで気軽に楽しめる
まずは、どの飲み方にも共通で知っておきたい「ジンをより深く楽しむためのコツ」をお伝えしますね。
それは、「飲む香水」と呼ばれるジンの香りの変化をしっかり感じとるためのポイントです!
ちなみに、香り立ちのことを「ノート」と呼び、最初の香りを「トップノート」、途中の香りを「ミドルノート」、そして最後の香りを「ラストノート」と表現します。
- ●ジンの香りをしっかり感じるためのコツ
-
- 1.トップノートを楽しむ
- 飲む前にまずはグラスに鼻を近づけて、ジュニパーベリーや柑橘類などの軽い香りを感じる。
- 2.ミドルノートを楽しむ
- 口に含んで舌に広げながら、味わいと舌触り、香りを感じる。
- 3.ラストノートを楽しむ
- 喉越しを感じながら飲み込み、飲みこんだ後に戻ってくる香りを感じる。
ボタニカルのエッセンスを抽出して溶け込ませたお酒だからこそ、まるで香水のように香りの変化を楽しめます。
このコツを踏まえつつ、ジントニックやロックなど気になる飲み方に挑戦してみてくださいね。
ジンを楽しむ方法 #1
【カクテル】家でバー気分を味わえる
カクテルって、家で作るのは大変そう・・・と思っている人が多いかもしれませんが、ジンを使った有名なカクテルはレシピや材料がシンプルで、家でもトライしやすいんです!
ここでは、代表的な3つのカクテルのレシピをご紹介します。
ジントニック
ジンのカクテルといえば、最も有名なのがジントニックです。
ジンにトニックウォーターを注ぎ、レモンかライムを添えるだけのシンプルなレシピ。
ただ、そのシンプルさゆえに、ジンやトニックウォーターの銘柄、配合などにより味が大きく変わり、「ジントニックでバーテンダーの腕が分かる」とまで言われている奥深いカクテルなんです!
ちなみにトニックウォーターは、ボタニカルから抽出した成分を加えた炭酸飲料。
その独特の苦味と甘味が、ジンの爽やかな香りと相性抜群です。
- ジントニックのレシピ
- 【材料】
ジン 40ml・トニックウォーター 120ml・レモンかライム 1/6カット - 【作り方】
1.氷を入れたグラスにジンを注ぎ、軽くかき混ぜる
2.冷やしたトニックウォーターを、炭酸が抜けるのを防ぐため、なるべく氷にあてないようにゆっくり注ぐ
3.マドラーで軽くかき混ぜる
4.レモンかライムを飾る
マティーニ
マティーニは、「カクテルの傑作」「カクテルの王様」などと言われる辛口カクテル。
マリリン・モンローが出演する『七年目の浮気』など、数々の名作映画にも登場しています。
添えるオリーブはいつ食べてもOKですが、少しずつ食べながら飲むと味の変化が楽しめるそう。
- マティーニのレシピ
- 【材料】
ジン 45ml・ドライベルモット(白ワインにハーブやスパイスを配合したフレーバーワイン) 15ml・オリーブ 1個 - 【作り方】
1.氷を入れたミキシンググラス(普通のグラスでも代用可)にジンとドライベルモットを注ぎ、マドラーで軽くかき混ぜる
2.カクテルグラスに注ぎ、オリーブを飾る
※オリーブは小皿に入れて別添えにしてもOK
マティーニはアルコール度数が強いので、ゆっくり味わってくださいね!
ギムレット
ギムレットは、ライムジュースを使った甘めのカクテル。
ジン独特の苦みが少なくなるので、飲みやすいですよ。
アメリカの小説家、レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』の名台詞に使われて有名になりました。
- マティーニのレシピ
- 【材料】
ジン 45ml・ライムジュース 15ml - 【作り方】
1.シェイカーにジンとライムジュース、氷を入れてシェイクする
2.カクテルグラスに注ぐ
ライムジュースの代わりに生のライム果汁を使ってもOKです!
