この記事はアフィリエイト広告および、サントリー株式会社のプロモーションを含みます。
「ウイスキーを飲んでみたいけど、どんな銘柄がおすすめなのかな?」
「ウイスキーのおいしい飲み方はロック?それともハイボール?」
「高いウイスキーを買って失敗したらどうしよう・・・!」
ウイスキーといえば、テレビでハイボールの大人っぽいCMが流れていたり、センスのいい雑誌で定期的に特集が組まれているお酒。
あまりウイスキーを飲んだことがない人でも、「ちょっと挑戦してみたいな」「ウイスキーが飲めるようになったらカッコいいかも」なんて思っちゃいますよね。
そこで今回、ウイスキー初心者の方におすすめのウイスキーをご紹介すべく、プロ監修のもと、この記事を企画しました。
そのプロの方とは、日本で10人しかいない「マスター・オブ・ウイスキー」の1人で、『BAR新宿ウイスキーサロン』などを展開する静谷和典さんです!
記事内で紹介しているおすすめのウイスキー28銘柄すべてに丁寧なコメントをいただいたほか、おすすめの飲み方や合わせたい料理まで教えていただきました!
『BAR新宿ウイスキーサロン』の静谷です。
ウイスキーは蒸留方法や熟成させる樽・年数などさまざまな要素が絡み合うことで、銘柄ごとに異なる香りや味わいが生まれます。
そして、その個性を最大限に引き出す飲み方や、相性のよい料理(ペアリング)があるんです。
ウイスキー初心者の方は、ぜひおすすめの飲み方やペアリングから試してみてください。
ウイスキーはバーで飲むイメージが強いかもしれませんが、実はハイボールや水割りなら食事に合わせやすいですし、食事の後だったらロックやハーフロックでじっくり楽しむのもいいですね。
コツさえつかめば、どの飲み方もカンタンにできるので、家飲みにぴったりなんですよ。
ということで、編集部が試飲したおすすめのウイスキー28選や、ウイスキーをより楽しむための基礎知識についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
申し遅れました!
ウイスキーの世界にどっぷりハマっている、Betters編集部の宮本です。
ところで、たいていのウイスキーは1本あたり700ml。
「もし買ってみて気に入らなかったら飲みきれないかも・・・」と不安に思っている方がいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、まずはハーフボトルで試してみるのもありです!
今回ご紹介する28選の中にも、ハーフボトルを販売しているウイスキーがあります。
本編に入る前に、まずはハーフボトルを扱う銘柄のおすすめ4選をご紹介しますね。
ハーフボトルで試せるおすすめのウイスキー 4選
洋梨のようなフルーティーな香りと樽香が、奥深く複雑な味わいを生み出している逸品です。
キャラメルマキアートを思わせる芳醇でとろけるような甘みに、フルーティーな爽やかさも。
余韻に感じられるトロピカルフルーツのようなアロマも素晴らしいです。
ハイボールはもちろん、グレープジュースで割ったりと、家飲みが楽しくなる一本です。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、さっそくウイスキーの飲み方から学んでいきましょう!
目次
■この記事を監修いただいた専門家
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静谷 和典さん
株式会社ロイヤルマイル代表取締役。『BAR LIVET』『BAR新宿ウイスキーサロン』の2店舗のオーナーバーテンダー。
「ザ・グレンリベット」との出会いからウイスキーを学び、ウイスキー検定では3階級日本1位を達成。
2019年には史上最年少でマスター・オブ・ウイスキーを取得。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティションでは3年連続で審査員を務め、雑誌ウイスキーガロアの公式テイスターとしても活動している。
現在はウイスキーを使ったカクテル、ウイスクテイル(Whisktail)を自店はじめ、イベント会場、他店のBARカウンターにて振る舞い、ウイスキーベースカクテルの可能性を啓蒙。
また2020年よりYouTubeでも《バーテンダーしずたにえん》として情報を発信。
ブレンダーチームグレンマッスルのメンバーとしても活動中。YouTube:バーテンダーしずたにえん【新宿ウイスキーサロン】
Twitter:@whisktail
ウイスキーをおいしく味わう飲み方・おつまみ
まずはウイスキーをおいしく飲む方法や、ウイスキーにぴったりのおつまみをお伝えしていきます。
ウイスキーの飲み方
始めにウイスキーの代表的な飲み方をご紹介します。
家でウイスキーを飲む場合、以下のような飲み方がカンタンでおすすめです。
飲み方 | 特徴 |
---|---|
ストレート | ウイスキー本来の味をダイレクトに楽しめる! |
ロック | 氷が溶けるにつれて味の変化を堪能できる |
水割り | 食事に合わせやすい! |
ハーフロック | ロックよりも度数低めがいいならコレ! |
ハイボール | 爽快感が引き立ち、食中酒に断然おすすめ! |
トワイスアップ | 常温の水がウイスキーの香りを際立たせてくれる |
ホットウイスキー | 自分好みのトッピングを見つけるのが楽しい! |
さっそく、それぞれの飲み方を順に説明していきますね。
ウイスキーの飲み方 #1
【ストレート】ウイスキー本来の味をダイレクトに楽しめる!
ストレートは、ウイスキーに何も加えずに飲む方法。
ウイスキー本来のおいしさをじっくり、ゆっくり味わってみたいときにおすすめです。
ストレートで飲むときに、必ず用意したいのがチェイサー。
チェイサーとは、アルコール度数が強いお酒の合間に飲む飲み物のことで、一般的には水を指します。
ウイスキーとチェイサーを交互に飲むことで、ウイスキーの味わいをより堪能しやすくなり、悪酔いも防げるんです。
チェイサーは水と決まっておらず、炭酸水、ミルク、コーヒー、紅茶など色々と試してみると楽しいですよ!
たとえば、香りが強いバーボンには、生姜の清涼感が鼻を抜けるジンジャーエールがおすすめです。
ウイスキーの飲み方 #2
【ロック】氷が溶けるにつれて味の変化を堪能できる
ロックは口が広くて背が低い「ロックグラス」に大きめの氷を入れ、ウイスキーを注ぐ飲み方。
最初はウイスキー本来の芳醇な香りと、とろけるような舌触りが感じられますが、氷が少しずつ溶けるにつれて、なめらかな口当たりになり味の変化が楽しめます。
氷で冷やすと香りが和らぎ飲みやすくなるので、ウイスキー初心者の方にはおすすめの飲み方です。
- ロックの作り方
- 1.ロックグラスに大きめの氷を入れる
2.ウイスキーを適量注ぎ、マドラーで軽く混ぜる
氷は市販のかち割り氷が溶けにくくておいしいです。
氷が奏でる「カラン」という音も、至福の時間を演出してくれます。
ウイスキーの飲み方 #3
【水割り】食事に合わせやすい!