その場合、砂糖かシロップも少量加えてください。
ジンを楽しむ方法 #2
【ストレート】ジン本来の味をガツンと堪能できる
ジン本来の香りを楽しむならストレートもオススメです。
冷やさずに常温でいただくと、ジンのキレのよさをダイレクトに堪能できます。
もし刺激が強すぎる場合は、冷凍庫でトロトロになるまで冷やすと、口当たりがマイルドになりますよ。
アルコール度数が40~50度と大変高いので、ゆっくり味わい、くれぐれも飲み過ぎないようにしてくださいね。
悪酔いしないために、チェイサーも忘れずに。
ジンを楽しむ方法 #3
【ロック】氷が溶けるにつれて香りが開く
ロックもジンの香りを堪能できるオススメの飲み方です。
氷がじっくり溶けていくにつれて、香りがひらいていくのを楽しめます。
ロックに使う氷は、スーパーやコンビニで売っている純度の高いかち割り氷がオススメ。
ジンを楽しむ方法 #4
【水割り・ソーダ割り】度数低めで気軽に楽しめる
「ジン本来の味を味わってみたいけれど、アルコール度数が強いのはつらい・・・」という方には、水割りやソーダ割りがよいでしょう。
- ジンの水割り・ソーダ割りのレシピ
- 【材料】
ジン 40ml・水かソーダ水 120ml - 【作り方】
1.氷を入れたグラスにジンを注ぎ、軽く混ぜる
2.冷やした水かソーダ水をゆっくり注ぐ
※ソーダ水の場合、炭酸が抜けるのを防ぐためになるべく氷にあてないようにする
3.マドラーで軽くかき混ぜる
ちなみに、水割りやソーダ割りにスプーン1杯ほどの砂糖をよく混ぜたものは「ジン・スリング」、ソーダ割りにライムを絞り入れたものは「ジン・リッキー」というカクテルです。
ジンに合わせたいオススメのおつまみ
続いて、ジンとの相性がぴったりなオススメのおつまみを飲み方別にご紹介します!
ジントニックやソーダ割りなら、炭酸のおかげで喉越しがよいので食中酒にもぴったり。
基本的にどんなおつまみ、料理にも合いますよ。
一方、マティーニやロックなどアルコールが強い飲み方なら、ナッツやチーズのようなおつまみを合わせてじっくり飲むのがオススメです。
飲み方 | オススメのおつまみ |
---|---|
ジントニック、ソーダ割り | ・ビーフジャーキー、生ハム、スモークサーモン、スナック菓子など、塩気のきいたおつまみ ・バジルチキンなど、ハーブやスパイスのきいた料理 |
マティーニ | ドライフルーツ、ナッツ、チーズ |
ギムレット | ピクルス、ナッツ、ビーフジャーキー |
ストレート、ロック、水割り | レモンやライムなど柑橘系のフルーツ、チーズ、ナッツ |
ジンの選び方
ここからは、初心者の方がジンを選ぶ際のポイントをお伝えします。
ジンは、大手メーカーが出す手頃な銘柄から、少し価格が高めのクラフトジン・プレミアムジンまでたくさんの種類があり、それぞれ個性豊か。
以下の4つの選び方を参考に、自分にぴったりのジンを見つけてくださいね。
- 01.味わいで選ぶ
- 02.生産国で選ぶ
- 03.ボトルのデザインで選ぶ
- 04.定番ドライジンから始めてみる
それぞれの選び方について、詳しく説明していきましょう。
1.味わいで選ぶ
先ほどもお伝えしたとおり、ジンはジュニパーベリーを使うこと以外決まりがない、とても自由度が高いお酒。
そのため、銘柄によって味わいがまったく異なります。
自分好みの味を探すポイントは、ジンに使われているボタニカルをチェックすること。
ラベンダーや柚子、バラの花など銘柄によって本当にバラエティ豊かなので、好きな素材・気になる素材が使われていたらぜひ試してみてください。
また、最近はベースのスピリッツにこだわり、りんごやブドウなどを使って蒸留する変わり種のジンも増えているので、ベースのスピリッツに注目するのもオススメです。
2.生産国で選ぶ
ジンはその土地ならではの素材を使うことが多いです。
つまり、ご当地の食文化が感じられるお酒ということ。
ですから、単純に自分が好きな土地や行ってみたい土地のジンを選ぶのもオススメ。
もちろん、あえてまったく知らない産地のジンを選び、異国情緒を感じるのも粋ですね。
また、現地の料理に合うように造られていることが多いので、和食が好きなら日本のジン、フランス料理が好きならフランスのジンなど、好きな料理で決めてもGOODです。
現在、ジンは世界中で造られていますが、以下に主な産地とその特徴をカンタンに紹介しますね。
国 | 特徴 |
---|---|
イギリス | ・ジンといえばイギリスというほど、有名な銘柄が多くある ・まず定番の味を知りたいというときにオススメ |
オランダ | ・ジンのルーツであるジュネヴァが有名 ・個性豊かなドライジンも最近は多い |
スペイン | ・ジン消費量がトップクラスで、近年のクラフトジンブームを牽引 ・食中酒として飲みやすいジンが多い |
フランス | ブドウがベースのジンなど、ワイン造りの技術を活かしたジンがある |
ドイツ | クラフトジンブームの立役者となった「モンキー47」などが有名 |
日本 | 和の食材を使っており、日本人にも馴染みやすい味わいが多い |
3.ボトルのデザインで選ぶ
大小のメーカーから登場しているジンは、ボトルのデザインもバラエティ豊か。
まるでアートのように美しいボトルも少なくありません。
実はボトルのデザインには、そのジンの味や生産者のこだわりが表現されていることが多いので、CDをジャケ買いするように気に入ったボトルを選ぶのもひとつの手です。
おしゃれなボトルなら家に置くだけでインテリアになりますし、プレゼントにしてもいいですね。
4.定番ドライジンから始めてみる
ジンの世界はあまりにも広大。
銘柄が多く、味にも幅があるので、どう選んでよいのか迷ってしまいがち。
そんなときは、まず知名度の高い定番ジンを飲んでみるのがオススメです。
定番ジンの味を知っておくと、少しマニアックなクラフトジンを飲んだ際、味の個性がよく分かるようになります。
ジンには「ドライジン」とも呼ばれる「ロンドンドライジン」のほか、「ジュネヴァ」「オールド・トム・ジン」「シュタインヘーガー」など、さまざまな製法のジンがありますが、最も一般的なドライジンの定番銘柄をまずは選ぶとよいでしょう。
さて、ここからはいよいよ、ジンの専門家である三浦さんに厳選していただいたオススメのジン24選をご紹介します!
オススメのジン24選
今回、三浦さんに厳選していただいたジンは24本。
以下の5つのカテゴリに分け、「オススメの飲み方」とともに教えていただきました!
編集部では、三浦さんから伺った「ジンの香りをしっかり感じるためのコツ」をもとに、24銘柄すべてを試飲し、香りや味わいの感想をまとめました。
各銘柄ごとに使われているボタニカルやオススメの飲み方、ボトルのデザインなどもチェックしながら、飲んでみたいジンを探してみてくださいね!
どれも本当に個性豊かなので、気になるジンがきっと見つかるはずです!
それではまいりましょう!
まず飲んでみたい本場イギリスのジン 6選
ジンといえば、ロンドンで生まれたドライジンが主流。
そこで、まずはドライジンの本場であるイギリスの銘柄からご紹介します。
ジン初心者の方にぜひ押さえてほしい、定番・有名な銘柄を中心にセレクトしています。
1.ゴードン ロンドン ドライジン
-
価格:1,857円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 ジュニパーベリー オススメの
飲み方ジントニック 250年もの歴史があり、ジントニックを生んだとされる銘柄
1769年に誕生し、創業時のレシピが今も守られているジン。
世界180ヵ国で愛され、世界一売れているジンともいわれています。
高品質なジュニパーベリーの中からさらに厳選し、爽快でスパイシーな味わいを追求。
世界で初めてジントニックに使われたとされているので、まずはジントニックで飲むのがオススメです。
王室御用達で、ジントニックを生んだブランドともいわれています。
ジュニパーベリー主体の無骨な味わい。
ぜひライムをギュッと絞ったジントニックで味わってください。
2.ボンベイ・サファイア
-
価格:2,016円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 グレイン・オブ・パラダイス、オリス、リコリス、アンジェリカ、アーモンド、ジュニパーベリー、クベブベリー、コリアンダー、カシアパーク、レモンピール オススメの
飲み方ジントニック ジン人気を復活させた、青のボトルが美しい世界的ジン
青のボトルが印象深い「ボンベイ・サファイア」は1987年に誕生し、洗練された味わいでジン人気を復活させたプレミアムジン。
世界各国で職人が目利きしたボタニカルを使用し、ヴェイパー・インフュージョン方式によって華やかな香りを引き出しています。
ドライながらも甘みがあり、後味が繊細です。
ジンの人気を復活させた元祖プレミアムジン。
ライムは果汁を絞らず、ピールで香り付けだけしてクリアな味わいを楽しむのがオススメです。
3.ヘンドリックス ジン
-
価格:3,460円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 ジュニパーベリー、ダマスクローズ、キュウリ、オレンジピール、レモンピール、エルダーフラワー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、キャラウェイシード、クズブベリー、オリスルート、カモミール、ヤロウ オススメの