水割りは、氷を入れたグラスにウイスキーと水を注ぐ飲み方です。
ウイスキー1に対し、水を3倍ほど入れるのがおいしい割合だといわれていますが、好みの濃さで楽しんでみてください。
水割りに使う水は、水道水だとカルキ臭がしてウイスキーの味を邪魔してしまうので、ミネラルウォーターを用意しましょう。
水割りにするとウイスキーの個性が丸くなり、食事にも合わせやすくなりますよ。
- 水割りの作り方
- 1.グラスに氷をたっぷり入れる
2.ウイスキーを適量注ぎ、マドラーでしっかり混ぜて冷やす
3.ウイスキー1に対し3倍程度のミネラルウォーターを注ぎ、軽く混ぜる
ウイスキーの飲み方 #4
【ハーフロック】ロックよりも度数低めがいいならコレ!
ハーフロックは、ロックと水割りの中間のイメージです。
ロックグラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーと水を同量注ぎます。
ロックだと強すぎるけれど、水割りだと薄くて物足りないというときにハーフロックはおすすめです。
ハーフロックを作るときは、水割りと同様、水より先にウイスキーを注いで氷でよく冷やしてください。
ウイスキーが冷えることで香りが穏やかになり、キレのある飲み口になります。
- ハーフロックの作り方
- 1.ロックグラスに大きめの氷を入れる
2.ウイスキーを適量注ぎ、マドラーでしっかり混ぜて冷やす
3.ウイスキーと同量のミネラルウォーターを注ぎ、軽く混ぜる
ウイスキーの飲み方 #5
【ハイボール】爽快感が引き立ち、食中酒に断然おすすめ!
CMでもおなじみのハイボールは、ウイスキーをソーダ水で割った飲み方。
爽快でキレのある飲み口で、食中酒としてぴったりです。
レモンを絞ったりレモンのスライスを入れたりすると、爽やかな味わいがよりいっそう引き立ちます。
ウイスキーによっては、ジンジャーエールやトニックウォーターなど、ソーダ水以外の炭酸飲料で割るのもおいしいですよ。
- ハイボールの作り方
- 1.グラスに氷を入れる
2.ウイスキーを適量注ぎ、マドラーでしっかり混ぜて冷やす
3.炭酸が抜けないよう、ソーダ水を静かに注ぐ(ウイスキー1に対し、ソーダ水3~4が目安)
4.マドラーで軽く混ぜる
ウイスキーの飲み方 #6
【トワイスアップ】常温の水がウイスキーの香りを際立たせてくれる
トワイスアップとは、ウイスキーと常温の水を同量混ぜる飲み方。
ウイスキーの芳香がはっきりと感じられるので、ブレンダーが味をチェックするときもトワイスアップで飲むそうです。
グラスを静かに揺らして立ちのぼる香りを堪能するのも趣があります。
- トワイスアップの作り方
- 1.ワイングラスなど脚付きのグラスにウイスキーを適量注ぐ
2.ウイスキーと同量のミネラルウォーターを注ぐ
ウイスキーの飲み方 #7
【ホットウイスキー】自分好みのトッピングを見つけるのが楽しい!
ホットウイスキーは、ウイスキーをお湯で割る飲み方。
ウイスキーが温まることで香りがいっそう膨らみ、夜寝る前などのリラックスタイムにぴったりです。
レモンやシナモンスティック、ジャムをトッピングしたりと、アレンジレシピも豊富。
自分好みの味わいを見つけるのも楽しいですね。
グラスはあらかじめ温めておき、80度くらいのお湯を注ぐのがコツです。
- ホットウイスキーの作り方
- 1.耐熱のカップにお湯を入れ、カップを温めておく
2.ウイスキーを適量注ぐ
3.80度くらいのお湯を注ぐ(ウイスキー1に対し、お湯2~3が目安)
4.マドラーで軽く混ぜる
5.好みでレモンの輪切りやシナモンスティック、ジャム、ドライアップルなどをトッピングする
ウイスキーにおすすめのおつまみ
ウイスキーはそれ自体の個性が強いので、どんなおつまみを合わせればいいのか悩んでしまいますよね。
でも実は、ウイスキーに合うおつまみはたくさんあるんです!
以下は、ウイスキーとの相性がよい代表的なおつまみ。
この図のおつまみなら、ロックやストレートなど、基本的にどんな飲み方でもOKです。
ちなみに、お酒とおつまみのマリアージュは「似たもの同士」を合わせるのが鉄板。
なので、スモーキーな香りが強いウイスキーには、スモークチーズやスモークサーモン、いぶりがっこのように燻製系のおつまみを一緒にいただくと、お互いの香りを引き立て合ってくれるんです。
また、ハイボールであれば、甘苦い複雑な味わいと炭酸の爽快感が食事のおいしさを際立たせてくれます。
唐揚げなどの揚げ物や肉料理といった脂っこい食事はもちろん、たこ焼きなどソース系のおかず、出汁のきいた和食、辛くてスパイシーなエスニック料理など、あらゆる料理と相性バツグンです。
のちほど、おすすめの銘柄ごとにぴったりのおつまみ(ペアリング)もお伝えするのでお楽しみに!
ウイスキーのおいしい飲み方を押さえたら、次はウイスキーの選び方を解説していきます!
もし、すぐにおすすめのウイスキー28銘柄を知りたいという方は、以下のリンクをクリックしてくださいね。
ウイスキーの選び方 4つ
ウイスキーは世界中でさまざまな銘柄が販売されており、どんなウイスキーが自分に合っているのか分からず悩んでしまいますよね・・・。
自分好みのウイスキーを探すときは、選び方のコツを知っておくといいんです。
それは、以下の4つです。
- 01.ボトルのサイズで選ぶ
- 02.香りや味わいで選ぶ
- 03.飲み方で選ぶ
- 04.価格で選ぶ
順番に詳しく説明していきますね。
1.ボトルのサイズで選ぶ
たいていのウイスキーは、フルボトルの容量が700mlと多めです。
そのため、いざフルボトルを買おうとすると「もし好みの味じゃなかったらどうしよう」「飲み切れなかったらどうしよう」と不安になってしまうかもしれません。
そんなときにおすすめしたいのが、いわゆる「ハーフボトル」と呼ばれる、フルボトルよりも容量が少ないウイスキー。
ハーフボトルをラインナップしている有名な銘柄がたくさんあるので、まずはハーフボトルから試してみて、気に入ったらその銘柄のフルボトルや似た味わいの銘柄にも挑戦してみるとよいですよ。
ちなみに、今回ご紹介するウイスキー28選の中で、ハーフボトルをラインナップしているのは以下の銘柄です。
●銘柄(クリックするとAmazonの販売ページに移動します)
2.香りや味わいで選ぶ
ウイスキーは原料の穀物や樽での長期熟成による、複雑で奥深い香りと味わいがします。
ただ、銘柄によって香りと味わいは異なり、はちみつやバニラのようにやさしい甘みのウイスキーもあれば、まるで正露丸を思わせるほどスモーキーでクセが強めのウイスキーもあります。
だから、ウイスキーを選ぶときはその銘柄の香りと味をチェックすると、自分好みの一本を見つけやすいですよ。
たとえば、世界五大ウイスキー(スコットランド、アイルランド、日本、アメリカ、カナダ)は産地ごとに以下のような香りと味わいの傾向があります。
もちろん同じ産地でも銘柄によって個性豊かですが、目安として覚えておくと、選ぶときに参考になります。
(世界五大ウイスキーの詳細は、記事後半の基礎知識で詳しくご説明します)
生産国 | 呼称 | 香りや味の特徴 |
---|---|---|
スコットランド | スコッチウイスキー | 地域によっても特徴が異なり、アイラ島は「薬品系」と呼ばれるクセの強い銘柄が多い。 |
アイルランド | アイリッシュウイスキー | スモーキーフレーバーがない銘柄が多く、軽やかで飲みやすい。 |
日本 | ジャパニーズウイスキー | クセが少なく、口当たりが柔らかいものが多い。 スコッチウイスキーに近い風味のものも。 |
アメリカ | アメリカンウイスキー | バーボンウイスキーは甘みが強くまろやかな味わい。 テネシーウイスキーはクセが少なくフルーティーな味わいの銘柄が多い。 |
カナダ | カナディアンウイスキー | 口当たりが軽くなめらかな味わい。 |
また、気になるウイスキーの紹介文を読んだりすると、初めて見聞きするような表現に出会うことが多いかもしれません。