飲み方ジントニック バラの花とキュウリが香る個性的なプレミアムジン
スコットランドのウイスキー蒸留所が手がけるのは、バラの花とキュウリを使った個性的なプレミアムジン。
香水と形容するのにふわさしい華やかな香りと、青々しいフレッシュな香りが調和して、奥行きのある上品な風味を生んでいます。
高級感のあるシックなボトルで、ギフトにもオススメ。
キュウリと薔薇のエキスが香る、元祖クラフトジン。
ピーラーでスライスした薄いキュウリを沈めて、その清涼感とともに楽しんでみてください。
4.シップスミス ロンドンドライジン
-
価格:4,010円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 ジュニパーベリー、オリスの根、オレンジピール、アーモンドプードル、桂皮、コリアンダーシード、リコリスの根、レモンピール、シナモン、アンジェリカの根 オススメの
飲み方ジントニック クラフトジンの草分け!よりドライな味わいを追求した力強さが光る
2009年にロンドンにできた蒸留所による、クラフトジンのパイオニア的な銘柄。
18~19世紀頃の伝統的なレシピを追求しており、他のジンに比べて圧倒的にドライかつ力強い味わいが魅力です。
牧草のような清々しい香りの後に、ジュニパーベリーのスパイシーさやレモンの酸味が追いかけてきます。
約200年ぶりにロンドンに新設されたジン蒸留所による、クラフトジンのムーブメントを牽引する銘柄です。
ジントニックがオススメで、レモン、ライムはもちろんオレンジも合う万能選手。
5.ザ・ボタニスト
-
価格:3,165円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 カモミール、ヨモギ、セージ、アザミ、サンザシ、ウォーターミント、ニワトコ、ウッドセージ オススメの
飲み方ジントニック アイラ島で手摘みした自生のボタニカルを使用!
ウイスキーの聖地であるスコットランドのアイラ島で造られた「ザ・ボタニスト」。
原料には、ドライジンに定番の9種類のボタニカルのほか、アイラ島に自生している希少な22種類のボタニカルを手で摘んで使用。
31種類ものボタニカルが織りなす複雑な味わいと、ウッドチップ系のアロマオイルのような芳醇な香りが魅力です。
アイラ島に自生するボタニカルを独自の「ローモンドスチル」でゆっくりと蒸留した繊細な味わい。
レモンピールで軽く香りづけするのがオススメです。
6.No.3 ロンドンドライ・ジン
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価格:4,322円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 オランダ
※イギリスで企画され、オランダで製造公開されている原料 ジュニパーベリー、オレンジ ピール、グレープフルーツ ピール、アンジェリカ ルート、コリアンダー シード、カルダモン ポッズ オススメの
飲み方ジントニック 柑橘の香りが瑞々しい、英国最古のワイン商によるジン
300年以上の歴史をもつワイン商が手がけるプレミアム・ロンドンドライジン。
口に含んだ瞬間、オレンジやグレープフルーツの瑞々しい香りが弾けます。
スパイシーで爽やかな香りの奥には、ココアのような甘い香りも。
毎年数多くの賞を受賞しており、JALのファーストクラスにも採用されています。
英国最古のワイン商BB&Rが手掛ける華やかで香り高いロンドンジン。
ジントニックでシンプルに楽しんで。
まず飲んでみたい国産ジン 7選
次に紹介するのは、スピリッツの国際コンテストで受賞するなど、近ごろ世界的に注目度が上がっている日本のジン。
日本ならではのボタニカルが使われていて、日本人の味覚に合った銘柄が多いですよ。
7.ジャパニーズクラフトジン ROKU<六>
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価格:4,065円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール オススメの
飲み方ジントニック、ソーダ割り、お湯割り 旬に収穫した煎茶や柚子を、日本人の繊細な感性でブレンド
「ROKU」は、旬の時期に収穫した和素材のハーモニーが楽しめるジン。
桜や煎茶など6種を使い、日本人の職人技により重層的な香りとスムースな味わいを追求しています。
グラスに注ぐと、柚子のフレッシュな香りが部屋いっぱいに広がってびっくり!
山椒のピリッとした風味の後に、やさしく繊細な余韻が残ります。
正統派ロンドンドライジンの輪郭に、日本ならではの素材をのせた素晴らしいバランス。
柚子やスダチなど、日本の柑橘の香りをまとわせるとよいですよ。
8.ニッカ カフェジン
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価格:4,251円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 ジュニパーベリー、柚子、かぼす、甘夏、山椒、りんご オススメの
飲み方ジントニック、ソーダ割り 山椒が超スパイシー!シャープで刺激的な味わい
ニッカ伝統の「カフェスチル(カフェ式連続式蒸留機)」により、ベーススピリッツの甘みがしっかりと残り、後味がまろやかなジンです。
かぼすや甘夏の爽快感と山椒の超スパイシーな辛味が複雑に折り重なり、シャープな味わい。
ガツンとした刺激を求めている人にオススメです。
歴史ある「カフェスチル」を使用した力強い味わいに、華やかな山椒の風味が特徴です。
9.桜尾 ジン SAKURAO GIN ORIGINAL
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価格:2,100円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 ジュニパーベリー、レモン、ネーブル、夏ミカン、川根柚子、橙、ヒノキ、緑茶、赤紫蘇、高原生姜 オススメの
飲み方ジントニック、ソーダ割り 広島産の柑橘類をふんだんに使った、海外でも高評価のジン
100年の歴史がある広島の中国醸造が、レモンや柚子など9種類のご当地ボタニカルにこだわって造ったジンは、柑橘のフレッシュなアロマが魅力。
米国でトップクラスの鑑評会にて、国産ジンとして初めて”BEST OF GIN”を受賞しました。
えぐみのない穏やかな味わいなので、ジン初心者の方にもぴったりです。
広島県産の柑橘をふんだんに使用。
正統派の装いで、海外での評価も高まっています。
ソーダ割りにギュッとレモンを絞っても◎
10.季の美 京都ドライジン
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価格:4,653円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 ジュニパーベリー、オリス、檜、柚子、レモン、玉露、生姜、赤紫蘇、笹の葉、山椒(実)、木の芽 オススメの
飲み方ジントニック、ロック、お湯割り 日本のクラフトジンブームを牽引する、京都の「粋」が詰まった一本
日本初のジン専門蒸留所から誕生した銘柄。
米から造ったマイルドなライススピリッツをベースに、玉露や柚子、檜、山椒など日本ならではの11種類のボタニカルを調和させています。
京都・伏見の伏流水を使っていて、とてもまろやかな口当たり。
トニックで割ると瑞々しい柚子の味が引き立ちます。
日本のクラフトジンムーブメントを牽引し、一気に世界的な銘柄に。
ジントニックはもちろん、ロックやお湯割リもオススメです。
11.香の森
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価格:4,540円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 クロモジ枝、レモンピール、ジュニパーベリー、トチュウ葉、クロモジ葉、桑の実、杉の葉、カショウ、ショウガ、リコリス、セージ、カルダモン、ローズマリー、ローレル、オレンジピール、クコの実、松の葉、アンジェリカ、シナモン、アニスシード オススメの
飲み方ジントニック、ソーダ割り 養命酒が手がけた、まるで深い森の中にいるようなジン
「養命酒」のメーカーが出したクラフトジンは、深い森をイメージした香りが特徴。
日本の香木「クロモジ」を主役に、杉の葉や松の葉、クコの実など19種類を使っています。
森の中のような重厚感のある風味から、スパイスの甘い余韻へと香りが変化する様子が秀逸。
しっかりと辛口でキレのある味わいです。
養命酒製造が手がけるクロモジ香るジン。
オイル分が多く、重厚感のある香りです。
トニックと炭酸を半々で割っても◎
12.Japanese GIN 和美人
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価格:4,378円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 米、米麹、ジュニパーベリー、金柑、柚子、緑茶、レモン、辺塚橙、けせん、月桃、紫蘇、生姜 オススメの