ウイスキーには、ウイスキーならではの香りや味わいの表現が多彩です。
たとえば、「カラメルのような焦げた甘い香り」とか「煙っぽい」といった表現ができるんです。
こうした表現を知っておくと、ウイスキーを選ぶときに参考になるほか、ウイスキーをよりいっそう堪能できるようになりますよ。
ウイスキーのさまざまな表現の中から、少し分かりにくいけれど、よく使われる表現について、以下で解説します。
表現 | 意味 |
---|---|
スムース(スムーズ) | ウイスキーの複雑な香りや味わいが調和していて、飲んだときの舌触りや喉ごしがよい。 |
マイルド | 味わいがまったりとして、やわらかい。 |
ノーブル | 香りと味わいの完成度が高い。 |
オイリー | 植物性のオイルのようなとろみ。 生クリームのような穏やかな香りを指すこともある。 |
スモーキー | ピート(泥炭)由来の独特の煙たい香り。 ※スコッチウイスキーや一部のジャパニーズウイスキーは、モルトを乾燥させるためにピートを燃料に用いるので、ウイスキーが燻した香りをまとう |
ピーティー | スモーキーと同じくピート香が強いという意味だが、とくに芳しく魅力的な香りの際に使われる。 |
ヨード香 | ピートに混ざった海藻由来のヨード(ヨウ素)の香り。 磯の香り、海の香り、正露丸の香りなどともいわれる。 ※アイラ島のスコッチウイスキーによく使われる |
ソルティー(ブリニー) | 塩水や海水のような塩辛さ。 |
エステリー | 熟成中の化学反応で生まれる「エステル」由来の、花や果実のような華やかで甘い香り。 |
モルティ― | 原料のモルト由来のリッチで旨味のある香り。 |
ウッディー | 熟成に用いられる木樽由来の香り ※代表的な木樽はオーク樽やミズナラ樽だが、シェリー樽やワイン樽を使うウイスキーもあり、木樽ごとに香りも個性豊か |
3.飲み方で選ぶ
ウイスキーは銘柄によっておすすめの飲み方が異なります。
ですから、「ロックやストレートでゆっくり味わいたい」「食事中にハイボールや水割りを飲みたい」など、飲みたいシーンや飲み方でウイスキーを選ぶのもおすすめです。
この後にご紹介するウイスキー28選は、銘柄ごとにおすすめの飲み方もお伝えするので参考にしてくださいね。
今回のラインナップは、さまざまな飲み方で楽しめる「万能ウイスキー」ばかりです!
ぜひ色々な飲み方を試してみてください。
4.価格で選ぶ
ウイスキーは1,000円程度で買えるお手頃な銘柄から数十万円、数百万円もする高級銘柄まであり、価格がピンキリ。
一般的に価格が高くなるほど、ウイスキーの熟成年数が上がり、風味も奥深く複雑になると言われています。
ですが、熟成年数が高いからといって自分好みの味わいかどうかは分からないので、高価格のウイスキーを選べばいいというわけではありません。
ウイスキー初心者の方がまず飲むなら、質が高くて飲みやすい銘柄が多い3,000円~6,000円くらいの価格帯を選ぶのがおすすめ。
その価格帯で気に入る銘柄があったら、次は似たタイプで1万円前後の少し高級な銘柄に挑戦してみると、ウイスキーの世界がぐっと広がりますよ。
食事に合わせてハイボールで気軽に楽しみたいなら、1,000円~2,000円くらいの銘柄がコスパ◎です。
さて、ここからはいよいよ、おすすめのウイスキー28選をご紹介していきますね!
初心者におすすめのウイスキー28選
今回、編集部は、ECサイトの口コミ分析などさまざまな調査を通じて、初心者の方におすすめの28本のウイスキーを選定。
それらをすべて試飲し、香りや味わいの感想をまとめました。
また、ウイスキーの専門家である静谷さんに、銘柄ごとのおすすめの飲み方のほか、おつまみとのペアリングも教えていただきましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
世界五大ウイスキーの産地別に、以下の順番でご紹介していきます。
- ●スコッチウイスキー 11選
- ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年
- グレンフィディック12年スペシャルリザーブ
- シーバスリーガル ミズナラ 12年
- ザ・グレンリベット12年
- タリスカー 10年
- ボウモア 12年
- バランタイン 17年
- ラフロイグ 10年
- アードベッグ 10年
- ラガヴーリン 16年
- ザ・マッカラン トリプルカスク12年
- ●アイリッシュウイスキー 2選
- ●ジャパニーズウイスキー 9選
- サントリーウイスキー 角瓶
- サントリーウイスキー 知多
- イチローズモルト モルト&グレーン
- フロム・ザ・バレル
- サントリーワールドウイスキー「碧 Ao」
- シングルモルト余市
- サントリーシングルモルトウイスキー 白州
- サントリーシングルモルトウイスキー 山崎
- サントリーウイスキー響 JAPANESE HARMONY
- ●アメリカンウイスキー 4選
- ●カナディアンウイスキー 2選
スコッチウイスキー 11選
スコッチウイスキーは、世界五大ウイスキーの中で最も生産量が多いウイスキー。
ピートによるスモーキーな風味の銘柄が多いんです。
1.ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年
-
価格:2,527円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 スコットランド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングダークチョコレート、タレ系の焼き鳥 「ブレンドの傑作」と称される絶妙なバランスのスコッチ
世界初のブレンデッドスコッチである「ブラックラベル12年」。
レーズンのような香りとスモーキーさが心地よく広がります。
さすがブレンデッドだけあって、さまざまな味わいを感じられ、どことなくオレンジが顔を見せます。
スモーキーとフルーティーをあわせもつ、バランスの取れたまろやかな味わい。
どんな飲み方にもマッチしやすい、コスパのいい1本です。
世界で最も飲まれているブレンデッドスコッチウイスキー。
キーモルト(モルト原酒)はフルーティーな「カーデュー」やスモーキーな「タリスカー」など数十種類にも及びます。
2.グレンフィディック12年スペシャルリザーブ
-
価格:3,686円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 ハイランド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリングバナナチップス、青肉のメロン 世界初のシングルモルトは洋梨のようにフルーティーでコスパ◎
世界で初めてシングルモルトとして売り出された銘柄。
ウイスキーの聖地ともいわれるスペイサイドの蒸留所で12年以上熟成させたモルト原酒のみを使っています。
洋梨のようなフルーティーな香りの奥に穏やかな樽香が感じられ、飲むとはちみつのような甘みが上品に広がります。
コスパが素晴らしく、初心者の方でも試しやすいですよ。
現在、世界で最も販売されているシングルモルト。
三角形のボトルは、ウイスキーの製造に必要な要素である水・麦芽・風土を表しています。
3.シーバスリーガル ミズナラ 12年
-
価格:3,552円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 スコットランド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリングホワイトチョコレート、和梨 和食にも合わせやすい!ミズナラ樽の繊細な香り
日本のウイスキーファンのためにブレンドされた特別なスコッチウイスキー。