飲み方ソーダ割り、ジントニック 焼酎の製法を活かした、ほのかな甘みの飲みやすいジン
鹿児島の焼酎メーカー、本坊酒造による「和美人」は、焼酎の製法を使ったジン。
米麹で仕込んだスピリッツをベースに、地元・鹿児島の金柑や柚子といった柑橘系のアロマと、生姜のスパイシーな風味などを合わせています。
日本酒のような甘い香りで飲みやすく、スモークサーモンと相性抜群でした。
鹿児島の素材と麹スピリッツの力強い風味が魅力。
ソーダ割り、もしくはソーダ割りに少量のトニックを加えて。
13.まさひろ オキナワジン
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価格:3,279円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 泡盛、シークヮーサー、ジュニパーベリー、グアバ(葉)、ゴーヤー、ローゼル(ハイビスカス属)、ピィパーズ(ヒハツモドキ) オススメの
飲み方ソーダ割り、ロック 泡盛感覚で飲みたい沖縄初のジン
泡盛の蔵元が造った沖縄初のクラフトジンは、沖縄ならではの素材をふんだんに使用。
ジュニパーベリーの引き立て役としてシークヮーサーの酸味を効かせ、ゴーヤーで味を引き締め、グァバの葉でほのかな甘みをプラスしています。
飲むと、奈良漬けのような独特の香りにびっくりしました!
泡盛をベースに、シークヮーサーやゴーヤーなど沖縄の素材を使用。
ソーダ割りかロックで、柑橘をギュッと絞って泡盛感覚で!
まず飲んでみたい世界のジン 5選
ここからは、先ほどご紹介したイギリスと日本以外の世界各国のジンをご紹介します。
白ブドウをベーススピリッツに使ったフランスのジンや、色が変化するカナダのジンなど、つい試してみたくなる個性的な銘柄ばかりです。
14.モンキー 47 ドライ・ジン
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価格:5,233円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 ドイツ 公開されている原料 ジュニパーベリー、クランベリー、エルダーフラワー オススメの
飲み方ジントニック 47種類ものボタニカルが複雑に絡み合う、ドイツの人気ジン
世界有数の蒸留技術をもつドイツ・ブラックフォレストで2008年に誕生し、その華やかな香りで大人気になったプレミアムジン。
47種類ものボタニカルを使用していて、シトラス、フローラル、スパイシー、ビターなど複雑なテイストが絶妙なバランスで絡み合っています。
バニラのような爽やかな甘みで、とても飲みやすいですよ。
「飲む香水」とも形容される素晴らしいアロマで世界を席巻。
シンプルにトニックで割って、芳醇な香りとクランベリーの味わいから続く甘い余韻を楽しんでほしいです。
15.ジーヴァイン ジン フロレゾン
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価格:3,798円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 フランス 公開されている原料 白ブドウ(ユニ・ブラン種)、ユニ・ブランのエッセンス オススメの
飲み方ジントニック 白ブドウのスピリッツがベースのフローラルな香り
フランス・コニャック地方の白ブドウ(ユニ・ブラン種)から造られたスピリッツを使った異色。
ユニ・ブランの花のエッセンスや9種類のボタニカルが溶け込んだジンは、鼻に届くフローラルな甘い香りがたまりません。
編集部ではとくに女性メンバーから「とがった味がしなくておいしい!」と高評価でした。
白ブドウの花のアロマと滑らかな飲み口が特徴。
トニックで割るだけで、上品なカクテルのような仕上がりに。
白ブドウを浮かべるのもよいでしょう。
16.エンプレス1908
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価格:3,955円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 カナダ 公開されている原料 フェアモントエンプレスブレンドティー、ジュニパー、グレープフルーツピール、コリアンダーシード、バラ、バタフライピー、ジンジャールート、シナモン オススメの
飲み方ジントニック SNS映えも◎青からピンクに変化する、カナダ発の美しいジン
カナダの「ヴィクトリア蒸留所」と老舗ホテルが共同開発したジンは、天然のバタフライピーの花から抽出した青色が美しく、SNSでも「映える」と大人気!
スパイシーで辛口な味わいで、ジントニックにすると、柑橘のやさしい香りがいっそう引き立ちます。
深い青色は、トニックを加えると酸により少しずつ美しいピンク色に変化していきます。
17.ル・ジン クリスチャン・ドルーアン
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価格:4,879円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 フランス 公開されている原料 リンゴ、ジュニパーベリー、ジンジャー、バニラ、レモン、カルダモン、シナモン、アーモンド、ローズ オススメの
飲み方ジントニック、ソーダ割り カルヴァドスの名門による、熟成したリンゴの香りが華やかなジン
カルヴァドス(リンゴの蒸留酒)を造るフランスの名門が手がけたジン。
自社果樹園で栽培された30種類ものリンゴでベーススピリッツを造り、ジンジャーやバニラなど8種類のボタニカルを個々に蒸留してからブレンド。
よく熟成したリンゴのアロマにほのかな甘みが感じられ、リラックスタイムにゆっくり味わいたくなります。
リンゴの華やかな香りが広がるジンは、ロックやソーダ割りも◎
トニックで割ると、よりリンゴ感が増します。
18.テヌ・ジン
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価格:6,050円(税込)
(※2022年1月11日時点の公式オンラインショップを参考にしています)生産国 フィンランド 公開されている原料 ジュニパーベリー、リンゴンベリー、野バラ、オリスルート オススメの
飲み方ジントニック フィンランドの野生のボタニカルによる、妖艶な余韻を楽しめる
フィンランドの原生林のボタニカルと湧水を使った「テヌ・ジン」。
希少な野生のバラやリンゴンベリーがもたらす香りはフローラルで、森に吹く風を思い起こします。
リンゴのような甘みに、ミカンの皮に似たビターな味わいが複雑に絡み合っているのが見事。
世界的なアーティストによるラベルも美しく、ギフトにもオススメ。
リンゴンベリーとバラの芳醇な香りに、やや湿度を感じる深い森のような味わい。
トニックで割って、飲み込んだ後の妖艶なもどり香を楽しんでください。
食事に合わせやすいジン 3選
スッキリと爽やかな飲み口のジンは、食事中にぴったりな銘柄もたくさんあります。
どんな料理とも合わせやすく、食中酒として特にオススメしたい3本をご紹介します。
19.ジャパニーズジン 翠(SUI)
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価格:1,518円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 日本 公開されている原料 柚子、緑茶、生姜、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール オススメの
飲み方ソーダ割り 日本の食卓でおなじみのボタニカルが香り、どんな食事にもぴったり
「翠(SUI)」は、日本人の食事に合う、清々しい味わいを追求したジン。
ジンに定番のボタニカル8種に加え、日本の食卓でおなじみの柚子、緑茶、生姜を使用。
柚子の爽快感と緑茶の旨味、生姜のピリッとした辛味が、さまざまな食事のおいしさを引き立ててくれます。
クセがなく飲みやすいので、あらゆる人にオススメ。
本格派のジンの装いに、日本人好みの味わいを溶け込ませた絶妙なバランス。
気軽にソーダ割りで、季節の果物を加えて自由に飲んでいただきたいです。
20.ボビー BOBBY’S
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価格:5,004円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 オランダ 公開されている原料 ジュニパーベリー、レモングラス、シナモン、クローブ、コリアンダー、ローズヒップ、フェンネル、キュベブペッパー オススメの
飲み方ジントニック、ソーダ割り レモングラス香るエキゾチックなフレーバーが食欲を刺激する
ジン発祥の地ともいわれるオランダ・スキーダムで造られる「ボビー」は、アジアのニュアンスを感じるエキゾチックな香りが特徴。
シトラスの甘さとレモングラスのスッキリとしたアロマが食欲を刺激して、スパイシーなエスニック料理はもちろん、和食やイタリアンなどさまざまな料理に合いそうです。
レモングラスとコブミカンが香るオリエンタルなフレーバー。
ソーダ割りにレモンを絞ったレモンサワーで食事に合わせるのも◎
21.ジンクス オールドトムジン
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価格:3,498円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 ジュニパーベリー、リコリス、スウィートオレンジピール、ビターオレンジピール、レモンピール、グレインズオブパラダイス、コリアンダーシード、アンゼリカルート オススメの
飲み方ソーダ割り、ロック 柑橘の香りが鮮烈なオールドスタイルのジンは揚げ物にも!