日本原産の希少なミズナラ樽で仕上げられているため、日本人にはおなじみの白檀のお香のような独特で甘い香りが特徴的です。
リッチでスムースな味わいに繊細な樽の香りやフルーティーさが合わさって、贅沢な余韻を楽しめます。
和食にも合わせやすく、デイリーユースにおすすめ。
スペイサイドモルトを中心に、ミズナラの樽で熟成された原酒をブレンド。
華やかな香りの奥底にはミズナラ由来のオリエンタルなスパイシーさも感じられ、複雑なハーモニーが楽しめます。
4.ザ・グレンリベット12年
-
価格:3,765円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 スペイサイド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリングオランジェット、アップルパイ シングルモルトの原点!芳醇でとろけるような甘さとフルーティーな香り
「全てのシングルモルトの原点」として世界的に知られるスタンダードなシングルモルト。
「グレンフィディック」とともにスペイサイドを代表する銘柄です。
バニラやキャラメルマキアートを思わせる芳醇でとろけるような甘い風味の奥に、れんげの花のはちみつのようなフルーティーな爽やかさがあります。
初心者の方なら、ハイボールにしても◎
シングルモルトの金字塔。
「ザ・グレンリベット」の功績がなければ、シングルモルトはもちろん、ブレンデッドウイスキーの現在のブームもなかったでしょう。
中硬水のマザーウォーターにより、ミネラリーかつフルーティーなテイストが楽しめます。
5.タリスカー 10年
-
価格:4,041円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 スカイ島 アルコール
度数45.8% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、お湯割り おすすめの
ペアリング炙りベーコン、いぶりがっこ 潮の香り漂うスパイシーな味わいのシングルモルト
スコットランドの小さな島「スカイ島」で生まれた「タリスカー 10年」。
厳しい海洋性気候の中で生まれ育ってきたこのウイスキーのラベルには、「MADE BY THE SEA」と書かれていて、海への感謝などを示しています。
そんな「タリスカー 10年」の香りは、まさに海にいるような潮風を思わせます。
スモーキーさの中に、ふわっと甘い香りも感じられます。
口に含むとスモーキーと柑橘系の甘い味わいが共存していますが、甘さは控えめ。
ピリッとスパイシーさが舌に残る、力強いウイスキーです。
別名、霧の島で造られる「タリスカー」はアタックが強くスパイシー。
ハイボールに黒胡椒もしくは山椒を加えたスパイシーハイボールがおすすめです。
また、塩味のあるトマトジュースで割る「バノッグバーン」というカクテルも◎
6.ボウモア 12年
-
価格:3,975円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 アイラ島 アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングスモークチーズ、サラミ アイラ島生まれの「海のシングルモルト」はすっきりとした飲みやすさ
海に面する貯蔵庫で熟成している「ボウモア」は、海に包まれているような潮の香りが特徴。
また、上品なスモーキーフレーバーは「アイラの女王」とも呼ばれて親しまれています。
口当たりは柔らかく、コクのある味わい。
ほどよいピート感が広がり、バランスのとれた飲みやすさです。
後味は少しビターで、どことなくチョコレートを感じることができます。
現存するアイラ最古の蒸留所で、現在も人の手による古典的な精麦をおこなっています。
スモーキーさだけではなく、余韻にかけて感じられるライチやパイナップル、マンゴーのようなトロピカルフルーツのコンテンツも特筆すべきポイント。
7.バランタイン 17年
-
価格:5,200円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 スコットランド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングサルタナレーズン、炒ったアーモンド 原酒の個性を活かした華やかなブレンデッドウイスキー
40種類以上のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドして造られている「バランタイン 17年」。
メープルシロップのように甘くて芳醇な香りに思わずうっとりします。
また、まるで森林浴をしているような、大自然の香りも感じられます。
味わいはまろやかでクリーミー。
華やかさを感じたあとには、カラメルソースのようなビターな甘さもうかがえます。
スペイサイドモルトを中心に構成されていますが、隠し味に一部アイラモルトも使用。
マスターブレンダーのサンディー・ヒスロップ氏が織りなす実に多層的な味わいを、ぜひ楽しんでください。
8.ラフロイグ 10年
-
価格:5,555円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 アイラ島 アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリング醤油に数滴ラフロイグを垂らした通称「ラフロイグ醤油」でいただく刺身や笹かま、生牡蠣など 力強いヨード香にハマる、アイラモルトの超個性派
アイラ島で造られ、スモーキーかつ潮の香りが特徴の「アイラモルト」。
その中でも、”惚れ込むか、大嫌いになるかのどちらか”と評され、強烈な個性を放つのが「ラフロイグ」です。
消毒薬のようなきついヨード香と焦げたスモーク香、いつまでも舌に残るオイリーな味わいがインパクト大で、飲めば飲むほどハマりそう。
ビターチョコとの相性バツグンです。
“アイラモルトの王”とも呼ばれ、世界で最も愛されているアイラモルトの一つ。
ファーストフィルのバーボン樽を中心に使用するのもこだわり。
(ファーストフィルとは、シェリー樽やバーボン樽を中古樽として初めて使うことを指します)
9.アードベッグ 10年
-
価格:4,970円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 アイラ島・スコットランド アルコール
度数46% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングスモークサーモン、オイルサーディン スモーキーの代表格!一度飲んだら忘れられない上品で重厚なアイラモルト
シングルモルトとして初めてWorld Whisky of the Yearを受賞した「アードベッグ」。
グラスを鼻に近づけると、最初に感じる香りはまるで正露丸。
その奥にバニラのような甘い香りも隠れています。
口に含むと、煙を飲んでいるかのようなスモーキーな味わい。
そして煙っぽさの中に甘さも潜んでいて、その複雑な味わいはクセになります。
スモーキー好きならぜひとも試してほしい1本です。
スモーキーですが実は繊細で、飲み慣れてくるとスイートなヒントが浮上します。
その秘密は、世界でもほとんど見られない「精留器」と呼ばれる設備。
精留器の温度調節機能により、アイラのコンテンツを繊細に楽しめるウイスキーに仕上げられています。
10.ラガヴーリン 16年
-
価格:7,259円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 アイラ島 アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、お湯割り おすすめの
ペアリング焼きマシュマロ、ガトーショコラ 愛好家をうならせるアイラモルトの代表格!