イギリスでドライジンが誕生する前から親しまれてきた、甘みのある「オールド・トム・ジン」を現代風にアレンジした一本。
オレンジの控えめな甘さとともに感じる、柑橘類の鮮烈な香りが印象的!
炭酸水で割ると、かなりサッパリするので、レモンやライムを少し絞るとアクセントになります。
唐揚げなどの揚げ物にもぴったり!
やや甘めのオールドトムスタイルに柑橘の味わい。
ソーダ割りにオレンジスライスも◎
ジンのルーツを辿るレジェンドジン 3選
ここでご紹介するのは、ジンのルーツを辿るジンです。
オランダで生まれ、本場イギリスだけでなくドイツでも独自の進化を遂げ、アメリカでカクテルベースとして花開いたジンの歴史を五感で感じとれる3本。
もちろん、香りや味も素晴らしいんです。
22.ボルス ジュネヴァ
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価格:4,200円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 オランダ 公開されている原料 ジュニパーベリー オススメの
飲み方ストレート、ロック まるでウイスキーのように芳醇なジュネヴァ
ジンの原型ともいわれ、19世紀にはカクテルベースとしてアメリカで一大ブームになった「ジュネヴァ」のレシピを忠実に再現。
飲むと、少しツンとしたビターな香りの奥に、パンや草原のような豊かな香りが広がります。
その香りを追いかけてくるのは、ウイスキーの樽やキャラメルのような芳醇な味わい。
キンキンに冷やしたストレートやロックで、モルトの風味をキュッと堪能してみてください。
23.シュリヒテ シュタインヘーガー
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価格:1,998円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 ドイツ 公開されている原料 ジュニパーベリー オススメの
飲み方ストレート、ロック 生のジュニパーベリーを使った、マイルドでやさしいドイツのジン
ドイツで最も有名なジン・ブランド。
ドイツ産の生のジュニパーベリーを使用し、ライトでクセのない香りに仕上げているのが特徴です。
味わいもマイルドでやさしく、なぜか粉ものを食べているときの安心感を思い出しました。
さすがシュタインヘーガー、他のジンとは一味違うので、試す価値ありです!
ビールのチェイサーとして、ストレートでキュッと飲むのが現地のスタイル。
丸みのある味わいが魅力です。
24.プリマス・ジン
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価格:1,579円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)生産国 イギリス 公開されている原料 ジュニパーベリー、コリアンダー、カルダモン オススメの
飲み方ロック、ジントニック ドライマティーニの誕生に関わったとされるレジェンドジン
ドライマティーニやギムレットの誕生に寄与したとされる伝説のジンで、現在も世界中のバーテンダーに支持されています。
ジュニパーベリーのフレッシュな香りと、コリアンダーなどのスパイシーな香りが絶妙なバランス。
ガツンとした味わいなので、トニックの味に負けずにしっかり共存してくれます。
カクテル用に常備したいです!
ライムとの相性抜群!
氷でしっかり冷やし、ライムをたっぷり絞ってギムレット風、もしくはドライ・ベルモットを垂らしてマティーニ風もオススメです。
最後に
ジン初心者の方に飲んでいただきたいオススメのジン24選をご紹介してきましたが、気になる銘柄は見つかったでしょうか?
ジンが「飲む香水」と呼ばれていると知ったときは「大げさなんじゃない?」と思ったのですが、実際にグラスに注いだ瞬間の華やかな香りには本当に驚きました!
口に含んだとき、飲みこんだときと、香りが刻々と変化していくのも感動的なので、ぜひ一度体験してみていただきたいです!
それでは、またお会いしましょう♪
協力:SUNTORY