アイラ島で造られるアイラモルトには独特なピート香(独特の煙臭さや磯の香り)を持つウイスキーが多く、こちらもその一つ。
重厚なスモーキーさと海を感じる香りの奥にどこかスパイシーな甘さが広がり、口に含むたびに奥深く複雑な味わいを楽しめます。
水を一滴垂らすだけで香りが大きく開くので、割る場合でもストレートに水を垂らして香りを楽しむのが◎
スモーキーさの中にどこか気品を感じるリッチなアイラモルト。
アロマはヨード、焚き木、熟したオレンジ、ダークチョコレートなど豊か。
ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」のキーモルトとしても使用されています。
11.ザ・マッカラン トリプルカスク12年
-
価格:7,087円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 スペイサイド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、ロック、ソーダ割り おすすめの
ペアリングクリームブリュレ、デーツ 3種類の樽の個性が顔を出す、複雑で繊細なマッカラン
カスクとは、ウイスキーを熟成するときに用いる樽のこと。
この「ザ・マッカラン トリプルカスク12年」は、3種類の異なる樽で寝かせた原酒を、絶妙なバランスでブレンドしているウイスキーです。
バニラのような甘さと柑橘系のフレッシュな香りが織りなすハーモニーは、なんとも言えない心地よさ。
軽やかな味わいで、フルーティでいて、スパイシーな余韻を楽しめる贅沢な1本。
穏やかで高貴なイメージのあるマッカランですが、実は力強い酒質を持っています。
その酒質はいかなるタイプの樽にも負けない骨格を持ち合わせていることから、トリプルカスクが誕生したのでしょう。
3種の樽が織りなすハーモニーをぜひ楽しんでいただきたいです。
アイリッシュウイスキー 2選
アイリッシュウイスキーはウイスキー発祥の地とされるアイルランド島で造られるウイスキー。
ちなみにウイスキーの語源は、アイルランド語で「命の水」を意味する「uisce beatha(イシュケ・バーハ)」だと言われています。
12.ジェムソン スタンダード
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価格:2,054円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 アイルランド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ロック、ハイボール おすすめの
ペアリングフィッシュ&チップス、アイリッシュシチュー おすすめの飲み方は「ジェムソン・ソーダ」!
アイルランドで造られるアイリッシュウイスキーを代表する銘柄。
蒸留を3回繰り返すというきめ細やかな製造工程が特徴的です。
まるで森林の中にいるような清々しい風味の奥にほのかなフローラル感とスパイシーな甘さがあり、飲み口は非常にスムースでなめらか。
「ジェムソン」で作ったハイボールは「ジェムソン・ソーダ」として世界中で親しまれています。
モルトのほか未発芽の大麦も使う伝統的な「シングルポットスチルウイスキー」とグレーンウイスキーが巧みにブレンドされ、世界中で愛されている販売数量No.1アイリッシュウイスキー。
ハイボールはもちろん、コーヒーに少量入れて「アイリッシュコーヒー」として楽しむのが本場の飲み方です。
13.カネマラ
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価格:3,909円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 アイルランド アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングクラッカーにクリームチーズと刻んだいぶりがっこを乗せたおつまみ アイリッシュの革命児による、ピーティー&フルーティーなシングルモルト
アイリッシュウイスキーの常識を破る製法で“アイリッシュの革命児”と呼ばれるクーリー蒸留所が造る、ピーティーなシングルモルトです。
熟成年数が異なる3タイプのモルト原酒をブレンドすることで生まれる、複雑ながらもスムースな飲み口。
マンゴーのようなフルーティーな香りとともに、藁や土の青々しい風味が際立っています。
スモーキーですがシルキー。
秋口の野焼きや、囲炉裏のような白い煙のヒントが楽しめます。
一方でハーバルかつ緑系の柑橘要素もあるので、スモーキーなウイスキーに挑戦するファーストステップとしても馴染みやすいはず。
ジャパニーズウイスキー 9選
日本で造られるジャパニーズウイスキーは、日本人の口に合いやすい繊細な味わいの銘柄が多いんです。
そのため、ウイスキーに挑戦するなら、まずはジャパニーズウイスキーから試してみるのもおすすめですよ。
14.サントリーウイスキー 角瓶
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価格:1,758円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 日本 アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリング和食全般、煎餅や柿の種 コスパ最強!カジュアルに楽しみたいなら「角瓶」!
CMでお馴染みの「角瓶」。
角ハイボール×から揚げの組み合わせは最高です!
アルコールの引っかかる感じがなく、スッと飲めちゃいますよ。
香りは、干し草のような懐かしさと、メープルシロップのような甘さを感じます。
後味はドライなので、食事にも合わせやすいです。
おすすめの飲み方はやはりハイボールですが、ほかの飲み方でもオールオッケーなので、その日の気分で飲み方も楽しんで。
先に述べた「バランタイン 17年」と時を同じくして1937年に誕生したジャパニーズウイスキー。
水割りは和食にも合わせやすく、通称「角ハイ」も万能に食事とのペアリングが楽しめます。
また、お湯割りとしても活用しやすいです。
かつてはスモーキーなテイストでしたが、現在は多くの層から支持されるフルーティーな味わいに構成されています。
15.サントリーウイスキー 知多
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価格:3,600円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 愛知県 アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリングタルト、黄桃 とうもろこしの香ばしさが軽やかで、和食との相性も◎
世界的に評価の高い「響」にも使われるグレーン原酒を造る、サントリーの知多蒸溜所。
「知多」はその地で生まれたシングルグレーンウイスキーです。
はちみつのようなアロマと、とうもろこし由来の香ばしい味わいが特徴的で、後味は甘みを残しつつもビター。
軽やかな飲み口なので、繊細な和食との相性もバツグンです。
日本のグレーンウイスキーは極めてレベルが高く、「知多」はその代表格。
軽やかなテイストと思われがちですが、ふくよかな黄色系果実やクッキーシューなど、スイートさも感じられます。
ウイスキーのファーストステップとして挑戦してみるのもおすすめです。
16.イチローズモルト モルト&グレーン
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価格:3,890円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 埼玉県を中心とした世界五大エリア アルコール
度数46% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリング塩味のあるクッキー、寿司 世界で人気の「イチローズモルト」の、軽やかなブレンデッドウイスキー
秩父のメーカーが造り、国際的な品評会で受賞するなど、世界で注目を集める「イチローズモルト」。
この「モルト&グレーン」は定番の味わいで、比較的手に入りやすいのでおすすめです。
秩父のモルト原酒を中心に、世界五大ウイスキーの原酒をバランスよくブレンド。
柑橘系の香りと青リンゴの風味が、素直で軽やかな印象です。
実に巧みな構成で、さまざまな穀物の甘さが楽しめます。
ソーダ割りで伸ばすことで、ミントやフレッシュなシトラスの要素も。
ストレートならスワリング(グラスを回してウイスキーを空気に触れさせる)をすると、奥に潜んでいたミカンシロップのようなフルーティーさがより浮上。
「知多」を飲んだ次のステップで試していただくのも面白いはずです。
17.フロム・ザ・バレル
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価格:4,890円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 日本 アルコール
度数51% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングラスク、穴子の白焼き アルコール度数51%の重厚な味わいで、ハイボールにもぴったり
熟成したモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンド後に再貯蔵(マリッジ)することで、異なる個性を調和させた一本。
割り水を最小限にして造り、アルコール度数が51%の重厚な味わいを表現しています。
口に含むと、まずサルタナレーズンの香りがして、後からバニラの甘い香りがふわり。
炭酸水で割っても負けない濃厚さがうれしい!
世界的にも支持を集めているブレンデッドウイスキー。
容量は500mlですが、アタックの強い飲みごたえなのでハイボールやカクテルとしても幅広く楽しめて、満足度が高いです。
適度なトースティーさの後ろにはクッキーやウエハースのようなフレーバーが隠れており、原料由来のコンテンツが味わえます。
18.サントリーワールドウイスキー「碧 Ao」
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価格:4,778円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 日本を中心とした世界五大エリア アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリング焼き鳥、マルゲリータ 「世界五大ウイスキー」の原酒をブレンドしたワールドウイスキー
アイリッシュ、スコッチ、アメリカン、カナディアン、そしてジャパニーズ。
それぞれの国が織りなす個性を楽しめる、贅沢な1本。
まずは、トロピカルやアロマのような美しい香りに酔いしれます。
そして口に含むと、フルーティーな香りとは裏腹にスパイシーで軽やかな味わい。
フィニッシュは非常に香ばしく、またスパイシーさも感じます。
じっくり味わいながら、各国の特徴がどこに隠れているのかを探すのもまた、楽しみ方のひとつ。
ミント、ライム、洋梨のような清涼感のある香りが特徴的ですが、フレーバーはアメリカンやカナディアンのコンテンツが優先的な印象。
ソーダ割りで伸ばしてあげることで、ライトなバーボンウイスキーのような味わいが楽しめます。
食事とのペアリングも無尽蔵な、可能性に溢れた一本。
19.シングルモルト余市
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価格:5,300円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 北海道 アルコール
度数45% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリングしゃぶしゃぶ、帆立のバター焼き ”理想の地”で生まれた、力強いピート香のシングルモルト
ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝がウイスキー造りの理想の地として選んだ北海道・余市で生まれたシングルモルト。
力強くコクのある味わいを実現するために、世界でも珍しい「石炭直火蒸溜」をおこなっています。
どっしりとしたピート香から現れる、朽ちた木のようなノスタルジックな香り。
さざ波のように続くオークの甘さが素晴らしいです。
ソフトなスモーキーさと噛みごたえのあるトースティーフレーバー。
新樽由来のクッキーやビスケット、バニラのような香りや、オレンジのようなフルーティーさも楽しめます。
国産シングルモルトの中では玄人向けに近く、やや大人味。
20.サントリーシングルモルトウイスキー 白州
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価格:8,198円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 山梨県 アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリング白桃、スフレチーズケーキ 南アルプスの豊かな自然が育んだ、爽やかな香り
深い森と清流に囲まれた白州蒸溜所で造られている、日本が誇るシングルモルト。
南アルプスの豊かな自然や草原を思わせるような、ハーブの爽やかな香りが広がります。
味わいはビターで、キレのある爽快な後味が心地よいです。
ほのかなスモーキーさも程よく顔を覗かせ、奥行きのある瑞々しさが何ともフレッシュ。
リーフィーでハーバルな香り立ち。
ストレートやロックはもちろん「南アルプスの天然水」で作る水割りの一体感ある味わいも◎
また、蒸留所の見学ツアーでレクチャーされる、ソーダ割りにスペアミントを乗せる飲み方もぜひ再現してみてください。
21.サントリーシングルモルトウイスキー 山崎
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価格:11,500円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 大阪府 アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリング和食全般、ラムレーズン 山崎という地の風土と名水を活かしたシングルモルト
ウイスキー名の由来でもある山崎という地は、日本名水百選にも選ばれている「離宮の水」や、3つの川が合流して立ち上がる霧など、ウイスキーに適した自然環境。
そこで生まれたウイスキー「山崎」は、複雑さと繊細さを持ち合わせた至高の1本。
樽の香りの奥に、はちみつのような甘い香りが広がります。
そして、口に含むとまろやかな口当たりで、キャラメルのような甘い余韻が続きます。
香りも味も複雑ですが、まとまりのある芳醇さを感じるリッチなウイスキーです。
国産シングルモルトウイスキーの原点。
原酒の一部にワイン樽も使用しており、普段はワインを愛飲する方々にもぜひ試していただきたいです。
ベリーのような適度な酸味とアプリコットのような核果系の果実のコンテンツが楽しめます。
22.サントリーウイスキー響 JAPANESE HARMONY
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価格:12,798円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 日本 アルコール
度数43% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール、水割り、お湯割り おすすめの
ペアリング天ぷら、羊羹 日本最高峰の繊細なブレンデッドウイスキー
ジャパニーズウイスキーの歴史を拓いたサントリーの、匠の技が光るブレンデッドウイスキー。
熟成年数にこだわらず、多彩な原酒を巧みにブレンドし、繊細でいて飲みやすい味わいに仕上げています。
口に含んだ途端、華やかな香りと柔らかな甘みが広がって感動!
ロックにすると、ビター感が増してチョコレートのような味わいに。
注ぎたてはミントや青リンゴのような爽やかな香りですが、時間経過により、まるでお花のブーケや数多のフルーツのバスケットのような多層的な香りに変化。
ジャパニーズブレンデッドウイスキーのスタンダードとして、到達点と言ってよい構成です。
アメリカンウイスキー 4選
アメリカンウイスキーといえば、バーボンウイスキーやテネシーウイスキーが代表的。
手頃な価格の銘柄が多く、デイリーに飲むのにもぴったりです。
23.ジムビーム
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価格:1,312円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 ケンタッキー州 アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、ロック、ハイボール おすすめの
ペアリングバーベキュー、照り焼きハンバーガー 売上げ世界一のバーボンはトロピカル感のある甘い香り
200年以上の歴史を誇り、1973年以来、世界一売れているというバーボン。
良質なとうもろこしを厳選し、代々受け継がれる秘伝の製法で造られています。
4年以上熟成させた原酒による、草原のような香ばしさと、トロピカル感のある甘い香りがとても心地よいです。
口に含むと香水のような甘さが広がります。
パワフルでシャープな口当たり。
オレンジやチェリーのような味わいが楽しめます。
夏はキンキンに冷やした「ジムビーム」でハイボールやミントジュレップ(バーボンとミント、砕いた氷でつくるカクテル)を作ってみるのもおすすめ。
24.ジャック ダニエル ブラック(Old No.7)
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価格:2,412円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 テネシー州 アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ストレート、ロック、ハイボール、コーラ割り おすすめの
ペアリングメープルシロップをかけたパンケーキ、ポップコーン 原酒を一滴一滴ろ過する、澄んだ香りのテネシーウイスキー
バーボンとは別格と称されるテネシーウイスキーの代表格。
テネシーウイスキーの条件である、楓の木炭で原酒をろ過する「チャコール・メローイング製法」を、一滴一滴じっくりとおこなっています。
樽を焦がしたようなキャラメルの香りは、透き通っているかのようにクリア。
カドがなくまろやかな味わいで、余韻を残さずスッと終わるのが印象的です。
単一銘柄で世界で最も販売されているウイスキー。
まろやかでメローな味わいは、ロックでもハイボールでも楽しめます。
また、コーラ割りの「ジャックコーク」として、カットレモンを絞って飲むスタイルもおすすめ。
25.メーカーズマーク
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価格:2,482円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 ケンタッキー州 アルコール
度数45% おすすめの
飲み方ストレート、ロック、ハイボール おすすめの
ペアリングミートパイ、ボロネーゼ 冬小麦で仕込んだ丸みのある味わいで飲みやすい
ケンタッキー州で230年の伝統を受け継ぐ歴史ある銘柄。
バーボンは一般的にライ麦が使われますが、「メーカーズマーク」は冬小麦を使うことで、丸みのある穏やかな味わいを表現しています。
甘いバニラの香りで、ウイスキー初心者でも飲みやすいですよ。
トレードマークの赤い封蝋を手で施すなど、できる限りハンドメイドにこだわっています。
クリーミーでマイルドな口当たりで、バーボンウイスキーの入門編としても楽しめます。
ロックやハイボールはもちろん、グレープジュースとの相性もよく家飲みにはおすすめです。
26.ノブ クリーク
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価格:3,830円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 ケンタッキー州 アルコール
度数50% おすすめの
飲み方ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール おすすめの
ペアリングステーキ、鰻重 9年超熟成のガツンとくる”フルボディ”なバーボン
低音と高温で二度焼きしたオーク材の樽で、バーボンにしては長い9年以上の年月をかけて熟成させた「ノブ クリーク」。
ふくよかでスパイシーさも感じる複雑な味わいに、ナッツやバニラを思わせる芳醇なアロマが後を引きます。
アルコール度数が50%と高く、ガツンとくる”フルボディ”なタイプなので、ライトなバーボンでは物足りないという人にぜひ。
パワフルでアタックが強く、まとわりつくような粘性が特徴。
ロックでじっくりと氷と遊びつつ、度数の変化を楽しみながら味わっていただきたいです。
カナディアンウイスキー 2選
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、実はカナダもウイスキーの一大産地。
スムースで軽い口当たりなので、初心者でも飲みやすいです。
27.カナディアンクラブ
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価格:1,484円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 オンタリオ州 アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリングポテトチップ、唐揚げ クセがなく飲みやすい、カナディアンウイスキーの代表格
冬の長いカナダで6年以上育てられ、「C.C.」の愛称で親しまれるカナディアンウイスキー。
ライ麦ベースのフレーバーウイスキーによる、バニラのような華やかな香りとライトでスムースな飲み口が特徴です。
後味に甘さが残りますが、しつこくなく、さっぱりとした甘さなのが◎
クセがなく飲みやすいので、初心者の方におすすめです。
世界で最もクリアでライトなテイストと言ってもよいウイスキー。
全てのウイスキーの入り口として、ハイボールで試してみるのも◎
また、「スプライト」「セブンアップ」「三ツ矢サイダー」などで割るのも面白いです。
28.クラウン ローヤル
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価格:2,807円(税込)
(※2022年1月11日時点のAmazonを参考にしています)産地 マニトバ州 アルコール
度数40% おすすめの
飲み方ロック、ハイボール、水割り おすすめの
ペアリングカステラ、あんみつ イギリス国王にも献上された、軽やかで余韻の長いウイスキー
イギリス国王への献上酒として誕生した「クラウンローヤル」。
600種ものブレンドを試作したというウイスキーは、軽やかな口当たりながら、深く長い余韻が楽しめます。
おつまみにサラダせんべいを合わせたら、口の奥から心地よい香ばしさが一気に湧き上がってくるようでした。
カナディアン特有の軽量ボディー。
しかしながらコンテンツは面白く、バニラの鞘やラスク、メ―プルシロップなども窺えます。
ロックやハイボールもおすすめですが、「オランジーナ」で割ってカクテルにするのもよいですよ。
ウイスキーの基礎知識をチェック!
ここまで読んでくださったあなたは、きっとウイスキーのことをもっと知りたいと思っていることでしょう。
ということで、ここからは、ウイスキーを存分に味わうために知っておきたい基礎知識をご紹介しましょう。
ウイスキーとはどんなお酒なの?
ウイスキーは一般的に、大麦麦芽(モルト)やとうもろこしといった穀物を糖化し、発酵させ、蒸留した後に木製の樽で貯蔵熟成したお酒だと定義されています。
ただ、国によって定義は少しずつ異なり、原料や製法、熟成させる年数が国ごとに細かく定められています。
ウイスキーのアルコール度数は40度~60度に近いものまでと、大変高いのが特徴です。
そのため、ストレートやロックで飲む際には、ペースをゆっくりにして飲んだり、チェイサーを用意したりしてくださいね。
では、なぜウイスキーのアルコール度数がこれほど高いのかというと、蒸留酒だから。
原料を糖化し、発酵させた原酒を蒸留する過程で、アルコール濃度が一気に高まるんです。
- 用語解説:蒸留
- 「蒸留」とは、発酵液(もろみ)を加熱し、その蒸気を冷やすことでアルコール分の高い液体にする方法。
水よりも沸点が低いアルコールの性質が利用されています。
ウイスキーの製法には、蒸留釜を直接熱する直火蒸留や、蒸留釜内のパイプに蒸気を通して熱する間接蒸留といった方法があり、味わいにも個性が出ます。
ちなみに蒸留酒には、ジンやウォッカ、テキーラ、焼酎などもカテゴライズされます。
ここからは、ウイスキーの種類について説明していきます。
ウイスキーは生産国で分類できるほか、原料やブレンド方法でも分けられます。
ウイスキーの種類を知ると、ウイスキーの世界がぐっと広がるので、ぜひチェックしてくださいね。
ウイスキーの種類
ウイスキーは、生産国や原料、ブレンド方法などさまざまな切り口で分類できます。
それらの分類ごとにウイスキーの種類を紹介していきましょう。
生産国による分類(世界五大ウイスキー)
まずは、「ウイスキーの選び方」でもご紹介した「世界五大ウイスキー」について解説します。
スコットランド、アイルランド、日本、アメリカ、カナダは世界的なウイスキー産地として有名で、これら5ヵ国で造られたウイスキーは「世界五大ウイスキー」と呼ばれています。
ウイスキーの歴史は、はっきりとしたことは分かっていませんが、一般的にはアイルランドが発祥だとされています。
ただ、伝説や歴史的な流れによる推測の部分が多く、5~6世紀には誕生していたと言われていたり、12世紀ごろとも言われています。
一方、スコッチウイスキーは15世紀後半、アメリカンウイスキーとカナディアンウイスキーは18世紀には生まれていたようです。
世界五大ウイスキーの中では最も歴史が新しいジャパニーズウイスキーは、サントリー創業者・鳥井信治郎氏が設立した「山崎蒸溜所」において、1929年に国産第一号が造られました。
それぞれ歴史のある世界五大ウイスキー。
古くから造られているだけでなく、生産量が多く、製造技術や品質に優れているといわれ、世界中で高く評価されています。
世界五大ウイスキーの特徴を以下にまとめてみました。
生産国 | 呼称 | 特徴 |
---|---|---|
スコットランド | スコッチウイスキー | 生産量は世界五大ウイスキーの中で最多。 大麦麦芽の乾燥に使うピート(泥炭)によるスモーキーな風味のウイスキーが多い。 |
アイルランド | アイリッシュウイスキー | ウイスキー発祥の地といわれている。 ピートを使わないタイプのウイスキーが多く、穀物の風味がしっかり感じられる軽やかな味わいの銘柄が多い。 |
日本 | ジャパニーズウイスキー | スコッチウイスキーを手本に生まれた。 穏やかで繊細な味わいで、スモーキーな風味は控えめなウイスキーが多い。 |
アメリカ | アメリカンウイスキー | とうもろこしやライ麦など、さまざまな原料が使用される。 おもにケンタッキー州で生産される「バーボンウイスキー」が有名 |
カナダ | カナディアンウイスキー | とうもろこしが主原料の「ベースウイスキー」に、ライ麦などから造った「フレーバリングウイスキー」をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」が主流。 ライトな味わいでカクテルベースにもよく使われる。 |
原料とブレンド方法による分類
ウイスキーは大麦麦芽(モルト)やとうもろこしといった穀物を原料に蒸留したお酒です。
原料となる穀物に何を選ぶか、また、原料や蒸留所が異なるウイスキー同士をブレンドするかどうかによっても、ウイスキーは分類されます。
以下で、原料とブレンド方法によって分類したおもなウイスキーを紹介します。
種類 | 概要 |
---|---|
モルトウイスキー | 大麦麦芽で造られたウイスキー。 スコットランドや日本などでは大麦麦芽100%のウイスキーのみがモルトウイスキーと定義されているが、アメリカの場合、大麦麦芽が51%以上含まれていればモルトウイスキーと名乗れる。 |
シングルモルト | 一つの蒸留所で造られたモルトウイスキーを瓶詰めしたもの。 |
シングルカスク | 一つの樽(カスク)で熟成されたモルトウイスキーのみを瓶詰めした、希少性の高いウイスキー。 「シングルバレル」とも呼ばれる。 |
グレーンウイスキー | とうもろこしやライ麦、小麦などの穀物を主原料としたウイスキー。 スコットランドや日本ではブレンド用に使われることが多く、グレーンウイスキーの銘柄は少ない。 |
シングルグレーン | 一つの蒸留所で造られたグレーンウイスキーを瓶詰めしたもの。 |
バーボンウイスキー | 原料にとうもろこしが51%以上使われているアメリカのウイスキー。 とうもろこしが80%以上使われていると「コーン・ウイスキー」と呼ばれる。 |
ブレンデッドウイスキー | モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたもの。 |
ウイスキーの種類を見たところで、次はウイスキーのラベルに書かれている「12年」「18年」といった年数の意味を解説します。
実は「12年」と表記されているからといって、12年熟成されたウイスキーだけが瓶詰めされているわけではないんです。
ウイスキーの年数表記の意味
ウイスキーのラベルを見ると、「山崎12年」や「マッカラン12年」といった年数が表記されていることがありますよね。
この年数は、さまざまな原酒がブレンドされている中で最も若い原酒の年数を指しているんです。
そもそもウイスキーは、熟成年数がさまざまな原酒をブレンドして造るのが主流。
つまり「12年」と書かれていたら、12年以上熟成させた原酒もブレンドされているということです。
ここで「年代ものになればなるほど、ウイスキーはおいしいのかな」という疑問が浮かぶかもしれません。
もちろん、熟成期間が長いほど味や香りに深みが出ることは間違いありません。
でも実は、ウイスキーは「ブレンダー」がどんな原酒を組み合わせるのかによっても味わいが大きく変わるんです。
- 用語解説:ブレンダー
- 「ブレンダー」とは、樽ごとに異なる原酒の個性を見極め、さまざまなウイスキーの調合をおこなう専門職人。
その銘柄にふさわしい味や香りを決める重要な役割を担っています。
このほかにも、新製品のレシピ開発や原酒の在庫管理などにも携わっており、ブランドを背負っていると言っても過言ではありません。
人気銘柄には創造力豊かな名ブレンダーの存在があり、世界的に有名なマスターブレンダー(ブレンダーの最高責任者)はウイスキー文化の発展にも貢献しています。
近年は熟成期間にこだわらずに数十種類もの原酒をブレンドし、奥深い味わいを追求した素晴らしい銘柄がたくさん誕生しています。
ですから、年数表記がある・なしに関係なく自分好みの銘柄を探すのがおすすめです。
ラベルに年数を表記しないウイスキーは「ノンエイジステイトメント」と呼ばれています。
短い熟成期間で良質な原酒が造れるようになった背景もあり、ノンエイジステイトメントが最近増えているんですよ。
次にお伝えするのは、ウイスキーの「糖質」について。
「ウイスキーを飲んでみたいけれど、お酒だから太るのでは?」と心配している方は必見です。
ウイスキーの糖質
「お酒が好きだけど、太っちゃうなあ・・・」と気にしている方に、実はウイスキーはとってもおすすめなんです。
なぜなら、蒸留酒であるウイスキーは糖質がゼロだから。
ウイスキー、焼酎、ウォッカなど種類を問わず、すべての蒸留酒は糖質がゼロもしくはほとんど含まれていません。
「糖質制限ダイエット」という言葉もよく耳にしますし、近ごろ糖質オフのお酒や食品がたくさん登場していますよね。
糖質オフブームとともに蒸留酒にも注目が集まり、ウイスキー人気が高まっているんです。
ただし、ウイスキーと一緒に楽しむおつまみで糖質を摂り過ぎないように気を付けてくださいね。
最後に
初心者の方におすすめのウイスキー28選をご紹介してきましたが、飲んでみたい銘柄は見つかりましたか?
最後に、ウイスキーをおいしく保管するためのコツをお伝えしますね。
ウイスキーはアルコール度数が高いため、未開栓であれば賞味期限がありません。
ただ、開栓してしまうと、少しずつ中身が蒸発してしまい、風味も落ちてしまいます。
そのため、開栓したらなるべく早めに飲み切るのがおすすめ。
とはいえ、アルコール度数が高いので、数日で飲み切るのは難しいですよね。
そんなときは、ウイスキーのおいしさをできるだけ保てるように保管しましょう。
以下は、開栓後のウイスキーを保管する際のポイントです。
- ・直射日光や高温多湿を避け、冷暗所に保管する
(冷えすぎはよくないので、冷蔵庫に入れるのはおすすめしません。室温20度程度が望ましいです) - ・コルク栓の風味が移ったり中身がこぼれたりしないよう、立てて保管する
- ・石鹸や防虫剤など、匂いの強いもののそばで保管しない
おいしいウイスキーで、素敵な時間が過ごせますように♪
協力:SUNTORY